校章

都立白鷗高等学校・附属中学校

学校からのメッセージ

校舎の写真

校長挨拶

校長 池戸成記の画像 校長 池戸成記

 白鷗高等学校・附属中学校のホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。本校校長の池戸成記(いけどしげき)です。
 白鷗高等学校は明治21(1888)年に「東京府高等女学校」として創立されて以来135年の歴史を誇る伝統校であり、平成17(2005)年には都立校初の中高一貫校となっています。この間、数々の有為な人材を世に送り出し、常に時代をリードする学校として世の中の変化を受けて変遷を遂げてきました。
 最近では、平成31年度から文部科学省より「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の共同実施校に指定され、「日本の伝統文化理解教育」、「探究型学習」、「ダイバーシティ(多様性)教育」の3つを教育活動の柱として、世界で活躍するグローバル・リーダーの育成を目指してまいりました。
 また、昨年度より東京都の「理数研究校」にも指定され、コミュニケーション・ツールとしての英語力の獲得はもちろん、理数分野も含めた教科横断的な探究型学習をさらに推し進めております。
 さらに、国外への研修旅行や短期留学などのグローバルな取組の中に、「生徒が作る研修旅行」と銘打った探究活動の一環としての旅行企画を取り入れるなど、その場に止まることなく前に進み続けています。
 こうした様々な改革に取り組んでいる白鷗ですが、なんといっても令和5年、一番の変化は、高校募集を停止して中学段階での募集枠を拡大した元年を迎えたことです。初めて、高入生のいない高校1年生となり、初めて5クラスの中学1年生となりました。このことにより、令和7年度にはすべての学年で高入生のいない高校となり、10年度には全学年5クラスの完全中高一貫化が完成することになります。高入生がいなくなるのは寂しい限りですが、これにより、高校の学習内容を中学段階で先取りして学習する取組等をより一層体系化すると同時に、生徒達の第一志望の進路実現のため、今まで以上に腰を据えた進路指導体制を構築していくことが可能となりました。なお、この募集枠拡大により、中学1・2年生が生活する東校舎の建替が必要となり、このために西校舎グラウンドに仮設校舎が建設されます。今のところ、令和6年の夏頃、中学1・2年生が仮設校舎に引っ越す予定で、この時点で、附属中学1年生から高校3年生までの全生徒が同じ敷地に揃うことになります。これは、仮設校舎で期間限定とはいえ、教育内容の完全中高一貫化とともに、6学年全員が同じ場所で過ごすという物理的な意味での完全中高一貫化の実現を意味します。こうした新たな白鷗で、意欲をもった生徒達と出会えることを、教職員一同とても楽しみにしております。
 これからの社会は、日本国内のみならず世界に目を向けても、大激動の時代に突入していくことになるでしょう。しかし、このような困難な時代だからこそ、白鷗は、伝統息づく「開拓精神」で、力強く、逞しく生き抜く生徒、そしてリーダーを今後も育て続けていきたいと思っています。これからも新たな変革を遂げていく白鷗に、是非ともご期待ください。