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2025/03/06 イベント
【理数研究校】東京大学「CAST」によるサイエンスショーを実施しました!
2025年3月6日(木)、学年末考査最終日の午後に、東京大学のサイエンスコミュニケーションサークル「CAST」をお呼びして、実験講習会を行いました。
4期生の卒業生が所属していたサークルというつながりから毎年行っている企画で、1・2年生の有志30名が参加しました。
今年は、CASTのスタッフ8名と一緒に天文学に関する実験教室を実施しました。
天体観測の歴史に沿って工作&実験を行います。
まずは六分儀の作成からはじまりました。
六分儀は、光の反射を利用して天体の仰角を計測するのに用いられ、航海や宇宙でも使われている方法とのことです。
北極星の高度を測定することで緯度がわかり、経度の測定と合わせると自分がいる位置を知ることができます。
続いて、フレネルレンズと凸レンズを使ってケプラー式望遠鏡を作成しました。凸レンズがつくる実像をフレネルレンズで虚像に変えて拡大します。
望遠鏡が広まったことで、宇宙観測が発展していきました。
最後に分光器を作成しました。
分光器で光のスペクトルを調べることで、光源を構成している物質を推定することができたり、ドップラー効果から天体の動きを知ることができます。
実験の後は、ダークマターや宇宙生命体などの宇宙未解決課題や天文学の目的・意義などについてもご紹介いただきました。
ダークエネルギーや重力レンズ、水素原子の電子軌道など、ハイレベルな話題もありましたが、中学生にもわかりやすいように説明していただき、子どもたちも興味津々でした!
晴れていれば屋上に上がって、Hα太陽望遠鏡を使ってプロミネンスなどの太陽観測も予定しておりましたが、あいにくの天気で今回は実施できず…
講習会後は、生徒の質問に答えていただいたり、実験から生まれた疑問点について一緒に考えてくれたりと有意義な時間を過ごさせていただきました。
子どもたちの探究心を刺激する興味深い実験とお話し、ありがとうございました!!