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95本目:どうぞよい年をお迎えください

2024/12/28

 先週から全国的にインフルエンザが猛威を振るいました。富士森も同様で、やはり多くの体調不良者が出ました。コンディションレポートの様子を見ていてもそれは明らかでした。既に我々学校としては、早め早めの対応をする覚悟はできていました。なぜなら終業式の1週間後には大晦日が控えていて、帰省等での影響が出るリスクが高まることに気づいていたからです。また新年あけてすぐに共通テストを控える3年生にも万全な体調を維持してほしいという思いもあったからです。我々は既に新型コロナウィルス感染症を経験しているので、適切かつ迅速な対応をすることができたと考えていますが、保護者の皆様におかれましては、メール等での周知と生徒へのTeamsでの周知にタイムラグを感じた方もいらっしゃったかも知れません。生徒への周知徹底を最優先にさせていただきました。御協力いただき、ありがとうございました。

 というわけで、25日の終業式も体育館で全体で行うのではなく、放送とTeamsを掛け合わせた形で極力短時間で終わるように工夫しました。私の式辞も生活指導部の注意も要点を押さえて極力短くするようにしました。

 毎回式辞の原稿を事前に準備しているのですが、その内容をかなり圧縮しましたので、話していてもこちらの意図が充分に伝わったか、少し不安が残ります。そこで今回は原稿をそのままこちらに掲載します。では、どうぞ。

 みなさん、おはようございます。校長の中村です。今日は残念ながら、令和6年度の富士森メンバー全員の顔を見ながら話すことは叶いませんでした。もうそのチャンスは残りあと一回です。みなさんはそのことに気づいていますか?

 普通なら文化祭に始まり2学期を振り返るところでしょうが、意図を持って放送での終業式に切り替えているくらいですので少しでも端的に話をするようにします。

 私個人では今学期に2回、人が倒れている場面に遭遇しました。1回目は10月に出勤途中の電車の中。体調不良で車内にうつ伏せで倒れていました。2回目は出勤途中のココス駐車場の入り口です。こちらは明らかに自転車と車の交通事故で、顔面をタオルで押さえていましたがそのタオルは血に染まっていました。こちらの事故は登校途中に見かけた人がいるかも知れませんね。2人の共通点は制服を着た高校生であったこと。また私が声をかけるまで、誰も手を貸そうとしているように見えなかったことです。

 見ている人はなぜ遠巻きにしていたのでしょうか。私は声をかけて対応しました。駅では別れ際に名刺を渡しましたし、ココスでは首から下げているネックストラップを示して話しかけました。これも看板を背負っている自負です。ちなみに私は富士森の校長だったから対応したというつもりは全くありませんでした。私自身や私の家族が同じ状況で困っている時に助けてもらえたらどれだけありがたいか想像できているので、せめて時間の許す限り手助けしたいと思っているだけです。だから普段から防災訓練のAED講習や先生方のエピペン講習会は大切にしています。知っているだけでいざという時の落ち着き方が全然違いますからね。

 本当に必要なものが何かに気づいて、そのために必要なことは何かを想像して、できるだけ周到に準備をすることが大切ですよね。

 今年一年を振り返ると正月には石川県能登半島沖を震源とする大きな震災があり、翌日には羽田空港で大きな事故がありました。その頃にはまだ皆さんとは知り合っていないんですよね。私自身ここに今こうしている自分の姿は想像できていませんでした。確かに将来を完璧に想像することは誰もできないでしょう。しかしそのことに気づいた上で、想像し続ける努力を続けることはできると思いますし、私もそうありたいと思っています。今はまず「富士森の看板」を背負っている自覚を持ち続けながら…。

 最後に一つ皆さんにお願いがあります。それは1月8日の始業式の日に元気に登校して欲しいということです。今年の年頭のような災害は個々の力でどうなるものではないかも知れませんが、個々の健康管理は可能だと思われます。これから楽しい年末年始を迎える人もいるかも知れません。また年明けの入試に向けて緊張感のある日々を過ごす人もいるでしょう。いずれにしても健康管理には十分に気をつけてください。帰省して帰省先で高齢の親戚の方と会う機会があれば、なおさら自分以外にも影響が及ぶ可能性があることにも気づいてくださいね。

 今ここで言った健康管理には体の健康と心の健康の両面があると思っています。もし悩んでいることがあれば、一人で抱え込まずに、周りの大人に相談してくださいね。もちろん我々、学校の先生でもいいんですよ。

 では、1月8日にまた富士森で再会しましょう。楽しい、あるいは充実した冬休みを過ごしてくださいね。

 以上で私の話を終わります。ふじもりメンバーのみなさん、どうぞ良い年をお迎えください。

①昨日の朝、私が出勤した時に、遠くテニスコートで既に硬式テニス部が活動を始めていることに気づきました。ずいぶん早くから練習するんだなぁと思っていたら、なんと公式戦だったそうです。顧問の先生の報告ではダブルスが頑張ったそうで、本大会に男女合わせて3チーム勝ち抜けたそうです。朝の寒い時間から頑張った成果がありましたね。おめでとうございます。私は昨日が今年の最終勤務日でした。この後年末年始は高齢の両親の住む鳥取県に帰省して新年を迎える予定です。今年最後に見た校舎と山並みも冬晴れの空の下でくっきりきれいでした。

 241226テニス 241226校舎

②このブログでも何度か予告した1月の直前個別相談会の日程が決まりました。

1月18日(土)  13:00~15:00 で行います。

事前予約は1月6日から受け付ける予定です。

リンクを貼っておきますので、ぜひ参考にしてください。御予約お待ちしています。

 https://www.metro.ed.jp/fujimori-h/news/2024/12/newsentry_6_1_1_1.html

③ここ数日、南浅川の河川敷を歩いていて、川に水がないことに気づきました。桑志高校より下流には水がありますが、よく見ると流れていないようにも見えます。夏の台風の時には決壊するような勢いで水があふれていたことを思い出して、ちょっとびっくりしています。これは例年のことなのでしょうか。どうしてこうなるのか想像がつきません。

 241225南浅川1  241225南浅川2

④終業式終了後に校内を見回っていたら、進路指導室前に行列ができていることに気づきました。冬休みに勉強するための「赤本」の貸し出しに並んでいる3年生の列のようです。集中的に勉強できる、最後のチャンスをしっかり生かしてほしいと思います。がんばれ、ふじもり受験生!

 241225進路室前

⑤終業式では本来であれば、富士森MVPをはじめとした各種表彰を行う予定でしたが、それも今回は始業式に延期しました。実は校長室にこういう時に活用するために半年くらいの時間をかけてデザインした「バックパネル」を新規購入しました。持ち運びはできますが、まずは体育館で表彰した後の記念撮影でデビューできたらいいなと想像しています。校長室でお待ちしています。

 241225バックパネル