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2024/06/26 お知らせ

甲府盆地・勝沼巡検を実施しました!!

2024年6月22日(土)、山梨県甲州市勝沼地区を見学して回る「勝沼巡検」を実施しました。

5学年対象の社会科(地歴科)講習として参加募集し、地理探究選択者を中心に有志が参加しました。

当日は天気にも恵まれ、やや日差しが強いながらも巡検日和の一日となりました。

朝、中央本線高尾駅で集合し、多摩川水系から相模川水系、富士川水系へと分水嶺を越えながら移り変わる景観を観察しながら甲府盆地に入りました。

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勝沼ぶどう郷駅で下車し、ぶどう畑の中の道を歩き、旧甲州街道の勝沼宿を訪れました。勝沼宿にある旧田中銀行博物館では、擬洋風建築の中に当時の面影を見いだし、勝沼の歴史や文化について学びました。

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日川を渡り、次に訪れたワイン資料館ぶどうの国文化館では、甲州ワインの製造の歴史にふれるとともに、甲府盆地の複合的な扇状地である勝沼の地ではぶどう生産に適しており、古くから生産されてきたことを学びました。

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国道20号線のバイパスを越え、観光農園が集積している地区を進み、笛吹市一宮町との境にある釈迦堂遺跡博物館を訪れました。中央自動車道を建設する際に多くの縄文土器が発掘されたため、その文化財を保管・展示し、遺跡について研究している施設です。水煙文土器や土偶など、国の重要文化財にも指定されている多くの土器を観察することができました。

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釈迦堂遺跡博物館が立地する場所は、地理の教科書でもおなじみの京戸川扇状地であり、博物館見学後は扇状地の扇頂付近まで行き、扇状地の地形や礫の粒径、土地利用などを観察しました。

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バスで移動後、かつて中央本線の線路として利用されていた大日影トンネル遊歩道を歩き、甲府盆地と東京とが鉄道で結ばれたことでもたらされた地域の変容に思いを巡らせながら、勝沼ぶどう郷駅にもどりました。

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長い道のりでしたが、全員無事に歩ききりました。

扇状地とその土地利用や他地域との関係性、産業の変化などについて理解を深め、充実した巡検になったことと思います。