校章

東京都立東村山高等学校

教育目標・カリキュラム

教育目標

(1)学校の教育目標
「愛と創造」
 人類の発展と平和に尽くす青年の育成を目指し、次代の良き国民として、伝統と歴史を正しく認識し、新時代の開拓者、個性ある文化の創造者として活躍でき、自己実現の努力を継続する資質を培う。
(2)学校の教育目標を達成するための基本方針
  • 健康と教養
    体力を向上させ、不断に学力の研鑽に励む意志と自由の精神及び豊かな教養を身に付けさせる。
  • 創造と勤労
    キャリア教育を通して、努力して創造することの喜びを体験させ、勤労を尊ぶ精神を養う。
  • 愛と秩序
    愛の心を尊び、社会の一員として秩序を重んじ、進んで社会に貢献する精神を育てる。
  • 学校週5日制への対応
    放課後、長期休業期間を活用し、補習や補講を実施することで学力の伸長を図る。
  • 進学応援型エンカレッジスクール充実に向けた対応
    • ①「丁寧できめ細かな指導」の徹底により生徒の学力を伸張させる。
    • ②「特別進学クラス」の設置で「進学応援型」として進学等の進路ニーズへの対応を充実させる。
    • ③「他者のために、一歩先の自分へ」の標語の下、社会に有為な人材を育成する。
    • ④「言語活動の充実」に向けて、各教科等、体験学習、読書活動の充実を図る。
    • ⑤「生活指導の徹底」により、健全で安心して通える学校作り、防災意識の徹底を図る。
    • ⑥「中退対応・少人数指導実施校」として、全学年で5クラス規模6学級編成とする。
    • ⑦「部活動の全員加入」を目指し、部・同好会の活性化を図り、全校生徒の帰属意識を高める。
    • ⑧「教育相談の充実」を目指し、スクールカウンセラー、ユースソーシャルワーカー、精神科の学校医との連携を図り、中途退学防止に努める。
  • 「学びの基盤」プロジェクト研究協力校として「村高ブランド」の向上を図る。

本校の教育目標を具現化するために、平成24年度より新しいスローガンを下記のように掲げました。

「ひと、他者のために、一歩先の自分へ」

 人は社会的な生き物です。一人一人の人間は弱い存在で、他者に助けられて生まれ、他者に助けられながら成長し、次第に他者を助けることのできる存在に成長します。そして他者のため社会のために役立つことで、生きる手応えを得るようになります。
 言い換えると、他者のために生きることのできる力を身に付けようとすることが、自分を成長させることになります。そのためには、貪欲に様々なことを学び、いま自分がいる世界よりも、一歩先の世界に進む必要があります。一段上の世界に登る、とも言えるでしょう。
 つまり「他者のために、一歩先の自分」になれた時、その手応えこそ生きる喜びとなるに違いありません。本校生徒に、他者のために行動できる愛に溢れた人間になってもらいたいという願いから生まれたスローガンが、「他者のために、一歩先の自分へ」です。

指導の重点

中途退学防止(全員進級・全員卒業)を最優先ミッションとし、進学応援型エンカレッジスクールとして、 「他者のために、一歩先の自分へ」をスローガンに生徒を育成する。

(1)各教科・科目の指導
  •  ① 学習指導要領に準拠した本校独自の「村高スタンダード」に基づき、適切な指導計画を作成して授業時数を確保し、丁寧な指導を徹底し、生徒の授業評価及び学力調査「村高SPI」の結果を活かした指導内容・方法の改善を図り、わかる授業を展開する。
  • ★② 「学び直し」による基礎・基本の定着を図り、確かな学力を身につけさせるため、1学年の国語総合、数学Ⅰ、2学年の家庭総合、全学年で体育、コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲにおいて少人数指導、習熟度別指導及び朝学習、英検・漢検等の資格検定の取得を推進する。
  •  ③ 各教科指導等を通して、言語活動・ICT機器を活用した授業の充実・情報教育・読書活動・主権者教育・オリンピック・パラリンピック教育の推進を図る。
  •  ④ 主権者教育は公民科・地歴科等を中心に充実を図る。
  •  ⑤ 「学びの基盤」プロジェクト協力校として、各生徒の認知特性を把握し、読解力・自ら学ぶ力の育成を図る。
  •  ⑥ 統合型総合サービスの活用を進め、教員と生徒がオンラインでのやり取りを円滑に行うとともに、学習内容を発信する。
(2)特別活動の指導
  • ① 学習指導要領に基づき、ねらいを明確にした年間HR計画を実践し、生徒に達成感・充実感をもたせる。
  • ② 地域や関係機関との連携により、学校行事・生徒会活動・ボランティア活動等に積極的に取り組ませる。
  • ③ 文化・スポーツ等特別推薦の実施と全校生徒の部・同好会加入で部活動の活性化を図り、生徒の体力向上を図るとともに部活動への帰属意識を高める。また、オリンピック・パラリンピック委員会を中心に、スポーツ及び文化活動の取り組みを通して、オリンピック・パラリンピック教育を推進する。
  • ④ 様々な災害や場面を想定した避難訓練や防災訓練を実施し、防災教育の充実を図る。
(3) 生活指導
  •  ① 全教職員協力の下、服装、頭髪、言葉遣い等、問題行動の減少に向けた指導を組織的に行い、基本的生活習慣を確立させ規範意識を高め、学校の定める「授業の心得」に基づき授業規律の維持向上を図る。
  •  ② 心と体の健康づくりを図るため、食育の計画的指導と清掃・美化活動を積極的に行う。
  • ★③ 東村山警察署と連携し、セーフティ教室、薬物乱用防止教室を行うとともに、「安全教育プログラム」を活用し、安全教育推進校として自転車乗車マナーの向上と生徒の危機回避能力の向上を図る。
  • ④ 教員、スクールカウンセラー、ユースソーシャルワーカーの連携を深め、特別な支援を必要とする生徒への細やかな対応を推進するとともに、自殺防止、いじめ防止対策を丁寧に行う。
(4) 進路指導
  • ① 「総合的な探究の時間」を通して、組織的に3年間を見通した系統的なキャリア教育を推進する。
  • ② 主体的な進路選択をさせるため「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム」を実施する。
  • ③ 第1学年の「体験学習」を通して、多くの経験をさせることで視野を広げ、自らの将来を考えさせる。
  • ④ 第2学年において将来の進路を見据えた「オープンキャンパス」、「インターンシップ」を実施する。
  • ⑤ 第2学年及び第3学年の生徒の進路希望に応じた選択科目を開講し、学力向上のための補習や補講を組織的・計画的に実施する。
(5)総合的な探究の時間
  •  ① 「総合的な探究の時間」を通して教科学習では扱わない物事に対する生徒の興味・関心・意欲を高め、主体的な活動を促し生きる力を育むとともに、生徒の活動記録を中心にした適切な評価を実施する。
  • ★② 「総合的な探究の時間(人間と社会)」の学習を通して自らを磨き、社会に貢献しようとする心を育て、他者のために一歩先を目指すための人間としての在り方生き方を学ばせ、道徳教育の充実と自らの進路実現に向けた自己決定能力を養う。
  •  ③ 地域の環境整備や保育園における交流活動を通して、自ら積極的に地域社会に貢献する態度を養う。

教育目標達成のための特色ある教育活動等

(1) 教育目標達成のための特色ある教育活動
  • ① 全校で計画的な朝学習を実施し、基礎学力定着及び読書活動を推進させ不読率を改善する。
  • ② 時間を守る取組の一つとして、年間を通して8時50分から10時40分までノーチャイム制を実施する。
  • ③ 第1学年の防災訓練において、自助・共助・公助の精神を学び、集団行動や社会生活に必要なルールを身に付けさせる。
  • ④ 特別進学クラスの設置、第2学年の文系・理系選択、第3学年の選択科目で進路別・少人数の講座編成を行い、各種検定を取得させる。
  • ⑤ 中学生を対象とした体験授業及び体験入部、保護者及び地域を対象とした授業公開と学校説明会等、広報活動を積極的に行い学校の理解を図る。
(2) 学校週5日制への対応
  • ① 授業公開等学校行事を週休日に計画し、保護者や地域の方々の参加を促し、開かれた学校を目指す。
  • ② 学校行事を精選し、授業時間の確保に努める。
  • ③ 放課後や長期休業期間中の補習を積極的に計画し、生徒の学力向上に努める。
  • ④ 学力向上研究校として校内寺子屋事業により家庭学習を補完し主体的に学習する態度を育成する。
(3) 働き方改革
  • ① よりよい人間関係の構築により働く環境を整え、ライフ・ワーク・バランスを図る。
  • ② 教育の質の発展・向上と業務内容の精選の両立について考える。
(4) 校舎改築工事に対応した計画
  • ① 現在進行中の校舎改築工事に係り、工事中環境整備について必要な配慮をするとともに、特に、防災対策及び校内安全対策に努める。
  • ② 校外の体育施設を積極的に利用するなど(例;体育祭における府中陸上競技場の利用)、必要措置をとる。
(5) 村高未来創生事業(「日本一の教育の場とすること」を目指す)
  • ① グランドデザインを踏まえ、新学習指導要領に基づく教育課程編成を推進し、令和3年6月に確定する。
  • ② 高大接続改革に向けた対応を図る(特にポートフォリオとキャリア教育推進及び上級学校連携)。
  • ③ 教職員による主体的研修事業の推進を図る(特に校内授業研究とキャリア教育研修)。
  • ④ 「学びの基盤」プロジェクトによるプログラムへの検証協力を通じ「読解力」と「自ら学ぶ力」を育成する指導法を開発・研究・検証する(平成31年より令和5年までの4カ年計画)。
    • (ア) 社会生活を送る上で、最低限必要となる読解力を高める教育プログラムを開発・研究する。
    • (イ) 生徒の多様性に着目し、その生徒に合った学び方で基礎学力を高める教育プログラムを開発・研究する。
    • (ウ) 54期生(第1学年)より新たに「リテラス(論理言語力検定)」年1回と「日本語検定」年2回を全員受検とするとともに、読み書きアセスメントを行った結果を分析し、主体的学びにつなげる。
最も重点を置く取組と方策
  • (1) 東京都教育委員会よりの指定校
    「学びの基盤」プロジェクト研究協力校
    学力向上研究校(校内寺子屋事業)第1年次(前年度より継続)
  • (2) 上記【2.指導の重点】のうち、★を付した3項目