卓球部:国公立卓球大会総括

2025/08/30

8月20日~22日に国公立卓球大会が開催されました。

今回は、男女団体の詳細結果を報告させていただきます。

 

〇男子団体

男子団体戦は組み合わせの結果、昨年度ベスト4の田園調布高校、東京都ベスト16の城東高校、東京都ベスト32の都立西高校のいる山に入りました。

どの学校も春の段階では力が拮抗していた為、混戦が予想されるブロックの中で、片倉高校は昨年度ベスト16に終わっている為ノーシードでのスタートとなりました。

インターハイ予選以降も他校では3年生がAチームに出場する中、片倉高校卓球部では秋の大会を見据えて1,2年生のみでAチームを編成しています。しかし、大会前に2年生のWエースのうちの1名Enが体調を崩してしまいます。

そのため、今大会男子は2年生Si、2年生Sd、1年生Tk、1年生Uc、1年生Itと1年生が半分以上を占めるチーム編成で臨むこととなりました。

 

・1回戦:bye(試合なし)

 

・2回戦:対武蔵丘高校

ベスト8決定戦を見据えて、Sdの調子を上げたい為1番に配置。調子を崩した時の為、2年生Siを2番に配置しました。

 1番:2年Sd〇3-1(-9,9,6,8)

 2番:2年Si〇3-0(8,9,9)

 3番W:2年Si&1年It〇3-0(10,5,6)

 結果:3-0で勝利!

Sdは1セット目に緊張もあり力み、普段は簡単に入る球もミスをしてしまいます。2セット目も際どい試合を繰り広げますが、最後は相手選手のミスが出てセットを取ります。これで余裕が出たのか3,4セット目は落ち着いて取り1-0。

2番Siもレシーブを中心に硬いプレーが目立ちます。しかし、要所をサーブとドライブでしっかり取り切り2-0。

3番Wは今大会2年Enが欠場の為、2年Si&1年Itで組みました。1セット目はデュースまでいくもののしっかり取り切り、その後のセットは危なげなくとり3-0。

1試合目を3-0で勝利します。しかし、Sd,Si共毎セット8,9点取られ、Wもデュースになるなどやはり立ち上がりの安定感に欠ける試合となりました。

 

・3回戦:対江北高校

1年のTkとUcの調子を見る為に1,2番で起用。

 1番:1年Uc〇3-0

 2番:1年Tk〇3-2

 3番W:2年Si&1年It〇3-0

 結果:3-0で勝利!

Ucは安定したプレーを見せ勝利。Tkは相手のエースと当たり苦戦しますが、しっかりラリー勝負で勝ち切り2-0とします。Wも2名がサーブ・レシーブを丁寧に処理して3-0で勝利!ベスト16以上を確定させました。

 

・4回戦:対西高校

この試合に勝つとベスト8以上が確定し、決勝大会への勝ち残りが決まります。

選手達にもこの1戦が大一番であると伝え応援にも力が入ります。

都立西高校はエースの選手が中学校時代に全国大会に出ている選手です。2番手の選手も強打を持っており、2人で3本取られる展開を警戒しないといけませんでした。互いの戦力を見るに、エース選手が前半、2番手選手が後半に来るオーダーだと睨みました。そこで、1発の大きい1年Ucと2年Sdを前半、2番手選手相手に安定して力を発揮出来るであろう2年Siと1年Tkを後半に据えるオーダーとしました。

 1番:1年Uc✕0-3(-2,-8,-3)

 2番:2年Sd〇3-1

 3番W:2年Si&1年It✕2-3(-10,9,11,-8,-8)

 4番:2年Si〇3-1

 5番:1年Tk〇3-2

 結果:3-2で勝利!!

1番Ucの相手は読み通り相手のエース選手でした。Ucも良いドライブを打ちましたが相手エース選手の台上プレーに終始翻弄され0-3で負け。0-1となります。

2番Sdは1セット取られるものの得意のサーブからの展開で押し切り3-1。1-1となります。

Wは相手エースと2番手選手のダブルスと対戦。当初はエース選手を抑え2番手選手に対して仕掛けていく予定でしたが、2番手選手の強打がかなりの頻度で決まります。1セット目を落としますが次セットはSi&Itのサーブからの3球目で積極的に攻め2セットを連取します。しかし、4,5セット目は相手エース選手の台上プレーと2番手選手の攻撃に押され2-3で落とし1-2となります。

4,5番は同時スタートとなりました。1年Tkが相手の2番手との試合となりました。Siはあっさり勝ててもおかしくない試合でしたが緊張からかミスの多いプレーをして3セット目を落とします。しかし最後はしっかりサーブで決め切り試合を2-2とします。

勝負は1年Tkに。両者共チームを背負っており互いの強みを出して点を取っていき、当然のようにフルセットになります。1-5と点差を広げられての後半戦。そこからTkが驚異的な粘りを見せ5-6までもっていきます。しかし、そこから相手選手もサーブで点を重ね7-9に。ここでTkのサーブになります。Tkはしっかり回転をかけたサーブを絶妙なコースに出し2本連続で点を取り9-9に。相手選手得意のサーブ番となります。ここで緊張からか相手のサーブが台から出ます。それをTkがしっかり回り込み強打!相手選手は反応が間に合わず10-9に。ここで決めたい相手選手2本目のサーブ。これも台から出たサーブをTkが狙い打ち得点。11-9で勝利します。結果3-2で勝利し、チームも3-2で勝利!!ベスト8以上を確定させ決勝大会への進出を決めました。

 

・5回戦(ベスト4決定戦):対城東高校

城東高校は昨秋の大会で私立の強豪都市大付属高校に勝利し、そこから団体戦東京都ベスト16を維持している勢いのある学校です。

城東高校はカットマンの選手がおり、これまでの試合で1番での出場が多い傾向がありました。しかし、決勝大会ということもあり5番のラストに据えてくる可能性を考慮し、5番にカット打ちの得意なUcを配置。Tk,Siはカット以外の選手と相性が良さそうだったので2,4番に配置。1番にSdを配置しました。

 1番:2年Sd✕2-3(11,-7,-6,8,-9)

 2番:1年Tk〇3-0(7,5,11)

 3番W:2年Si&1年It〇3-0(8,9,13)

 4番:2年Si〇3-0(5,6,10)

 5番:1年Uc△2-0(8,6)

 結果3-1で勝利!!

Sdとカットマンの戦いに。Sdもカット打ちをして、サーブから3球目と粘りますが徐々に相手のペースとなっていきラストまで縺れましたが2-3で負け。0-1となります。

2番Tkは相手のWにも出る選手と対戦。昨日から続けてしっかり動いて打つことが出来ており危なげなく3-0で勝利。1-1とします。

Wは昨日よりSi&Itの調子も上がってきており、3セット目こそ危なかったものの終始優勢に進めて3-0で勝利。2-1とします。

4,5番は同時スタート。5番Ucの相手がWにも出ていた選手です。4番のSiは終始自分有利の展開を作り3-0で勝利。Ucも2-0としていましたがこれで3-1で勝利となりました。東京都ベスト16の城東高校にも勝利することが出来、ベスト4以上を確定させました。

 

・6回戦(準決勝)対日野台高校

決勝をかけた戦いは多摩地区大会に引き続き日野台高校との試合になりました。

全国大会にも出ているエース選手(今大会のシングルス優勝者)には現状の力では勝利が厳しい為、Wもしくは1年生の2番手選手との試合を取ることが絶対となります。

相手エースに爆発力のあるUcを当てて、Siが練習試合で勝っている相手の4番手、Tkが相手の3番手、Sdが相手の2番手に当たるオーダーを狙いドンピシャにはまりました。

 1番:1年Uc✕0-3(-1,-6,-9)

 2番:2年Si✕2-3(-9,-7,5,10,-4)

 3番:W2年Si&1年It✕1-3(-5,-9,9,-8)

 4番:1年Tk△2-1(7,14,-12)

 結果0-3で負け。

Ucは相手選手に対して1セット目何もさせてもらえず焦りミスが重なり1点で落とします。2セット目の途中からUcの攻撃がかなり有効だと分かり3セット目は積極的に自分から攻めますが最後は上手くかわされて0-3で負け。0-1となります。

Siは練習試合で先日初勝利した選手との試合。1,2セットをとても惜しいところで落とします。しかしそこから気持ちを切り替えて2セットを連取します。しかし最終セットは粗が出てしまい2-3で負け。0-2となります。

Wは前回0-3で負けているペアとの再戦です。1セット目は前回同様一方的な展開で取られます。しかし、2セット目の途中から良いパターンが見え始め、3セット目はセットを取ります。しかし、4セット目はやはり自力の差が出てしまい1-3で負け。前回同様0-3で負けとなりました。

その後日野台高校が決勝で上水高校に勝利し見事優勝。

片倉高校は男子団体戦3位の結果になりました。

やはり、まだ日野台高校との差は大きく、今回も跳ね返される結果となりました。しかし、前回は0-3、1-3(En)、0-3だったところをSiがフルセット、Wが1セットを取り、Wエースの一人Enが欠場だったことを考えると、この夏の1か月で猛烈に差を縮めることが出来たと選手達も手ごたえを感じていました。中学校時代に都大会2回戦が最高だった片倉高校男子チーム。この夏で大きく成長することが出来たのではないかと思います。今回の大会で都立西、都立城東高校等の強豪にあと1点の試合を乗り越えて勝利出来たことは選手達にとって大きな自信になったことだろうと思います。まだ、中学時代に関東・全国に出た選手との差は大きいです。しかし、この1か月でここまで伸びた選手達なら3年間を通して他校の力あるライバル達とも良い試合をしていけるようになってくれると信じています。

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団体戦出場メンバーと男子チームコーチ

 

〇女子団体

女子団体は4月の関東予選では1年Ucが登録に間に合わず、5月のインハイ予選では1年Myが体調不良で参加できなかった為、今年度初めてAチーム全員が揃っての団体戦となりました。

順調に勝ち進むと、4回戦(準々決勝)で上水高校、5回戦(準決勝)で日野台高校、6回戦(決勝)で大田桜台高校と当たる組み合わせとなりました。

 

1回戦:シードの為なし

 

2回戦:対高島高校

高島高校は以前練習試合の際に、1名エース選手が強い印象(今大会も個人でシード権を保有)だったので他の4本を確実に取り勝利することを目指しました。

 1番:2年M〇3-0(9,10,6)

 2番:1年Uc〇3-0(7,6,5)

 3番W:2年M&I〇3-1(7,7,-9,6)

 結果3-0勝利!

オーダー交換をしたところ相手エース選手は4番とWでの出場だったので1~3番で勝負をかけにいきました。

1番Mは普段よりプレーに固さが見られましたが、要所を抑え3-0勝利。

2番Ucもミスが目立ったもののセットは落とさず3-0勝利。

3番Wは相手のエース選手も出てきました。1,2セット目を安定して取り切りこのまま勝利かと思いましたが、3セット目相手の攻撃が決まり、それに対して片倉高校の2名が焦りセットを落とします。しかし4セット目はしっかりパターンで点を取り3-1で勝利。

初戦を3-0で勝利しました。

 

3回戦:対八王子東高校

八王子東高校はエースの選手が中学校時代に都大会でベスト64まで残っている選手です。

前半でエース選手が出てくると睨み、相性の良さそうな2年IとUcを配置しました。

 1番:2年I〇3-0(3,3,10)

 2番:1年Uc〇3-1(-9,5,5,2)

 3番W:2年M&I〇3-1(3,-4,7,7)

 結果3-0勝利!

相手エース選手に1年Ucが当たりました。

1番Iは危なげなく試合を進め3-0で勝利。

Ucと相手エース選手の対決。1セット目は相手のぺースで試合が進み、Ucの焦りも出てセットを落とします。しかし、2セット目以降はUcの良さが出たプレーが光り3-1で勝利。

ダブルスは相手エース選手も出ましたが1セットを自分たちのペースで進め取ります。2セット目は相性の悪い組み合わせでセットを落としますが、3セット目でしっかり立て直し、4セット目もしっかり決めて3-1で勝利。

初戦に続き3-0で勝利します。

 

4回戦:対上水高校B

上水高校Bチームの名称で出ていますが、上水高校女子も片倉高校と同じく1,2年生でAチームを編成しています。そのため、Bチームに3年生の選手が出ており、そのうち2名は高体連でAクラスにも出場する選手です。そのため、ベスト4以上を狙う上でこの試合がかなり勝負となる試合であると踏んでいました。相手エース選手とそのWには、かなりの苦戦が予想される為、相手の2番手選手に勝利するオーダーを狙いました。エース選手が前半(1番をずらして恐らく2番)、2番手選手が後半(恐らく心理的に4番)に来る読みで、2番に爆発力のあるUc、後半に2番手に対して勝ちが狙えるIとMを配置しました。

 1番:1年My〇3-0(8,6,1)

 2番:1年Uc✕2-3(2,-9,14,-6,-9)

 3番W:2年M&I✕0-3(-8,-12,-5)

 4番:2年I〇3-1(6,10,-9,8)

 5番:2年M〇3-0(3,6,7)

 結果3-2勝利!!

オーダーが完全に当たり、2番でUcが相手エース、4番でIが相手の2番手との試合となりました。

1番Myは1セット目こそ初試合ということもあり9点を取られますが、そこから調子を上げていき最終セットは1点で3-0で勝利します。

2番Ucは相手エース選手との対決。実力的には相手選手の方が上ですが相性は良いと踏んでいました。1セット目2点でセットを取りベンチも盛り上がります。しかし、流石はAクラスでも勝ち上がれる選手だけありそこから2セットを返されます。3セット目デュースとなり16-14でセットを取り2-1とし、これで勝利かとの思いがよぎります。しかしここから驚異的な対応力でUcのサーブ&三球目をしのぎそのまま4,5セットを取られ2-3で負け。

3番Wはあわよくば勝利が狙えると踏んでいましたが、想像以上に相手Wの完成度が高く正直勝機を見いだせずに0-3で負け。これで1-2となり後の2本を取ることが必須となります。

5番Mは相手の1年生選手に対して自分のやりたいことを押し付け3-0で勝利。4番のIと相手2番手の勝負となります。

4番Iは1セット目を取りますが、2セット目の後半相手選手が対応してきます。なんとか逃げ切り2-0としたものの3セット目を9点で落とし2-1となります。しかし、ここでIがしっかり練習でやってきたことを実行し、サーブも効き3-1で勝利。

今大会の山場であると踏んでいた上水高校との試合を3-2で勝利し、ベスト4以上を確定させました。

 

5回戦(準決勝):対日野台高校

準決勝の相手は昨年度の優勝校である日野台高校です。片倉高校は昨年度日野台高校に準々決勝で負けているだけに今大会でリベンジを果たしたいところです。

片倉高校の選手は相手のエース選手に勝った選手がいない為、相手の2番手の選手との試合を勝利したいと考えました。

相手エース選手は王道の1番、もしくはずらして後半に来ると読みます。相手エース選手が1番だった時の為相性が良さそうなUcを配置。相手エース選手が後半だった場合、相手は1番を外して2番に2番手選手を配置すると考え、Mを配置しました。

 1番:1年Uc〇3-1(10,7,-9,5)

 2番:2年M〇3-1(9,-6,10,6)

 3番:2年M&I〇3-1(-7,10,10,8)

 結果3-0で勝利!

相手エースは4番、2番手選手が2番に来ました。

1番Ucはどのセットも競りますが要所を抑え3-1で勝利。

2番Mは相手の2番手選手との対決。1セット目をぎりぎりで取りますが、2セット目は相手の丁寧な繋ぎにミスを出しセットを取られます。3セット目も取られるとプレッシャーが強くなる場面。ここでMがしっかりと自分のプレーをしてセットを取ります。4セット目もそのまま取り切り3-1で勝利。

3番Wは相手の1,2番手選手のペアです。エース選手にパターン攻撃を決められないようにすることを意識して臨みました。1セット目は相手の2番手選手の丁寧な繋ぎとエース選手の攻撃に翻弄されます。しかし、2,3セット目を粘りに粘り、Iの攻撃も効果的に決まり2-1とします。最終セットはMも勢いづきそのままM&Iの攻撃がよく決まり3-1で勝利。

昨年度優勝校の日野台高校相手にストレートで勝利し、決勝進出を決めました。

 

〇決勝戦:対大田桜台高校A

決勝戦は大田桜台高校との試合になりました。大田桜台高校は昨年度日野台高校に敗れるまで、国公立大会7連覇をしていた都立の超強豪校です。

参加メンバーも全員が特別推薦を実施していた3年生の選手で国公立大会の王座奪還に燃えているチームです。

相手の2番手の選手には片倉高校の選手は分が悪いと考え、Wと2番手選手以外の3本を取りに行くオーダーを組みました。相手のエース選手に対しては、Mのみ2連勝していた為、相手のオーダー的に5番にエース選手が来ると読みMを5番に配置。相手の3,4番手には流れ次第ですが、こちらの選手の方が分があると踏んでいました。相手チームは2番手を1番に置き勢いをつけてくるだろうと予想し、1番勝機がありそうなMyを配置。相手の勢いを切るプレーが出来るIを2番に配置しました。

1番は相手の2番手の選手との対決になりました。厳しい戦いが予想されましたが、Myもよく粘ります。結局1-3で敗れたもののどのセットも8点以上取り相手が快勝し勢いをつけることを防いでくれました。

 1番:1年My✕1-3(-9,6,-8,-9)  全体0-1

2番のIはどのセットも9点以上取って取られての白熱した試合となります。相手選手も上手く、互いに不意に決めにいった1本が入るか入らないかで1点1点が決まる非常に神経を使う試合でした。そんな試合ですが、どのセットもIが最後に1点を決めぬく展開が続き勝利!!

 2番:2年I〇3-1(10,-9,12,12) 全体1-1

3番Wと4番が同時スタート。Wはお互いに粘りにプレーが続きます。その間にUcが2セットをあっさり落とします。相手の球にも全く合わず、万事休すかと思ったところでアドバイスが刺さりUcが覚醒。本部で見守っていた先生方も「本当に(1,2セット目と)同じ選手??」と言う程に見違えるようなプレーを連発します。本当に文字通り何を打っても入る状態になりそこから3,4,5セット目を2,1,3と6点しか落とさずに決め切ります。中学時代に爆発的に入るタイミングがあったと中学校の先生からも伺っていましたがここまで入る展開は顧問も見たことがなくただただびっくりでした。

 4番Uc:〇3-2(-6,-8,2,1,3) 全体2-1

Ucが勝利したことでWが勝利すれば団体戦の優勝が確定します。Wは予想より良い試合展開をし、1,2セット目をしっかり取り切ります。3セット目はギリギリのところで落としますが流れ的に4セット目に期待できます。4セット目、10-10となります。ここで相手がまさかのサーブミス。チャンピオンシップポイントのチャンスが巡ってきます。ここでIのサーブ。なんとIもサーブミスをして11-11。これで流れが完全にあちらへ流れ4セット目を落とします。優勝の2文字が目の前まで来てそして離れたことで重い空気が流れます。5セット目、両者譲らずまたしても片倉高校が先にマッチポイントを握りますが、これを大田桜台高校ペアがひっくり返し2-3で負け。優勝まであと一歩までを何度掴んでも引き戻される。都立校王者の底力を思い知らされる試合でした。

 3番W:2年M&I✕2-3(3,9,-9,-12,-10) 全体2-2

泣いても笑っても、大会最後の試合を決めるにふさわしい両校のエース対決。

これまでMは相手のエース選手に2連勝(2日前のシングルスでも勝利)している為、かなり有利に試合が進むと片倉高校のベンチは多少なりとも甘い展開を期待していました。しかし、ダブルスからの嫌な流れ、相手選手の負けられないという必死のプレーもあり先に2セットを落とし後がなくなります。しかし、3セット目相手も勝ちを意識したのか少しプレーに固さがでます。そこをMがしっかり捉え3,4セットを取り返します。勝負の最終セット。Mのサーブからの展開が決まり良い流れに、相手選手も攻撃しますがそれをMがしっかりと止め返球します。先に5点を取って折り返し点数は8-6になります。この試合Mのバックレシーブが相手選手のサーブに合わずに点を取られる展開が多くみられました。ここで相手選手は先程まで効いていたサーブをバックに。やはりMは取り切れず8-7に。相手選手は続けて同じサーブをバックに出します。これをMがバックで強打。これがなんとこの試合初めて強烈に決まり9-7に。まさかのタイミングでの好返球にベンチ・応援も大盛り上がり。そこからサーブで1本を取り10-8。最後は相手サーブをしっかり返し、相手のミスで試合終了。

 5番M:〇3-2(-5,-3,7,9,8) 全体3-2

片倉高校は女子団体戦において初優勝を成し遂げました。

今大会、他校も当然優勝を狙い強い3年生が出場してくる中、片倉高校は1,2年生チームで女子都立高校の強豪である上水高校、日野台高校、大田桜台高校に対して勝利を挙げて優勝を勝ち取ることが出来ました。これは選手達の頑張りに違いありません。特に優勝後一番に泣いていた2年生Iはあらゆる練習や練習試合の場において一番といっていいほど最後まで残り、強い選手に挑み続けアドバイスをもらい勝利に向けて励んできました。部長としても部を引っ張ってきた彼女の努力が実った結果だと思います。

優勝はしましたが、3-2の薄氷を踏む戦いが2回、上水高校・大田桜台高校戦でWを落とし、全員が1試合以上トーナメントの中で負け、どの試合も本当に危うい中で取り切った試合でした。この結果に自信を持つと共に、今大会の反省を活かし次は秋に向けて私学の強豪チームとも戦えるだけの力を養っていければと思います。

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女子団体戦出場選手と女子チームコーチ

 

 

最終結果

〇男子シングルス

 ・1回戦:1名

 ・2回戦:5名

 ・3回戦:5名

 ・4回戦:5名

 ・ベスト64:3名

 

〇女子シングルス

 ・1回戦:3名

 ・3回戦:1名

 ・ベスト16:1名

 ・ベスト8:2名

 

〇団体

 ・男子団体:3位

 ・女子団体:優勝

 

という結果となりました。

今後もこの結果に驕ることなく、秋の大会で男子は東京都ベスト16以上、女子はベスト8以上を狙って練習に励みたいと思います。

今大会、片倉高校は男女が互いに試合がない時に応援にかけつけ全員が一丸となって応援しておりとても良い雰囲気を感じました。

顧問として、大会の結果も嬉しいものですが、何よりチームが「応援される選手・チーム」を体現しつつあることに喜びを感じています。まだまだミーティングでコーチ陣や顧問からお叱りの言葉を貰ってばかりですが、選手達がより一層周囲を見て必要なことに気づいて動いていけるようになると更に良いチームになれると思います。

また、今大会は本当に多くの方に応援にいらしていただきました。保護者の方々、教職員の方々、コーチ陣の方々、OBのみんな。お忙しい中会場に駆けつけて下さり本当にありがとうございました!!

これからも、片倉高校卓球部をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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片倉高校大応援団(日頃共に練習している多摩工科高校の選手も応援に加わってくれました)

 

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コーチ陣も含めての集合写真

 

 

 

〇中・高・大学生、クラブチーム及びその指導者の方へ

①中学生の部活動体験は以下のフォームより申し込みください。

「部活動体験申込みフォーム」 (9/6AM部活動体験実施予定。他の日程も受付中!)

部活動体験についての詳細は以下の記事をご覧ください。

【都立片倉高校卓球部 部活動体験について】

 

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 (中・高・大学生については個人での参加も受け付けております)

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