141本目:校長はたくさん気づきました
2025/04/22
昨日のブログの予告通り、興学社学園主催の「合格出陣式」に参加してきました。ブログに書いた通り、1年間かけて受験の準備をする中学3年生たちのリアルな様子を実際に見てみたいと思ったからです。
八王子駅の改札を過ぎると、ばらばらの制服を着たたくさんの中学生がいくつもの塊になっている様子が目に入ってきます。引率と思しき方が小旗を持っていて、よく見ると教室名が書いてあります。これは行き先が同じだなと気づきました。
エスカレーターでホール入口階まで上り、受付に向かって富士森の校長と名乗ると、なんと「来賓」の扱いでした。恐縮してしまったのですが、そのまま係の方に案内していただき、用意していただいた席に座りました。そこからの景色はこんな感じです。
案内していただいた席のすぐお隣には石川県の日本航空高等学校の方がいらっしゃいました。今朝読んだ新聞に、昨年石川県を襲った震災の影響で青梅市の校舎で授業を受けていた生徒の一部が石川県に戻ったという記事がありましたので、これも何かの縁かなぁと想像しました。開式までに時間がありましたので、少しお話しさせていただきました。特に1年前にこの会場で行われた吹奏楽部の定期演奏会で東日本大震災での復興応援活動のノウハウを活かして石川県の被災地支援活動をしたという話を紹介したところ、とても喜んでくださいました。今後も何か機会があったら協力し合おうという話ができました。
ただ、昨日の新聞記事が物語っていることとして、依然として学校全体の活動が石川県で行われておらず完全には復興していない現実があるということには気づいています。いずれ近いうちに富士森を訪問してくださることになりましたので、楽しみにお待ちしています。
合格出陣式は様々な趣向が凝らしてありましたが、やはり3名の卒塾生の「卒業生合格体験発表」に熱がこもっていて驚きました。これだけの熱量で話せるということは、それだけ厳しい現実を受け止めて、多くの人の支えを受けながら、最後は自分の力で自分の道を切り拓いてきたんだという自負と達成感があることに気づきました。
私の席からは見えませんでしたが、後に続くであろう中学生たちの表情がきっと引き締まったものになったんだろうなと想像しました。
今回、この式に参加して、気づいたことがいくつかあります。
4月になってから正門での挨拶の様子が「1年前」の様子に戻っていると直感的に感じていることに気づいていたのですが、この式のおかげでその理由に気づきました。卒業生の話には、入りたいと希望した学校に合格して入ったことに対する「期待」と「喜び」が感じられました。同じ感覚が富士森の正門でも伝わってきているからです。壇上で熱量を持って語る卒業生も1年ふじもりメンバーも同じなんだということに今更ながら気づいたんです。
今、正門では富士森への入学を希望してくれた生徒の「期待」と「喜び」を感じることができます。これが前述した違和感の元だったんだということに気づきました。しかし考えてみると、年度末に向けて徐々にその感覚が薄れてしまっているということにも残念ながら気づくことになります。よく言えば「慣れた」とも言えると思いますが、やはり「入ってよかった」と思い続けられる富士森でありたいと想像しています。もちろん楽しいだけではいけないことはわかっています。厳しい現実をしっかり自分の足で乗り越えてもらうように支えながら、「入ってよかった」と思い続けられるような富士森であるにはどうすればいいか、校長は想像しています。
今回の「合格出陣式」では改めて大切なことに気づくことができました。お招きいただき、ありがとうございました。
受験生の皆さん、今日感じた「がんばろう」という思いを大切にして、それぞれの希望する高校へ進めるように努力してください。もし富士森を希望してくれる受験生がいれば、もちろんうれしいですよ。まずはオープンキャンパスや学校見学会でお会いしましょう。お待ちしています。
※今回は合格出陣式の会場の様子の写真を掲載するにあたり、興学社学園様に趣旨を説明し快諾していただきました。ありがとうございました。
①今朝は日差しもあり暖かく感じました。河川敷をよく見ると、ふじもりメンバーが見えますね。みんなで集まって朝食を食べているのかなぁと想像しました。楽しい学校生活ですよね。おはようカウンターは376回でした。
②J:COMホールを退出する時によく見たら、ここにも5月3日の定期演奏会のポスターが飾ってありました。いよいよ本番が近付いてきましたね。楽しみにしています。