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2024/04/05 農業高等学校紹介関連
ジュニア農芸化学学会における研究発表
令和6年3月26日(火)、東京農業大学にて、本校生徒がジュニア農芸化学学会にてポスター発表を行いました。
発表内容としては、ダイズの根の内部に生息する放線菌採取の最適化に関する研究でした。
本研究は、内閣府ムーンショット型農林水産研究開発事業(管理法人:生研支援センター)によって実施され、高大連携で早稲田大学先進理工学部生命医科学科の竹山研究室と共同で研究を行いました。
実験内容としては、東京都立農業高等学校の圃場の土を用いてダイズ(品種フクユタカ)を温室で栽培し、下記の2つの目的で調査を行いました。
① 用土に含まれている腐植量の違いから、根粒数と放線菌の検出数の関係を調べる。
② 用土や採取時期を変えて株の成長を比較し、根から分離される放線菌の適切な時期を見つける。
研究を始めた当初は、大豆の根の内部から、放線菌を分取することも難しく、大学の先生方や、大学院に在籍する学生の方に丁寧にご指導いただきながら、やっと実験を行っている状況でした。
しかし、約3か月、実験を継続することで、実験にも慣れ、放線菌を分離することが自分達で出来るようになりました。
そして、継続的な実験データを出し続けることが出来るようになり、今回の学会発表につながりました。
学会発表しているときの生徒たちの様子は、とても楽しそうに発表を行っていました。
自分たちの研究に対して、様々な方達から、様々な視点で、研究の疑問点や改善点を指摘していただきました。
今後の研究の参考になる意見ばかりいただき、自分の研究に関する視点の広がりと、今後さらなる研究テーマを設定できる喜びを感じているようでした。
これらの貴重な意見は、後輩たちが引き継ぎ、さらなる研究活動に取り組んでくれるはずです。
この研究を通して、生徒たちはこちらの想像する以上に、大きく成長しました。
生徒達が、今後さらに成長していくことを心から期待しています。