192本目:本日の台風15号に伴う対応で気づいたこと
2025/09/05
今日は朝から台風15号の接近に伴う、対応に追われました。昨日の段階で既に、早ければ朝から大雨に見舞われるという予報が出ていました。またその後に線状降水帯の発生予測も出ていました。今週末は近隣他校でも文化祭を控えているところがあり、どの学校も対応に頭を痛めただろうと想像しています。
富士森の対応について、朝のうちに検討して、このようにしました。
特に大きな変更を入れずに通常通りの教育活動を実施する。
根拠は既に周知している「悪天候、自然災害発生時等における臨時処置について」に則り、多くのふじもりメンバーが登校の方向で動いてくれていることにあります。
朝の時点で警報は出ておらず、公共交通機関にも大きな乱れが起きていないことから、まずは学校に登校してもらってふじもりメンバーの安全を確保することにしました。その後の天候の流れを気象庁ホームページ等で確認をし、雨のピーク時間が台風通過と線状降水帯の通過の2回合わせても、放課後には天候が回復の方向になると判断しました。
一旦は決着したように想像していましたが、新たな視点に気づくことになります。
それは、本校が南浅川のすぐそばに立地しているということです。南浅川の普段の水量はそれほど多いわけではありませんが、昨年も一度あわや富士森が冠水するのではないかという状況になったことがありました。また富士森より少し下流で数年前に橋が流されたと聞いています。そのように極端に水量の増減がある川である上に、普段なら川遊びが可能となるように川に面してついている階段が気になりました。東横山橋の上から見ても既に階段が冠水し始めていることに気づきます。川の水が増えるのは雨が降っているその時ではなく、雨が降った後です。それも何の前触れもなくいきなり増水することも想像ができます。そう考えた時に、雨上がりの放課後に川の様子を見に行って、運悪く流されてしまうような最悪の事態が想像されたのです。
私事ですが、川に関しては決して忘れることのできない辛い経験をしています。
そのため急遽会議を招集して、対応を再考することとしました。残念ながら現時点では水難防止に向けての指導の徹底と、河川敷のパトロール等の体制の確保が難しいことがわかってきました。
そのため、3限を終了した時点で、全体を下校させることを決めました。もちろん南浅川付近には決して近寄らずに、まっすぐ帰宅するようにという指示を先生方から徹底してもらうことも併せて指示しました。
その後、生活指導部の先生を中心に正門での安全確保をしていただきました。また私は東横山橋の上に立ち、下校するふじもりメンバー達に「まっすく帰ってね」「川には近づかないでね」と片っ端から声をかけました。そして川に降りようとするふじもりメンバーがいないことを確認していました。想像して気づいたことに先生方が「生徒の安全確保を最優先」として、組織的に取り組んでくださいました。
今回の一連の下校対応で、いくつかの課題にも気づきました。
下校のタイミングで正門付近にふじもりメンバーが密集します。そこに雨に濡れたくないこともあり、タクシーを呼んだり、家族に迎えに来てもらったりと正門付近に車が集中しました。心情は理解できますが、900名以上のふじもりメンバーが短時間のうちに正門を通過するのですから、正門付近の交通整理は課題となりました。
また雨が激しいからこそ、普段は使わない路線バスを利用しようと考えたふじもりメンバーが多かったことにも気づきました。富士森高校前のバス停には多くのふじもりメンバーが並んでいました。駅に向かうバスは各方面から集中するのでそれなりの本数がありますが、反対方面に向かうバスはそれほどたくさん本数があるわけではありません。そのため、バスの時刻に合わせて下校時間を校内で調整せざるを得ないふじもりメンバーがいたことにも気づきました。
校内に目を移すと、急遽下校することになるとパン販売のGONFANONさんにも迷惑がかかる可能性があることにも気づきました。幸い今回は予約以外の販売分はふじもりメンバーが買って帰ってくれたことで、むしろ完売になったそうです。先生方だけでなく一部ふじもりメンバーが列の整理等、スムースに販売できるように協力してくれたと聞いています。よく気づいて行動してくれたなぁと感謝しています。
既に外は暗くなり、雨雲は過ぎ去ったようです。帰りにもう一度川の様子を東横山橋の上から見てみようと思います。明日は土曜授業があります。また多くのクラスで文化祭の準備を進めるのではないかと想像しています。台風一過の穏やかな天気であればいいなと想像していますが、くれぐれも川に近づかないようにしてくださいね。
では、また明日。
①今朝はびしょ濡れになりながら出勤しました。川の様子が気になったので、河川敷を通ってみましたが、城山方面からの流れが合流する八王子桑志高校の前辺りはその時点で既にけっこうな濁流になっていました。朝は対応を検討していたため正門に立てませんでしたので、今日のおはようカウンターはありません。
②東横山橋の上から見た川の様子です。濁流がどんどん激しくなっていく様子がわかると思います。1枚目から11時時過ぎ、12時半過ぎ(生徒下校時)、15時半過ぎ(線状降水帯の抜けた後)です。川幅が広がっている様子もわかると思います。どの写真で左側に階段が水に浸かっている様子が見て取れます。この階段が怖いことに気づいていました。川に水がなかった始業式の日の写真と比べてみてください。