校章

都立白鷗高等学校・附属中学校

ニュース

2023/03/20 理数教育

1年生 数学×歴史 コラボ授業

②数学歴史コラボ①数学歴史コラボ

1年生の土曜講習で行っていた「数学×歴史」のコラボ授業の発表を、3月に行いました。

このコラボ企画は1年生の数学と社会を担当する教員の雑談から生まれた企画で、「歴史上で活躍した数学者(科学者)を、数学的側面と歴史的側面から見て考察すること」をテーマに行いました。

 

1つ目のグループは、日本全土を測量し、日本地図を作り上げた江戸時代の地理学者である伊能忠敬が測量する際に、三角関数を用いていたことを調べ、発表しました。三角関数という中学生でまだ習っていないことを、わかりやすく伝えていました。また歴史だけでなく「三角点」など、地理で学習した内容も発表に含まれており、様々な教科で学んだ知識が含まれていました。

 

2つ目のグループは、異国で同じ時代に活躍した2人の数学者、ニュートンと関孝和について調べました。どちらも異なる境遇の中で、数学の発展に大きく貢献したことが分かりました。特にニュートンについては、中世から近世にかけて大流行したペストの拡大によって大学が休校になった「自粛期間」に、様々な発明をしたことを取り上げ、今のコロナ時代と同じような状況下で自分たちの行動についても考え直すきっかけとなりました。

 

≪生徒の感想≫

 

「私は何かにチャレンジしたくて、思い切って今回の数学と歴史の講習に参加しました。結果、あまり関わらなかった他クラスの人と交流できたり、自分で興味をもったことを追究する楽しさをしれたりしたので挑戦してよかったです。今回、すべてのものには歴史があるとわかったので他の教科も歴史と関連させて調べてみたいと思いました。」

 

「私は数学があまり得意ではなく、楽しく数学をしたいなという気持ちでこの「数学と歴史」に応募しました。歴史も数学も知れて、とても楽しかったし、何より歴史とも深いつながりがあることを知れました!来年も、積極的に取り組みたいです!」 

 

「僕は、歴史と数学が苦手にもかかわらず好きだったので講習に参加しました。テーマは三角関数、元大阪知事のある発言で興味をもち、以前から調べていました。三角関数は、地図など傾斜があるものを水平距離に表すことに使われていたので、日本全土の地図を完成させた伊能忠敬と関係について発表しました。歴史と数学は予想と違く、とても深くリンクしていました。授業がさらに楽しく学べる機会でした。」