【国際】Global Visit(フィンランド)🌏海外派遣研修を行いました! | 東京都立三鷹中等教育学校 | 東京都立学校

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2026/10/19 在校生

【国際】Global Visit(フィンランド)🌏海外派遣研修を行いました!

本校は、令和8年度「都立高校生等の海外派遣研修(都立高校生「Global Visit」)」の対象校に選ばれ、

代表生徒4名が10月11日から7日間フィンランドを訪問します。

本校を含む都立高校7校合同でフィンランドチームになり、大使館や市庁舎、現地大学、日系企業、文化施設、世界遺産を訪問し、

「サステナビリティ先進国における様々な取り組み」を学習します。

本校は、「市民が無理なくリサイクルに参加できるようにするにはどうすればよいか〜東京を循環型社会へ〜」をテーマに設定し、

資源回収、環境配慮型ビジネス、国民意識を調査します。

●1日目
早朝の集合でしたが、保護者の皆さまと担任の先生方に見送られ無事に羽田空港を出発し、
約13時間のフライトを終えて到着することができました。
この時期、ヘルシンキの日中の気温は6〜7℃と冬の冷え込みですが風も雨もなく、想像していたよりも寒くない!と生徒たちは元気です。
ホテル到着頃は、ヘルシンキ市内にある地下鉄駅やバスターミナルに直結する大型都市型ショッピングモール「カンピセンター」へ向かい、学校ごとに入りたいお店を決めて夕食を食べました。メニューを見て悩んでいる生徒に気づいた現地の女性が、自分の頼んだ料理の量を見せてくれ英語でやりとりする場面がありました。最後にはフィンランド語で"Kiitos"(Thank you.) "Moi moi"(See you.)を伝えることができ、初日から思わぬ場面で現地の方と交流があり良いスタートとなりました。
食後はスーパーマーケットに行き、さっそくリサイクルマーク発見!"pullonpalautus"は「空き瓶や空き缶の回収・返金(デポジット)システム」のことで、自動回収機が広めに設置されていました。また、ホテルの各フロアにも空き缶・瓶・ペットボトル専用のリサイクルボックスが設置されていることに気がつきました。

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●2日目
朝ごはんのブュッフェ会場には三鷹の生徒が一番乗りです!外はあいにくの雨ですが、しっかり食べて2日目スタートです。

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①アアルト大学
キャンパス内にあるデザインファクトリーという施設を訪問しました。

学生がリラックスできるスペース、自習や談話スペース、製作活動ができる専用の設備と部屋が複数あり、

全ての学生がいつでも利用することができます。

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各部屋には製作過程で生じた部品の破片などをリサイクルするためのボックスが設置されています。

ボックス内の破片は自由に拾って新たな製作に活用することも許されています。

 

"Trash can"ではなく"Recycling"の表示である、とにかく沢山大きめのサイズでボックスが設置されている、

見た目でパッとわかりやすい表示やポスターがある、など多くのことに生徒は気づいていました。

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②ヘルシンキ市庁舎

副市長のレーッタ・ヴァンハネンさんによる講話と質疑応答の時間がありました。

全体に向けての質疑応答の時間が終了した後でも、どうしても聞きたい!今しかない!と4人全員で追加質問をしに行く姿があり、諦めない姿勢や積極性を大変褒めていただきました。

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③ヘルシンキ大聖堂/元老院広場

写真で見たあの大聖堂についに来られた!と感動していました。大聖堂内は厳かな雰囲気ですが、巨大な太陽の立体作品「Helios(ヘリオス)」の展示が10月から始まっており、大聖堂と展示のコラボレーションに圧倒されていました。寒さや雨に負けない感動で2日目が終了しました。

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生徒感想
【1人目】アアルト大学では、学生たちが調べたり考えたりしたことをすぐに実行できる場が整っていると感じました。学部ごとに分かれて自分の専門だけを行うのではなく、異なる分野同士が合わさって互いの強みを活かしながら研究を進めている点が素晴らしいと感じました。また、大学内にとどまらず、企業とタッグを組んで実践的な取り組みを行っている点も魅力的でした。
【2人目】
英語での質問の答えの中でわからない部分があった際、聞き返さず自分の中で勝手に解釈してしまったことがあった。明日から、自分が納得いくまで相手と話すことで、自分の知りたいことを正確に知ることができるようにしたい。

 

●3日目
①在フィンランド日本国大使館
臨時代理大使や書記官、防衛班に所属する現地職員の方とお会いしました。今回の訪問のために特別に作ってくださったフィンランド産のベリーを使用したケーキを頂きながら、

在外公館の役割や防衛班の業務、日本との関わり、ご自身のキャリアや学生生活についてなど、大変貴重なお話を伺いました。 

質疑応答の時間は、場の雰囲気に臆することなく三鷹生4人全員が挙手し、昨日アアルト大学でした質問をブラッシュアップさせた「市民のリサイクル事情」や「自然享受権」についての質問をすることができました。

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②ヘルシンキリサイクルセンター
リサイクルセンターとは「まだ使える物品を回収・修理して再販売し、環境教育や雇用を創出する大規模な非営利のセカンドハンド(中古品)デパート」のことで、

36年前から自治体によって運営されています。今回は特別に、職員の方のガイド付きでバックヤードを見学させていただきました。

店舗自体もとても広いのですが、バックヤードのあまりの広さと持ち込まれた物の多さ、販売までのプロセスに圧倒されました。

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生徒感想
【1人目】
ヘルシンキリサイクルセンターが、自分が想像していたフリーマーケットのような場所ではなく、バックヤードに運ばれてきた物の選別と修理などを行い、お店のように綺麗な状態で物を売っている所であることに驚きました。また、洋服から家具、電化製品、絵画まで様々な種類の中古品が売られていて、日本の中古品のお店と規模が全く違いました。子連れから高校生くらいの年代の人まで多くの人が買い物をしき来ていて、市民にとって身近な場所になっていることがわかりました。
【2人目】
ヘルシンキリサイクルセンターで、バックヤードの様子を見ることができて、ものの仕分けだけでなく、使用可能か判断するための専門家の方や、修繕を行う方などたくさんの方が関わっているシステムだと知りました。この事業は営利目的でなく、働いている方も非正規雇用の方が多いと聞いたのと、環境に優しい一方で手作業が多く大変な仕事だと思ったので、正規雇用の人が増えて、そこで働く人もより前向きになるような事業になるといいなと感じました。
【3人目】
在フィンランド日本国大使公邸でのキャリアについての講話が印象に残っています。外務省へ入省したあとに専門の言語を選択することや語学研修で海外の大学院へ留学することなどを知りました。自分の進路実現に向けてとても有意義な情報だったので将来について改めて考えるきっかけになりました。また、リサイクルセンターでは実際に売られている商品の値段が想像よりも高かったです。価格の安さで人が買いに来ていると思っていたけれど、そうではなくただ欲しいから購入しているのではないかと思いました。

●4日目
①Murata Electronics Oy
ヴァンター市に拠点を置く、日本企業である村田製作所(ムラタフィンランド)を訪問させていただきました。

村田製作所は、自動車や医療機器、産業機械などに使われる高精度なセンサーの研究開発と製造を行っています。

展示ルームでの商品紹介、ファクトリーツアー、大阪万博でも展示された「ふしぎな石ころ(Echorb)」の体験、日本人社員の方々とのグループディスカッションなどを楽しみました。
ディスカッションでは、フィンランドで働くことになった経緯や海外で働くために学生時代しておいた方が良い経験、海外で働いてわかったことなど、ご自身の経験や考えを飾らず気さくにお話しくださいました。
ムラタフィンランドが日本の高校生に向けてこのようなイベントを行うのは今回が初めてのことで、生徒たちは大変貴重な機会を得ることができました。自己実現に向かって情熱を持って生きるかっこいい大人の姿を見て、生徒たちは刺激を受けていました。

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②テンペリアウキオ教会
巨大な岩盤をくり抜いて造られた教会で、自然の岩肌と近代的な建築が一体となったヘルシンキを代表する建築スポットの一つとされています。

神聖で静寂な空気が流れる教会で、実際に信徒席に座り、約10分間、4人それぞれが今回の研修で得た学びや日々の生活に思いを巡らせながら、静かに自分自身と向き合いました。

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③ハカニエミマーケット
フィンランドの人たちが普段どのように食べ物を買い、暮らしているかを知る目的として、学校ごとにマーケット調査を行いました。1階は食材売り場、2階は雑貨売り場が広がっています。
実際に買い物するだけでなく、店員さんへフィンランドの生活に関して質問しながら、生活をよりリアルに知る調査ができました。
初日と比べ、4人とも自ら進んで会話をしたり、新しいことに挑戦したりする姿が多く見られるようになりました。

店員さんの穏やかでチャーミングな接客に心が和み、シナモンロールを囲んでひと休み。心身ともにリフレッシュし、明日への意欲を新たにして4日目を終えました。

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生徒感想
【1人目】
これまでは自分の中で、海外で働いている人は英語が得意でペラペラなのだろうと思っていたけど、今日お話を聞いたお二方は英語が苦手だったということを聞いてとても驚きました。英語が最初はあまり喋れなくても、それにめげずに強いメンタルをもつということが大切なのだと知ることができました。また、5年後10年後の自分の姿を常に想像するとおっしゃっていたのが印象に残っていて、今目の前のことに手いっぱいにならずに、今も常に目標に対して成長する努力をし続けている村田製作所の方達がとてもかっこいいなと感じました。自分もなりたい姿に向かって常に努力できる人間になりたいです。

【2人目】
村田製作所で社員の方のお話を聞いて、日本とフィンランドの働き方の価値観の違いについて改めて知りました。フィンランドは日本よりも休みを大切にし家庭を尊重する文化があるとわかり、海外で働くときはこのような異文化を理解することがとても大切であると同時にとても難しいことであるということを学びました。また、フィンランドのエンジニアの方は男性と女性で同じくらいの割合で、部署のリーダーとして働く女性もいらっしゃると知り、性別による偏見が少ない労働環境に魅力を感じました。

●5日目
①ヘルシンキ中央図書館
市民が誰でも予約なしで無料で集い、学び、休憩し、ものづくりをするなど思い思いの時間を過ごせる「街のリビングルーム」を目指してつくられた施設で、Oodi(オーディ)の愛称で親しまれています。

※図書館内は撮影禁止のため、詳細は文章のみになります。
地下:ジェンダーフリートイレ
1階:返却カウンター(無人セルフサービス)、レストラン、カフェ、インフォメーションカウンター
2階:休憩スペース、作業コーナー(3Dプリンター、ミシン、工具、普通コピー機、拡大コピー機、PC、ゲーム、楽器、レコーディングスタジオ、モニター付き会議室、フォトスタジオ、キッチンなどが自由に使用可能)
3階:図書館、キッズコーナー、自習スペース

ロシアからの独立100周年を記念するプロジェクトの一つとして設立された歴史的な経緯を知ったり、3階の図書エリアの窓からは真正面に国会議事堂が同じ高さで見え「政治家も国民も全員が平等である」というメッセージが込められて建築されている話を聞いたりして、設備やサービスの素晴らしさだけでない学びを生徒たちは深めることができました。
「日本にもこんな施設があればいいのに!」と思いながらも「図書館と一緒にはなっていないけど、日本はさまざまな施設自体はちゃんとあるし、サービスも丁寧。フィンランドだけが優れているわけではないのかも?日本の良さと改善点を考え直そう!」と自国を見つめ直すきっかけをつかみました。

②自然史博物館
多くのはく製や食物連鎖をわかりやすく学べる展示を見学し、フィンランドの自然や生態系、生き物の進化について理解を深めました。狩りをしている瞬間を切りとったリアルな表情をしたはく製などを見て、表情を真似して誰が一番似ているか!とゲームをしながら、和気あいあいとリラックスして楽しむ三鷹の4人でした。

③Original Sokos Hotel Presidentti(Sグループ)
今回宿泊しているホテルのマネージャーからSDGsへの取組に関する講話とホテルのバックヤードツアーを行っていただきました。
2050年までの目標として、エミッションフリーを掲げ環境配慮を課題としている話やジェンダー平等と雇用支援にも力を入れている話を聞きました。「特にどの年齢層の雇用支援に力を入れていますか?」「ホテル従業員や宿泊客がリユースに参加できる工夫は何かしていますか?」など踏み込んだ質問を英語でしたり、最後は三鷹の生徒1名が代表として感謝と何を学んだかを英語で伝えたりすることができました。「即興でしたが、自分が伝えたい気持ちや学びを伝えきれてホッとしています。また、研修当初よりも、考え込みすぎずその場で湧いた自分の興味からスムースに質問もできるようになってきた気がしています。」と自身の成長を声に出して振り返る時間も作ることができました。

④日本人商工会
フィンランドで経営コンサルタントとして起業された方、人工衛星に携わる方、車のRallyチームとして携わる方、総合総社で脱炭素関連の会社に出向されている方、アーティストなど、さまざまなバックグラウンドをもつ8名から異文化の中で暮らし働く経験についてお話を伺いました。
学校ごとのグループディスカッションでは、「挑戦や決断する際に怖くなかったか、どうやって怖さや不安に立ち向かったのか」「進路選択で大事にしたこと、心がけたことは何か」「海外生活での心の支えは何か」「海外にいるから見えてきた日本人の強みは何か」「英語は学生時代から得意だったのか」など聞きたいことが止まらず終始盛り上がりを見せていました。
会の最後には、8名それぞれの座右の銘を伝えていただき参加者全員が鼓舞されました。熱に当てられた三鷹の生徒は感激した勢いで「今の自分の座右の銘を4人でも言おう!」と盛り上がり、夕食後にミニ発表会をする時間をとりました。発想して実行するエネルギー、のびのびと自己表現する姿、相手を肯定する心の温かさに大変感動する時間となりました。

生徒感想
【1人目】
Oodiで2階にあるスタジオや会議室の説明を聞いているときに日本でも図書館と一緒になっていることは少なくてもそのようなサービスはあることに気づきました。日本よりフィンランドの方が優れている点を知るのではなく、フィンランドの良さを学んだ上で日本でも形は違えど同じようなことをやっているのではないかと考え、物事を俯瞰して受け止めることができるようになってきたと感じました。また、日本人商工会の方とのお話では自分の原動力は何か常に考えるという言葉に感銘を受けました。毎日が慌ただしくなんとなく過ぎていってしまうけれど一日一日考え抜いて生きていくことがこれからの人生をより良くしていくのだと思いました。お話を聞いて湧き上がったやる気を忘れずにこれからも一生懸命頑張ります。

【2人目】
日本人商工会の方々のお話を聞き、中には失敗してもいいから一回チャレンジしてみようとしてフィンランドに行ってお仕事をされている方もいて、どうなるかわからなくてもやってみることが大切だと学びました。また、海外で働くことに興味を持ちました。研修を通して、リサイクルの観点で日本は意識が足りなくて進んでいないと思っていましたが、フィンランドにはフィンランドのリサイクルの制度ややり方があり、日本にも個人個人にリサイクル意識があったり行っていることはあるということに気がつきました。フィンランドの良さと日本の良さのどちらにも気づくことができ、それらを地域に合ったやり方で効果的に組み合わせるとさらに良いものが生まれるのではないかと考えました。

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●6-7日目
①スオメンリンナ島
世界文化遺産であるロシア統治化時代の建物が残っている島「スオメンリンナ島」を訪れました。15分程の専用フェリーに乗り、揺れもほとんど感じずに無事到着。島には、ミュージアム、カフェ、ユースホステル、教会、図書館、住居などがあり、現在でも約800名の住民がいます。午前中たっぷりと時間をとり、生徒たちはガイド付きで島を歩いてめぐりました。

②成果報告会
昼食後、各学校で探究したことを発表しました。フィンランド出発前の段階では、本校は「市民が無理なくリサイクルに参加できるようにするにはどうすればよいか〜東京を循環型社会へ〜」をテーマに設定しました。しかし、フィンランドに来て、日本は全体のリサイクル率はまだ低いが、ペットボトルやプラスチックのリサイクルに関してはフィンランドと同様の取組をしていること、そのリサイクル率も保たれていること、分別も丁寧な仕組みと行動があることに気がつき、テーマ(問い)を再設定することに決めました。
フィンランドの「リユース」への取組や国民意識の高さが今回の訪問で実体験を通じて感動したと4人の意見が合致し、「無理なくリユースできるようにするにはどうすればよいか〜都立高リユースプロジェクト〜」をテーマにして現段階で考えた東京都をより良くする提案を発表しました。
帰国後は、内容や提案をさらにブラッシュアップさせたり、実証実験をしたりして、本番の成果報告会に向けて準備を進めます。

③帰国
予定どおり無事に羽田空港に到着しました。到着ロビーでは保護者の皆さまのお迎えがあり、1週間ぶりに顔を合わせ思わず笑顔が出ました。
解散式では、体調不良や怪我に十分に気をつけて全員が無事に帰国できたことを喜び、それぞれの学校で在校生ヘ向けて研修で得たものを還元すること、一人ひとり歩みを止めず今後の進路や探究活動を続けることを約束しました。
他校の生徒との別れを惜しむ姿もあり、学校や学年にしばられず支え合えるかけがえのない仲間も得ることができた研修となりました。

 

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