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東京都立西高等学校

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2026/02/16 西高生・保護者

本校OBによる医師キャリア講演会を開催しました。

令和8年2月14日(土)、三重県の志摩市民病院の医師である江角悠太先生(本校52期)が来校し、「何のために医師になるのか」をテーマにご講演をいただきました。
当日は1・2年生の希望者19名(保護者含む)が参加しました。

江角先生はピースボート船医等を通じて世界の地域や文化に触れながら、現在は過疎地域における「へき地医療」に従事されています。
患者のニーズに合った診療により病院経営を立て直し、現在は「総務省 病院経営・財務マネジメント強化事業アドバイザー」に任命され、全国各地で活動しています。
講演内容を簡潔にまとめました。

<医師になる前>
・高校時代に偶然見た映画「パッチ・アダムス」を契機に医学部への進学を決意した。
・「職が手段ということを忘れると、職に就いたときに目標を失う」
「未来の社会をどうしたいか考え、その目的にあった手段として医師を選ぶ」ことを意識した。
・東日本大震災で避難勧告を出された地域に取り残された住民を助けた経験から、
「全ての人を幸せにするために」「日本のへき地を支える医師になる」と決意した。

<キーフレーズ>
・医師が最も恐れるべきことは「患者に無関心であること」。
・外に出て魂が震える、頭と心と魂を使うのが勉強。
・旅をして人と話すことは、「現存している人の価値観を知る」には一番で「生きた教科書」。
医師としては「患者と話す」のが一番。
・へき地医療を通じて「生きがい」が健康の定義になると気づく。
・「生きている間の人生を豊かにする」人が増える。
・全国の地方病院を死守しないと過疎地域の通院が一日がかりになる。
・世界人口が将来的に減るフェーズになる。日本のへき地は世界の先端である。
・へき地に世界を救う方法が詰まっている。
・人・モノ・金が減る前提で幸せを見つけに行く段階に来ている。
・急性期から包括期へ。治すから「命を支える」。
・多疾患併存の患者が増える中、これからは総合診療医が必要。
「人を助けるアイデンティティ」を持つ総合的な能力を持つ医師を育てることが必要。
・そのためにも、教養を持ち世界を俯瞰できる力をつけてほしい。

江角先生の思いを、参加した生徒たちは真摯に受け止めていた様子でした。
春季休業中には本校生徒数名が志摩市民病院に向かい、医療体験実習に挑戦します。

江角先生1枚目

 

江角先生2枚目

▲(2枚とも)医学部等を考える生徒達に語りかける江角先生

 

*本校では、卒業生と在校生が交流する機会を積極的に設定し、
在校生がキャリアを考える一助となる教育活動を続けています。