校章

東京都立富士森高等学校

ふりがな Language

84本目:何度でも言います 自転車に乗る時はヘルメットをかぶりましょう 

2024/11/20

 昨日の出勤時のことです。西八王子駅から富士森に向かって歩いている途中で、車と自転車が接触する事故に遭遇しました。事故のその瞬間を見たわけではありませんが、顔を押さえてうずくまる高校生と見られる制服の女性でした。誰かからもらったと思われるティッシュで顔を覆っていましたが、明らかに流血しています。周囲で事故の瞬間を見た方の話では、車と接触した後一回転して頭から落ちたとのことでした。

 この後私が何をしたか想像できますか。あるいは自分だったらどうするか想像してみてください。一見してふじもりメンバーではないとわかる女子生徒でしたが、すぐに近寄ってい行き声をかけました。痛いところはあるようでしたが、しっかり受け答えはできましたので、意識ははっきりしていると判断できます。次に周囲を見回して現在どういう状況にあるかを確認します。周りにいた人によると、既に救急車の要請と警察の出動の依頼は終わっているとのことでした。

 次に私は首から下げた身分証明書を見せて、自分が富士森の校長であることを名乗りました。私の出勤する様子を見て気づいているふじもりメンバーもいると思いますが、私は普段から西八王子駅に到着するとまず身分証明書の入ったネックストラップを首から下げて、それから歩き始めることにしています。もちろんこういう時だけのためではないのですが、こういうこともあり得るという想像はしています。

 その上で、名前と学校名等を聞きました。きちんと答えてくれました。次に保護者への連絡を一緒に取ろうとしました。まずは保護者に第一報を入れたかったからです。そのあたりについては1・2年の保護者会に出席された本校の保護者の方々は、私の気持ちを理解していただけると思います。

 保護者の方との連絡はすんなりとはつながりませんでしたが、様々な手段を使って努力した結果、時間はかかりましたが、救急車が出発する前には連絡を取ることができました。

 ふと周囲を見回すと通り過ぎる人たちの他に、事故現場ではいわゆる「野次馬」ではない対応をしている人が私を含めて4人いました。救急車等の要請をしてくれていた女性とティシュ等を準備してくれた女性、そして何とか保護者に連絡を取ろうとした私を含めた男性二人です。救急車が到着して、処置が始まる頃に互いに簡単な自己紹介をしたのですが、女性は二人とも病院関係に勤務している出勤途中の方でした。私と一緒に保護者への連絡を何とか取ろうと必死になっていた男性は近隣の小学校の校長先生でした。もちろん全員が初対面です。これは偶然でしょうか、いや実はそうではないことに後で気づきました。

 搬送先も決まり、保護者と連絡を取れたことが確認できたので、私は小学校の校長先生と一緒にその場を離れました。事故現場を通りがかってからその場を離れるまで約40分から50分はあったと思います。

 その後、どのような治療をして、今どうしているかについての詳細はわかりません。在籍校に事故発生の第一報は私が入れましたので、聞こうと思えば聞けるかも知れませんが、ただの通りすがりですので、特にこちらから行動を起こすことはしません。ただ、保護者の方の心痛を想像しています。そしてケガが早く良くなることを祈っています。

 私がこのブログで再三伝えてきたことが、想像ではなく現実として目の前で起きてしまいました。

 ふじもりメンバーのみなさん、何度でも言います。

 自転車に乗る時はヘルメットをかぶりましょう。

①富士森に着任してから8ヶ月の間に、他校の生徒の対応はこれで4件になります。事故、体調不良、落とし物、どのケースも困っているあるいは苦しんでいる生徒と保護者の心痛を想像してすんなり体が動きました。

 そう考えると、今回の対応に深く係わった4人はそれぞれの経験に基づいた行動を取ったという意味で、やはり偶然ではないのでしょうね。私も普段から防災訓練等で生徒と一緒に救命救急等のやり方を学んでいますしね。

 ただ、経験の有無と関係なく、見て見ぬふりをして通り過ぎたり傍観するのではなく、すっと動ける人間でいたいと思っています。

 ふじもりメンバーのみなさんにも、そうあってほしいと思っています。

②今日の朝は、小雨が降っていて、どんよりとした雲に覆われた空でした。朝から対応があり正門に立てなかったので、今日はおはようカウンターはなしです。

 241120校舎

③修学旅行から帰ってきた翌日、J:COMホール八王子で行われた東京都立翔陽高等学校の20周年記念式典に来賓として出席しました。第2部では総合司会の生徒と教員が掛け合い漫才のように軽快なトークで場をつなぎながら、吹奏楽部、和太鼓部、ダンス部がそれぞれ創意工夫したステージを展開していました。そして最後には校歌の大合唱でした。大きな声をそろえて誇らしげに校歌を歌う「翔陽メンバー」の姿に、将来の90周年記念式典でのふじもりメンバーの姿を想像してしまいました。校歌の作詞作曲が嘉門達夫さんだということにも気づいて驚きました。

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 東京都立翔陽高等学校のみなさん、創立20周年おめでとうございます。