校章

東京都立富士森高等学校

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134本目:富士森の日常が始まりました 第72回入学式の式辞も掲載します

2025/04/09

 今日は午前中にクラス集合写真の撮影がありました。桜をバックに作られた撮影場所を見た時に逆光になることに気づきましたが、カメラマンさんに聞くとこれでいいのだそうです。どうしてか想像できますか。カメラマンさんの話では、光が安定することと被写体にとってまぶしくないことの2点がむしろメリットなんだそうです。これには気づきませんでした。また一つ知識が増えました。

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 校長は25クラス全部の写真撮影に一緒に入るので、2時間以上ずっと外にいるのですが、暖かかったので助かりました。ただ花粉症の私はマスクと花粉症用の眼鏡を外すことになったので、撮影の終わりが近付く頃には鼻がムズムズして仕方ありませんでした。全クラス終了した後は校長室に戻って、まずは目と鼻の中を校長室に常備している洗浄液で洗ってなんとか午後の仕事に支障が出ないように抑えることができました。昨年度私が着任してから2年連続でいい天気で、満開の桜をバックに撮影できました。雨天の場合は剣道場で撮影するそうですが、その違いを想像して、心から晴れてよかったと思っています。

 撮影が終わったクラスはその後ホームルームの時間となるのですが、3年生は教室に戻る前に担任が引率して河川敷で桜を楽しんだようですね。今日は昨日と違って少し花が散り始めていて、風が吹くと「桜吹雪」が舞ってとてもきれいでした。日差しもあり暖かかったので、いいリフレッシュになったようですね。対岸をよく見るとやはり高校生のような集団が河川敷を歩いていることに気づきました。きっと八王子桑志高校の生徒なんだろうなぁと想像しました。

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 今朝のテレビのワイドショーで知ったことですが、桜の花の中心の赤みが濃くなると花が散るサインなんだそうです。そう意識して花弁をよく見てみると、赤みが薄いものと濃いものが確かにあります。またつぼみもまだありますね。もう少しの間桜が楽しめるのかなぁと想像しました。

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 さて、この後は前回の予告通り、昨日の第72回入学式の校長式辞をアップします。昨年度と大きく変えていませんが、ここでお話ししたことをことあるごとに言い続けていきます。それでは、どうぞ。

 

令和7年度 入学式 式辞

 正門前の南浅川河川敷の桜が満開で新入生の皆さんを歓迎しています。日に日に暖かさを増し、春の訪れを感じることができるようになってきたこの佳き日に、御来賓として本校同窓会水越幸雄会長、本校PTA根本裕美子会長の御臨席を賜り、多くの新入生保護者等御家族の皆様に御来場いただき第72回入学式を挙行できますことは、校長としてこの上ない喜びです。

 さて、ただ今、入学を許可いたしました317名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、「入りたい」という自らの意思で本校を選択し、自らの力で入学者選抜を突破して、今日のこの日を迎えました。しかしこれは、一人ひとりの努力の成果であると同時に、御家族や中学校の先生方など、多くの方々に支えられて、手にすることができた成果でもあります。その上で皆さんは最終的に「入りたい」という自らの意思で本校を選び、今この場にいるのです。皆さんを支えてくださった方々への感謝を忘れることなく、富士森高校の生徒として、これからの学校生活を送ってください。また今後皆さんには様々な場面で「想像する」ということを求めていきますので、よく覚えておいてください。

 

 ここで、皆さんが入学するにあたり3つのことをお話しします。早速ですが、想像力をしっかり働かせて聞いてください。保護者の皆様も一緒に想像してみてください。

 

 1つ目は、「生徒一人ひとりの豊かな個性を伸ばし、生涯にわたって学び続ける意欲と態度を育成する」という本校の教育目標の中の一つについてです。皆さんにはそれぞれ個性があり、得意不得意があることでしょう。それはここにいる誰にでもあることです。得意な部分はどうぞどんどん伸ばしていってください。その作業はきっと楽しいことでしょう。しかし苦手なことはどうでしょう。ついつい後回しにしてしまったり、避けて通ろうとしてしまったりしていないでしょうか。中学校までとは違い、高校にはたとえ苦手でも避けて通ることのできない現実があります。特に中学校と大きく違うのが学習に関することです。今ここにいる本校の先生方はそれぞれ自分の担当する教科を教えるという専門性を持ったプロです。得意な教科も苦手な教科も積極的に担当の先生にアプローチして、自分自身の学習能力を高めていってください。この力の育成こそが先ほど話した本校の教育目標の一つです。「できるようになった」「わかった」といった体験をたくさんして皆さんそれぞれの力を高めていってください。

 昨年度日本全国の定時制等4年制を除く多くの高等学校で、学習指導要領の改訂に伴う新しい教育課程への移行が完了しました。その新しい学習指導要領の中でも最も大きな変化が「総合的な探究の時間」です。活動内容は各学校が独自の創意工夫を凝らしているところですが、本校も地域協働型の探究活動を目指して、八王子市主催の都立高校との連携事業である、「高校生によるまちづくり発表会」を通じて八王子市へ提言等を行っています。このような探究活動を通してSociety5.0またVUCAと呼ばれる予測困難な時代にも通用する「コミュニケーション能力と他者と協働しながら主体的に生きる力」を養ってほしいと思います。これも教育目標の中にある、学校として育成したいポイントです。

 また中学校で苦手としていた内容のある教科については、できるだけ早くから担当の先生に相談して対処することを強く勧めます。なぜなら高校の授業は本来中学校で学んできた内容を踏まえたものになっているからです。わからないままの状態でこれからの授業を受ける自分を想像してみてください。おそらく苦しいものになると思います。だからこそ早くに相談してほしいと思っています。わからなかったことがわかるようになった自分を想像してみてください。きっと高校生活が楽しいものになるはずです。

 

 2つ目は、本校での学校生活を通して人間として成長して「人権を尊重し、公正な判断力と責任感、思いやりと規範意識、社会貢献の精神を兼ね備えた、社会の有為な形成者」としての力を育んでほしいということです。これも本校の教育目標です。特に思いやりは、他者に対してだけでなく、自分自身にもかけてください。自分を思いやることは、自分を甘やかすことではありません。自分自身を励まし、磨いていくために必要なことです。まずは自分を一歩離れた視点で客観的に見てください。これも大事な「想像」です。

 そうすることで、きっと自分の良さ、友達の良さに気づくことができるでしょう。その気づきこそが「社会の有為な形成者」を育むことにつながると思います。学校には部活動、生徒会活動、委員会活動や地域交流といった育むためのツールが学習以外にもたくさんそろっています。これが本校の大きな特長です。それらに積極的に参加して、お互いに励まし合いながら、充実した学校生活を送ってくれることを期待しています。

 

 3つ目は、保護者の皆様へのお願いです。これからの高校生活を実りあるものにしていく上で、保護者と学校との連携は必要不可欠です。御不明な点や心配事がございましたら、担任を通じて御連絡ください。担任はもちろん学校での様子を伝える学校側の人間です。できることにも限界はあります。しかし時として生徒本人だけでなく、家庭の状況を学校に伝える重要な役割も担うことになります。学校と家庭の双方向の連携のキーパーソンです。相互連携に御協力いただきますよう、お願い申し上げます。

 面談週間や授業公開、保護者会等、学校行事にはぜひお越しいただき、学校の教育活動やお子様の様子について認識を深めていただきますようお願い申し上げます。

 

 入学に際し、3つのお話をしました。皆さんが、すすんで学び続けることで学習面での力をつけ、部活動や委員会活動等のさまざまな学校のツールを活用して本当の自分らしさを発見できることを期待しています。その先には必ず皆さん一人ひとりに合った高校卒業後のキャリアが開き「社会の有為な形成者」として活躍する道が拓けることでしょう。どうか私たちと一緒に「入ってよかった 富士森」を目指していきましょう。

 皆さんがこれからの学校生活に真摯な姿勢で取り組み、学校は全力でそれを支えることを確認して式辞といたします。

 令和7年4月8日

 東京都立富士森高等学校長 中村 弘志

 

①今朝は昨日に続いて晴れてくれました。東横山橋の上から学校方面を見て、桜が散っていなかったのでほっとしました。新入生が張り切って登校している様子に気づいてこちらも楽しい気持ちになってきます。初めて自転車通学で登校してきた1年生ふじもりメンバーにはヘルメット着用者が多いことにも気づいています。駐輪場がどこかわからず質問してくる生徒が多いのも今日ならではの光景ですね。敷地内で先生方が場所を丁寧に教えてくれていました。その光景の奥にはよく見るとF-STOMPを練習する吹奏楽部も見切れていますね。おはようカウンターは新入生とたくさん挨拶ができたからかいつもより多い419回でした。

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②今日の西八王子駅北口階段下のベンチ下にはいつものコーヒー飲料の缶が落ちていました。カップ麺の残骸やお箸は落ちていませんでしたが、いつもよりゴミが多いことに気づきました。しかも郵便ポストの上にまでゴミが置いてあります。良くない傾向だなぁと思っています。想像しだすとキリがありませんが、校長の地域探究は続きます。

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