93本目:八王子市立浅川中学校の高校説明会に行ってきました
2024/12/18
昨日の午後に八王子市立浅川中学校で高校説明会の講師をしてきました。浅川中学校ってどこにあるか知っていますか。八王子にあまり詳しくない私ですが、「高尾みころも霊堂」のすぐそばにあることに実際に行ってみて気づきました。「高尾みころも霊堂」は「産業災害により殉職されたかたがたの尊い御霊をお慰めするため、労働福祉事業団が、昭和47年6月に労災保険法施行20周年を記念して建立したもの」と労働省労働基準局のホームページに説明がありました。このブログでも毎回使っている本校校舎の画像をよく見ると遠くに写っているので私もずっと気になっていた建物です。みなさんは気づいていましたか。ですので、どのあたりに行ったかは下のほうに出てくる校舎の写真を見ればわかります。
今回の説明会の対象は中学2年生とその保護者の方です。今回呼んでいただいたのは富士森の他には八王子実践高等学校です。最初にお話をいただいた時には体育館で1回で全体に対して説明するはずだったのですが、体育館に工事が入った関係で生徒に1回、保護者に1回の合計2回場所を変えて説明をすることになりました。中学校の先生方は2回話さなければならなくなったことに恐縮していましたが、私としては逆に「しめた!」と思いました。どうしてだと思いますか。想像してみてください。
同じパワーポイント資料を使って話すとはいえ、2回に分けて話すことで、中学生・保護者それぞれの聴きたい話が何かという視点で、話の内容を少し変えて構成することができるからです。さらに言うと、できることなら生徒に先に話をしたいなぁとも考えていました。生徒に説明した同じ資料を保護者の方に提示しながら生徒たちの様子について話すことができますからね。
実際にふたを開けてみると、富士森は生徒の後に保護者、八王子実践高校は保護者の後に生徒という順番になりました。もちろんこれは私が仕組んだことではありませんが、内心小さくガッツポーズをしていました。
最初は生徒たちの待つ教室に行きました。どの顔も緊張しています。初々しさを感じました。いくつか質問をすると反応よくすぐに答えが返ってきます。
しかし、「高校は義務教育ではないので、自分の意思で進学する」という話のあたりから一旦緩くなった空気がまたピンと張りつめました。その後は真剣に話を聞いてくれました。単位のことや学校の種類のこともしっかり自分のこととして想像しながら話を聞いてくれていることに、一人ひとりの表情を見て気づきました。
講演の最後に4人の生徒から挙手で質問が出たことには、本当に自分のこととして真剣に話を聞いてくれたんだなぁと正直驚きました。
続いて保護者の前での説明です。パワーポイントの資料を使いながら、「このあたりの話の時に生徒たちは〇〇な様子でした」という話を織り込み、自己管理・自己責任が大切だがまだ未熟だからこそ学校と保護者で連携して育てていかなければいけないといういつもの話に持っていきました。
こちらの回は少し時間をオーバーしたようで、質問の時間がなかったのですが、富士森のパンフレットを手に廊下で質問してくださった保護者がいて、こちらも嬉しかったです。
この時期に来年度の受験を見据えて、中学2年生対象の講演会をやるのは、とても有効だと思っています。実はとある中学校ではコロナ前からずっと講演をやっていますので、実感しています。その中学校からはまだ先ですが既に今年度の予約が入っています。他の中学校でもリクエストがあれば、どこにでも行きたいと思っています。お声がけください。
今回は中学2年生とその保護者の方々でしたが、新たな出会いを嬉しく思っています。どうも、ありがとうございました。
①今回は16日と17日のおはようカウンターです。今日は朝から来校者対応があり、正門に立てませんでした。17日は浅川中学校向けの当日の画像を撮影しようと思っていたのですが、事情があり、掲載を断念しました。ふじもりメンバーのみなさんはどうしてだか想像してみてください。おはようカンター16日は167回、17日は85回でした。今日の校舎の写真にも前述の「高尾みころも霊堂」は写っています。グラウンドのフェンスが切れた先に目を移すと見えますよ。
②今日の1・2時間目に2年生は総合的な探究の時間で今までグループ単位で取り組んできた探究活動の発表会でした。今日はこの発表会を見学するために教育庁指導部高等学校教育指導課から2名の来校がありました。校長と一緒に歩いていた方たちです。
この発表会で各クラスの代表が決まり、さらに2月に開催される八王子コンソーシアムで発表するグループが決まるようですね。フィールドワークに計画性のあるグループが多く、特に修学旅行先の北海道との比較が多かったのには感心しました。
ただ、「八王子市をより良くする」という大テーマとの関連性の論理構成をしっかりするともっと良くなることにも気づきました。探究はトライ&エラーのループです。失敗を恐れず、果敢に仮説を立てて、どうすればその仮説が証明されるか想像することがとても重要です。Society5.0・VUCAの時代に負けない人に成長するためにもこれからも様々な場面で探究し続けてください。
③説明会の帰り、高尾駅に向かう途中でふと思いついて「高尾みころも霊堂」まで歩いて行ってみました。実際にどんなものか見てみたかったんです。だいぶ近づいたところで目の前を中学生と思われる女子生徒が4人で横切るように歩いてきて「あっ」と言って立ち止まった後、お辞儀をしてくれました。最初なぜお辞儀をしてくれたのかわからなかったのですが、しばらく間があってから気づきました。「浅川中?」と聞くと「そうです」と返事が返ってきました。どうやら私はずいぶん回り道をしていたみたいです。少し会話をして別れましたが、後になって今日の感想をインタビューすればよかったことに気づきました。せっかく立ち止まってくれたのに残念なことをしました。なんとも間抜けな話ですが、こちらを無視することなくお辞儀をしてくれたのだから、今日の説明会はうまくいったんだろうと勝手に想像します。
「高尾みころも霊堂」はロープが張られていて、これ以上近寄ることができませんでした。