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2025/03/28 お知らせ

【理数研究校】特別講習「ビスマスの結晶づくり」を行いました!

 3月28日(金)、春休みの時間を利用して「ビスマスの結晶づくり」を行いました!

 理数研究校の予算を使ってビスマスチップ1.0kgを購入し、理数研究同好会の生徒と有志の生徒合わせて18名が教員と一緒に実験を行いました。

 ビスマスは金属の中では融点が低く、300℃程度で融解します。

 液体のビスマスをゆっくり冷やすことで特徴的な骸晶を作ることが知られています。

 また、表面には酸化被膜をつくりますが、その厚さによって青色から黄色まで虹色に着色するところも魅力です。

 

ビスマス①

 

 まずは、教員がコンロを使ってビスマスを溶かし、ゆっくり再結晶させてビスマスの骸晶(Skeletal Crystal)を取り出します。

 この骸晶に塩酸をかけると酸化被膜がはがれて、金属特有の銀色となります。

 このビスマスを酸性溶液に入れて電気分解をすることで、表面を酸化させて虹色の被膜を作ることができます。

 電子のやり取りと酸化・還元の関係を復習しながら、ビスマスの色の変化を観察しました。

 

ビスマス②

 

 講習後には「ビスマスのスラグ(酸化ビスマス)を還元してビスマスを取り出したい」という意見があり、炭素粉末と混ぜて還元させる実験も行いました。

 授業でクジャク石を還元させる実験を行っていたので、自分たちで実験を進めていましたが、還元反応が起こらず…

 化学実験はなかなか理論通りにいかないことを痛感していましたが、「今度、別の方法で試してみたい」と、探究心に火がついていました。

 

 来年度も多くの実験を通じて、科学を探究していきましょう!