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2024/09/27 イベント
【理数研究校】箱根巡検を実施しました!
2024年9月24日(火)、文化祭の振替休日に有志生徒で箱根巡検に行ってきました!
当日は、1年生~5年生までの39人が参加しました。
道中や見学地では理科と社会科の教員が自然科学的側面、人文社会科学的側面の両面から解説しました。
貸切バスで学校を出発し、高速道路を経由してまず向かったのは静岡県と神奈川県の境の山伏峠です。
箱根火山の外輪山に位置し芦ノ湖スカイラインが通る山伏峠では、箱根火山の中央火口丘、カルデラ、外輪山を見渡し、箱根火山を概観しました。
芦ノ湖スカイラインから芦ノ湖の湖岸を通り、箱根ビジターセンター近くの広場で昼食をとった後、桃源台駅から箱根ロープウェイに乗りました。
3つのゴンドラに分かれ、芦ノ湖や外輪山、時折見える富士山を空中から観察しました。
大涌谷駅に近づくと噴気口も観察でき、活火山の営みの一端を見ることができました。
また、小田急系企業と西武系企業の観光開発競争、いわゆる「箱根山戦争」の歴史についても確認しました。
最後に、大涌谷では、箱根ジオパークの拠点施設でもある箱根ジオミュージアムの学芸員の方のご案内のもと、ミュージアム内の展示と大涌谷を見学しました。
硫化水素のにおいを感じながら、火山が活動する様子を間近に見ることができました。
また、インバウンド観光客の方が多く、国際的観光地であることを実感するとともに、付近の道路の混雑からオーバーツーリズムの課題や観光地における火山防災についても考えました。
今年度で3回目の箱根巡検でしたが、教室ではなかなか学び感じられないことを、現地で実際に見て感じて学ぶ充実したフィールドワークとなりました。
<参加生徒の感想(一部抜粋)>
- 箱根の歴史を地学的・社会的の二面から学ぶことができて、とても興味深かった。 大涌谷の学芸員の方の説明がとてもわかりやすく、充実した時間になった。
- 箱根には行ったことがなかったが、こんなに大きな火山があると知り、驚いた。 火山を近くで見てみることによって、火山に対する立体的なイメージを知ることができたと思う。
- 箱根の歴史や自然の力を近くで見ることで様々なことに触れるきっかけとなった。 また、我々が何気なく親しんでいるほとんどの事柄には長い歴史とそこで培われてきた技術があるということを改めて実感した。
- 箱根や関東地方の地質について学ぶことができて良かった。山伏峠の見学で、傾斜の違いを感じられた。他の巡検もぜひ参加したい。
- 博物館で火山の仕組みなどを知るだけでなく、実際に見て学べたので面白かったし、楽しかった。
- 現地に行くことでより理解を深められて楽しかったです。また行きたいです。
- 山肌とかから、地形の成り立ちとかを感じられた。普通だったら、ただのきれいな景色だなと思うような場所でも火山活動について学ぶことができて面白かった。
- 今の箱根の形になるまでには度重なる噴火と地盤の崩落によるカルデラの形成があったということから自然の脅威を感じるとともに、その一方でたくさんの恵みもあることを知った また、箱根の温泉の中には人工的につくられるものがあり、多くの人の努力が感じられた
- 箱根は昔からも有名で地獄や天国などと呼ばれていること、箱根には2つの種類の温泉があってそれぞれの特徴を活かしてそれぞれの方法で温泉を作っていたこと、カルデラや山体崩壊などのなぜ今の箱根の地形となっているかなど、詳しく知ることができた。
- 箱根の地形は大昔に島だった伊豆が箱根とぶつかり、それぞれ伊豆半島と箱根の山々ができたことを知った。この結果、様々な地殻変動や歴史を経て、現在の温泉地・休養地 箱根があるということを実感した。