121本目:卒業式無事に終了 その涙の理由は何でしょう
2025/03/08
第71回卒業式を無事に終えることができました。御家族や御来賓の方々に多数御参列いただきました。ありがとうございました。今日は午後から雪の予報が出るような寒い朝でしたが、私が出勤する時には多くの3年生が登校していました。最初は理由がわかりませんでしたが、校内を巡回しているうちになんとなく想像することができました。なぜならあんなにたくさんの3年生を見かけているのに教室に誰もいないからです。見当をつけて体育館に行ってみると、いました。みんなで集まって、最後の合唱練習をしていました。理由をしっかり理解すれば、やることはやる。これが人間関係で信頼を育みます。別の言い方をすると、やることを自主的にしっかりやるという経験を積ませるために理由や動機をしっかり伝えることが大切だということにも気づきました。
いずれにしても長居は無用です。すぐにその場を立ち去りました。なぜなら本番の合唱を楽しみにしたいからです。
各教室には工夫を凝らした様々な装飾等がしてありましたね。こちらも楽しませてもらいました。
卒業式は定刻通りに始まりましたが、予定より少し終了が遅くなりました。原因の多くは私にあると思っています。式辞が長かったかも知れません。申し訳ありません。校長になって4年。これまで、8回式辞を読みましたが、今回が一番「噛んで」しまいました。別に緊張したわけではなく、原因不明です。次回、1ヶ月後の入学式に向けて修正をかけたいと思います。とはいえ、内容に関してはいささかも失敗したつもりはありません。伝えたいことを伝えたい相手に端的に伝えたつもりです。ただ、伝えたいことが多過ぎたかも知れません。式辞の全文は次回のブログで掲載しようと思っています。
卒業式終了後、来賓の方々を先導して校長室に戻った後は、来賓の方々としばらく歓談しました。どの来賓の方からも「いい卒業式だった」とお褒めの言葉をいただきました。特に同窓会水越会長は合唱で校歌を歌えたことが殊の外うれしかったそうです。来賓の皆さんには満足してお帰りいただくことができました。そういえば校長室の扉のホワイトボードも式の前後でちょっとだけ変えましたが、気づいてもらえたでしょうか。
来賓の方々をお見送りするために職員玄関まで出てみると、正門から校舎までのスペースに保護者の皆さんがたくさん、卒業生の「出待ち」をしていましたね。寒い中お待ちいただくことになり、申し訳ありません。
3年生の教室に行ってみると、どの教室も「最後のLHR」の真っ最中でした。荷物の整理をしたり、担任が話をしたり、最後のクラス写真を撮影したり、それぞれのクラスが担任と一緒に思い思いの時間を過ごしていました。中にはパワポの資料を使って「最後の授業」をしているクラスもありましたね。教室の中に入ることまではしませんでしたので、プロジェクターで提示された内容を見るだけでしたが、熱の入った「授業」のようでした。このブログで紹介しようかと思い廊下から写真を撮ったのですが、画像をよく見るとスクリーンの横の黒板に「撮影禁止」と書いてあることに気づいたので、残念ですが、自粛します。でも私も考えてしまうような、きっと生徒にとってためになる話だっただろうなと想像しています。各クラス担任の先生、それぞれの思いに3年ふじもりメンバーの皆さんが気づいてくれているといいなと想像しました。
「最後のLHR」が終わり、思い思いのタイミングで外に出て、外で待っている人たちと合流します。かなりごった返した状態が続き、正門前の看板で写真を撮ろうと並んでしまい、道路をふさぐ状況もあったので、私はモーニングを着たまま外に立っていました。モーニングを着ていれば、不測の事態が起きた時でも学校関係者だと判断してもらえるだろうと想像したからです。しばらくは一緒に写真を撮ろうという声かけ等に応じて過ごしていましたが、だんだん雪も強くなってきました。名残を惜しむ時間はできるだけ邪魔しないであげたいとは思いましたが、最後は指先が寒さで痛くなってきました。どのくらいの時間が経ったでしょうか、担任団の先生方が出てきて、終了を促したところで、それぞれが下校を始めました。最後は担任団の先生方が最終下校を確認して、正門前から校長室に戻りました。
さて、タイトルについてです。
卒業式の最後、卒業生退場の様子を拍手しながら見ていて気づきました。男女関係なく、何人かの卒業生が涙ぐんでいます。私も自分が涙ぐんでいることに気づきました。その涙の理由は何でしょう。寂しさ、不安、感動、当てはまる言葉はきっといっぱいあるでしょうし、一人一人に当てはまる「正解」は想像しきれません。ただ、涙ぐむという感情表出の場面があったということは、富士森が卒業生一人一人にとって真剣に向き合う場所だったということだろうと想像しています。もちろん絶対の正解がないことは想像できています。
では、私が涙ぐんだ理由は何でしょう。自分自身のこととはいえ正解の全てではないかも知れませんが、わかっていることが二つあります。
一つは卒業生たちにそのような感情表出の場所を提供できていたんだということを実感して、先生方に対する感謝の気持ちが強まったからです。
もう一つは卒業生たちと一緒に退場する担任の先生方がどれだけの時間、どれだけの思いで向き合ってくださったんだろう、そして今どんな思いでいるんだろうかと想像した時に、感謝の気持ちが湧いてきたからです。
まぁ、こちらも絶対的な正解はないんですけどね。
今校長室から外を見ると、積もっていはいませんが、雪が降り続いています。降り続く雪を見ながら、今頃卒業生ふじもりメンバーはどんな気持ちでいるのかなぁなんて、想像しています。
このブログをアップしたら私も今日は帰宅しようと思います。
①今朝はまた曇り空でした。遠くの山並みは雪で真っ白ですね。今日はおはようカウンターではなく、卒業式終了後の「おめでとう・さよならカウンター」です。242回でした。
②朝出勤する時に、近所のパン屋さんアジアドさんにこんな看板がでていました。お店に入っていつものようにパンを買ってから尋ねてみると、富士森の卒業生に向けてのメッセージとのことでした。お店の前を通った3年ふじもりメンバーの皆さんは気づきましたか。アジアドさん、ありがとうございました。
③正門の梅は今朝の寒さの中でしたが、昨日よりもまた少し花が開いていましたね。花いっぱいで見送ってくれて、ありがとうございます。
④今朝も西八王子駅のいつものベンチの下にヌードル星人は出現していました。今朝も違うメーカーのカップ麺で、今日は上フタとお箸が落ちていませんでした。別人でしょうか、いずれにしても残念です。