63本目:今日はさしずめ「ふじもり防災の日」ですね
2024/09/19
文化祭の振替休業日が明けて、久し振りの学校という感じです。今日の午前中は富士森祭の片付けと閉祭式です。
11時40分開式の閉祭式までにルールに則って各参加団体が片づけをすることになっています。しかしどの教室も大量のゴミが出ていて、間に合うのか不安になりましたが、何とかなるもんですね。やはり当事者意識を持って協力して片付けに取り組むふじもりメンバーが多いということだと想像します。
10分遅れの11時50分より富士森祭実行委員の進行で閉祭式を行いました。各賞の発表と同窓会から白百合賞・秋桜賞の表彰がありました。白百合賞と秋桜賞については15日の富士森祭終了後に同窓会ルームで同窓会の方々が真剣に議論しながら選考していました。白百合賞を軽音部、秋桜賞を2年9組がそれぞれ受賞し、賞状と盾を水越同窓会長から授与されました。授与された盾は同窓生の七宝焼き作家小石京子さんの作品と聞いています。小石さんの作品は本校南階段の踊り場でも見ることができますね。
午後は全校生徒が再び体育館に集合して、防災講話でした。八王子市役所生活安全部防災課主査の畠山洋平氏より講話をいただきました。
講話に先立って校長挨拶がありました。それまで気づいていなかった偶然があります。実は振替休業日を利用して、宮城県を訪れていました。その中の大きな目的の一つが石巻市立大川小学校の跡地「石巻市震災遺構大川小学校」を見学に行くことでした。今行かなければと思った理由は富士森です。このブログでも紹介しましたが、吹奏楽部が10年以上の長きにわたって宮城県名取市閖上地区で交流演奏をしています。その際に被災した方々とふれあい、実際の様子を見ることで多くのことを学んできます。また11月には2学年が修学旅行で宮城県南三陸町を訪れることにもなっています。ちょうどその間に位置する大川小学校の今の様子を実際にこの目で見ることで、多くの学びと気づき、そしてこれから自分がどうしていくかを想像するヒントを得たいと考えたのでした。敷地に入ってすぐの所にあるプレートにはこう書かれてありました。
自然がつくりだしたこの世界で 未来をそうぞうし、生きることができるのが人間です そして 判断し行動できるのも人間です ときに大事なことを見失い 気づけなくなることの おそろしさを知ってほしいのです なぜ 一番大切なものが見えなくなるのかを考えて欲しいのです いのちの尊さを 誰もが理解しています 平和な日常を 誰もが願っています 話し合うこと 考えること ともに確かめあうことで きっと あるべき未来は続いていくはずです <敷地内碑文より引用>
「そうぞう(私はダブルミーニングだと受け取りました)」「気づき」といった普段からこのブログでも大切にしている言葉や、「当事者意識」「思考停止しない」という言葉を想像させる言葉もあります。正直読んで、震えました。
3枚目の写真は津波の最高到達点より上の位置から大川小学校を見下ろしたところです。ここまで登るのに私の足なら数分です。ただあの日は大雪だったそうです。
今、私は、石巻市立大川小学校の74名の児童、そして10名の教員の尊い命が失われたという事実を教員という同じ職の者の一人として、しっかり受け止めて思考停止せずに考え続けようと努力しています。
そんな思いを校長挨拶に混ぜて伝えました。もちろん今日のために準備したわけではありませんでしたので、最初の「つかみ」でその場のアドリブで吹奏楽部に協力してもらいました。突然でしたが、ありがとうございました。
ふじもりメンバーが少しでも当事者意識を持ってしっかり想像しながら今日の講話を聴いてくれたら、それで充分です。
①今朝は午後からのものすごい荒天を予感させるような黒い雲が垂れ込めていましたね。おはようカウンターは129回でした。
②午後からは豪雨・雷・突風・ひょうとフルコースでした。ちょうど生徒の下校時刻と重なりました。こうなると今日の防災講話でも話題になった東日本大震災の教訓を生かす必要があります。あの時は生徒の下校時刻と重なる時間に地震が起きましたからね。今回は明らかに近くで雷が鳴っています。またひょうも降っています。ただのゲリラ豪雨ではありませんでした。ですから私は生徒玄関に立って、傘をさして下校しようとするふじもりメンバーに声をかけて、状況が好転するのを待つように説得しました。多くの生徒が従ってくれましたが、残念ながら振り切って帰ろうとしたふじもりメンバーがいたことも事実です。正門を閉ざそうにも強風にあおられたのか、正門が倒れていました。今後の課題に気づきました。
③【再掲です・追記あり】夏休みに行っていた塾訪問の際にいただいた塾の先生方からのアドバイスを受けて、「塾対象の授業公開」を新たに開催することにしました。実際の富士森の授業の様子を見ていただくことに併せて、私が富士森をどういう学校にしてどのように成長した生徒を社会に送り出したいと想像しているかを御説明する絶好の機会だと思っています。こちらもホームページからお申込みいただけるようにしましたので、塾の先生方の目にたまるといいなぁと想像しています。塾に通っている受検生の皆さん、リンクを貼っておきますので、ぜひ塾の先生に紹介してください。「富士森の進化のエビデンス」を手に入れましたので、説明したくてうずうずしています。
https://www.metro.ed.jp/fujimori-h/news/2024/08/newsentry_58.html