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2026/01/07 その他

【理数×白馬探究】現地の方々との対話から生まれる白馬探究の深化

 2025年12月25日~26日に、2・3年生38名長野県白馬村を訪問し、探究活動を行いました。

 

冬の白馬巡検PRポスター.png.PNG

 

 参加者は11月から5回の事前学習を行い、準備を進めてきました。

 <事前学習の様子>

白馬巡検事前学習

 

 東京から大型バスに乗り、白馬村まで向かいます。

 道中ではバスの車窓から、武蔵野台地や多摩丘陵など東京都をつくる地形や、断層湖である諏訪湖、青木湖などについて教員が解説をし、南関東や甲州、信州の地形について学習しました。

 鉄道や道路に詳しい生徒もおり、笹子トンネル建設の歴史について、中央道最高地点・中央道の100キロポストなどの見所、中央東線と中央西線が歴史的・地理的な経緯で分けられていることなどを学習しました。

 

 道の駅池田では、校外学習や白馬探究発表会でお世話になっている池田町観光協会の片瀬さんと再会!

白馬巡検1

 

 白馬村は生憎の雨でしたが、大出公園で集合写真を撮り、江戸時代から残っている歴史的な建造物なども見学しました。白馬三山は霧の中…

白馬巡検2

 

 白馬村役場に到着し、長野県池田町の食材を使用した「池べん」を食べました。

白馬巡検3(池弁)

 

 午後は、村役場のホールでワークショップを行いました。

 講師として、白馬村の観光業やインバウンド事業に関わっている企業&役場から以下の6名の方々にお越しいただきました。

 

 最初に、白馬村観光協会事務局長の福島様より、白馬村インバウンドの現状についてご講演いただき、その後、各班に1名の講師が入り、事前に本校生徒の考えた課題解決のアイデアについて20分×3ローテーションで議論していただきました。最後に班ごとに発表を行い、講師の方々からご講評いただきました。

 14期生の白馬校外学習でお世話になった白馬村役場の田中さんにもお越しいただき、白馬村の課題解決のためのアイデアを話し合いました。

 白馬村としても海外向けのPR動画を作成していたり、積極的に外国人を誘致するなど、積極的にインバウンドに取り組んでおり、そのおかげで白馬村としても観光業にたくさんの投資ができることを知りました。

 ワークショップでは、現地の方々と同じような課題意識があることがわかったり、ピクトグラムやポイント制など我々が考えていたアイデアがすでに実装されていたりと、たくさんの気づきと学びがありました。

白馬巡検4(ワークショップ)

白馬巡検5(ワークショップ)

 

 続いて、白馬村役場から八方インフォメーションセンターまでの「はくば通り」を班ごとに散策しました。

 白馬駅や駅前の大型スーパーコンビニエンスストアなどには多くの外国人がいたり、外国人向けの広告や注意書きを調査したりと、インバウンドの現状について身をもって体感することができました。また、現地のサステナビリティ企業(パタゴニア、スノーピーク)にも訪問しました。

 散策をしながら、 「白馬産の食材はどれくらいあるか?」「外国人はどのようなものを買っているのか?」「白馬駅前の開発はどのように進んでいるのか?」「車のナンバープレートから、どのような地域から白馬に来ている方が多いか?」などの課題に取り組みました。

白馬巡検6(FW)

白馬巡検7(FW)

 外国人観光客の方にインタビューをする生徒や、観光客向けのアンケートを掲示してもらっている班もありました。

 

 八方インフォメーションセンターから先のインバウンド向けのホテル街も散策し、JA大北旅行センターの中村さんから解説をいただきました。バブルの時から続いている高級ホテルだけでなく、民宿業だけでは収入が得られないところは、民宿の1階に飲食店を作ったり、お蕎麦屋が外国人向けにラーメン屋に変わったりと、八方エリアもインバウンドに対応して近年大きく変化していることがわかりました。

白馬巡検8(FW)

 

 宿は、校外学習の民泊体験でもお世話になっているロッジ加根二さんに宿泊しました。

 15期生が送った民博新聞やお礼のメッセージカードも飾ってくださっていました!

白馬巡検9(宿)

 

 夕食もおいしい白馬のお米と料理をたくさん食べました!

 夕食後には引率の先生たちや現地の方々からクリスマスプレゼントも!

白馬巡検10(宿)

 

 お腹いっぱいになってから、夜の散策に出かけます。

 宿のある新田地区は、塩の道の宿場町として中世から栄えていた場所ですが、近年はスキー客の減少や民宿の後継者不足などの問題がありました。そこで、村の観光局や日本の民間企業が民宿を買い取り、古民家を改装した外国人向けの高級旅館や夜間も営業している飲食店やバーなどが建てられました。スキーリゾートと一体的な開発をすることで白馬村全体の魅力を向上させる取り組みです。訪問日に開業した民宿を改装したホテル「THE GAKUSUI HAKUBA IWATAKE」にも訪問しました。

 宿に戻ってからはミーティングを行い、1日目に学んだことを振り返りました。

白馬巡検11(夜)

 

 2日目です。

 この日は西高東低の冬型の気圧配置となり、夜間に大雪が降りました。

 冬の日本海側の豪雪を体感することができました!

白馬巡検13(天気図)白馬巡検12(朝)

 

 朝食後、宿のオーナーさんにお礼を伝えて出発です!

 雪の中を歩いて岩岳スノーフィールドへ向かいます。岩岳スノーフィールドのゴンドラは昨年12月にリニューアルしたばかり。このような設備投資ができるのも外国人観光客が増え、グリーシーズンの観光客が増加しているからこそです。

 最新のゴンドラに乗って岩岳の山頂を目指します。

白馬巡検14(ゴンドラ)

 

 山頂駅から岩岳マウンテンハーバーを目指します。ここは絶景スポットなのですが、豪雪のため真っ白…

 それでも、テレビや映像で何度も見た白馬村通年型リゾート化の柱である岩岳マウンテンリゾートを訪問することができて満足です。

 現地広報誌にも活動を取り上げていただきました(記事はこちらから)。

 子供たちはパウダースノーに夢中になりながらも、外国人スキー客の多さやリゾート内の掲示物などを調べました。

白馬巡検16(スノーフィールド)白馬巡検15(マウンテンハーバー)

 

 最後の訪問場所は白馬クロスカントリー競技場(スノーハープ)です。 ここは、長野オリンピックのクロスカントリースキー競技会場として使用された施設で、長野オリンピックのレガシーを継承するために、クロスカントリースキーやスノーシューの体験をすることができます。

 今回はスノーシュー体験を行い、ウィンターシーズンのアクティビティについて学習しました。

白馬巡検17(スノーハープ)白馬巡検18(スノーハープ)白馬巡検19(スノーハープ)

 

 昼食は、白馬村でお米や野菜など農作物の生産やその加工、販売してる白馬農場が出店している農かふぇを訪問しました。白馬村でとれた食材のみを使ったランチをいただき大満足でした。

 なんとご厚意で、白馬のお米「白馬そだち」のおかわりも自由にしていただきました!

 「食」を通じて白馬村の農業や食文化の課題や持続可能な農業に関する取り組みについても学ぶことができました。

白馬巡検20(農カフェ)

 

 帰りには道の駅白馬にも立ち寄り、白馬産の農産物や加工品について調査しました。

白馬巡検21(道の駅白馬)

 

 白馬村を出発し、東京へ戻ります。

 帰路では、大糸線を走る特急あずさと並走したり、諏訪湖の対岸を通過する列車を撮影したりする生徒も。

 軽食として、白馬村の紫米を使用したおにぎりの提供も。最後まで白馬村を堪能するフィールドワークとなりました。

白馬巡検22(帰り)

 

 渋滞もなく、予定通りに18時に学校に到着して解散しました。

 

 1泊2日間という、短い時間でしたが、現地の方々とのワークショップやフィールドワーク、パウダースノー体験など、他の学校では絶対に体験できない充実した2日間になりました

 子どもたちの感想では、「実際に現地に赴いてフィールドワークを行うことの大切さを知りました」「後期になったら行う個人研究の時にはネット上のデータで分かった気になるのではなく、実際に自分の足で動いて情報を集めるようにしていきたい」、「多角的な視点でのものの見方や、実際に現地に行って分かることの大切さなどを意識していきたい」「今後の探究などでインターネットや本だけの情報に頼りすぎず、現地に行って自分の肌で感じてくることを意識して活動したい」「現地を見ることの大切さから、今後の探究でただ自分の考えでものを語らず、実際の状況なども考えて考察を行いたい」などのうれしい感想もありました。

 3年生が昨年度から始めた白馬の探究活動の集大成として企画した今回のフィールドワークが、今後の探究活動や学校生活へつながると信じています。 

 3学期に事後学習を行い、成果発表ができるよう頑張りましょう!

 新しい取り組みにもかかわらず、事前の準備から当日のサポートまでご尽力してくださったJA大北旅行センターの中村さん・古池さん・農協観光の新さん、貸し切りで宿をご提供いただいたロッジ加根二のオーナー様、お忙しい時期にもかかわらずワークショップに参加してくださった講師の方々、本校生徒のために特別メニューをご提供いただいた農かふぇオーナーの城守様、本当にありがとうございました!

 

<参加した生徒の感想>

 

<印象に残ったこと>