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2023/09/15 イベント
【地学×地理】箱根巡検を実施しました!
9月15日(金)※文化祭代休日 に箱根巡検2023を実施しました。
昨年度より参加人数も増え、多くの講師の方にもご協力をいただき、充実したフィールドワークになりました。
学校に集合して、車窓から地形を観察しながら大型バスで箱根へ向かいます。
山伏峠で箱根ジオパークの笠間 氏と合流し、箱根火山の地形について解説していただきました。
環境省の箱根ビジターセンターでは、箱根火山の模型を見ながら、地形の成り立ちについて学びました。
午後は入生田にある神奈川県温泉地学研究所と神奈川県立生命の星・地球博物館を訪問しました。
温泉地学研究所では、萬年一剛 主任研究員より、研究施設を案内していただきました。
地学や地理の目で風景をみることで、自然のダイナミックな働きや、それと向き合いながら生活をする人々の営みを知ることができます。
また、普段は気にしないような地形や岩石からも、地球の歴史を知ることができます。
今回の巡検を通じて、教科書を超えた多くの学びを得ることができました!
ご協力いただいた、専門家の方々、ありがとうございました!
〈子どもたちの感想〉
- 箱根巡検を通して、日本の地形の成り立ちについて、興味が湧きました。
- いろいろな、話が聞けて楽しかったです。箱根がカルデラというのは知っていたけれど、カルデラがあんなに大きいとは知らなかったし、4つの山で形成されていたとは知りませんでした。いろいろと、知らないことが出てきて面白かったです。
- マクロな視点とミクロな視点で土地を見るのは楽しいと学んだ。
- 昨年より、箱根の火山について理解できたと思う。また、マグマの粘り気が教科書通りに山を作らないことに驚いた。
- 中学の理科で習った頃からカルデラのでき方や岩石の種類の単元が苦手だったが、実際の地形を見ることで花崗岩や安山岩の特徴などを理解できたのでよかった。
- バスでのトンネルは真ん中が一番高いことや西武鉄道に関する雑学がおもしろかった。
- 久しぶりに行った山だったので、山の雰囲気が楽しめたと同時に、教科書だけでは学べないようなことも学べた。
- 普段自分では行かないところや入れないところに巡検を通して巡ることができてとてもいい経験になった。箱根に魅力がありすぎて時間が足りない!と思う瞬間が多々あったが充実した1日だった。
- 全体を通して、とても楽しむことができた。昨年度も同じ企画に参加していたが、それとはまた異なった内容で、興味深かった。むしろ、その両方に参加したがために身についた知識などもあったと思う。
- 地層を分析するときには、見た目から判断するのではなく、その原因を探っていくことが重要だと学んだ。
- 温泉地学研究所では、とても精密な装置や、システムを用いて地震について調べていることを学んだ。
- 箱根にはたくさんの火山があり、それぞれ性質の違う火山であることを学んだ。溶岩堤防は、非常に珍しいことであり、中にまだ残っているドロドロになっている溶岩が流れることによって、真ん中がへこむということを知った。
- 屏風山は比較的平らに見えるが、玄武岩質ではなく、一気に噴火し大量に流出した流紋岩質であるということに驚いた。
- 教科書では、マグマの粘り気によって山の形が変わってくると習ったが、実際には噴火の勢いや、マグマの量で変わるということを知った。
- 箱根は大きなカルデラで、神山の地滑りによってせき止められることで、芦ノ湖が形成されたことを学んだ。