54本目:気づきの森の2学期の始まり始まり
2024/09/02
結局、何事もなかったかのように富士森の日常が戻ってきました。もちろんそれはそれでいいことなのですが、様々な場面を想像して、いくつものパターンを考えてくれた先生方の苦労を思うと、校長としてもちょっとモヤモヤします。
今日は始業式の校長講話の原稿を掲載します。いつもなら少しアドリブで修正するのですが、今回は全面的に変えてしまったので、幻の原稿です。とはいえ、言いたいことはほとんど同じです。ふじもりメンバーの皆さん、今日も静かに聞いてくれてありがとうございました。それではどうぞ。
みなさん、おはようございます。校長の中村です。
皆さんは夏休みをどのように過ごしましたか?そして、皆さんにはどんな「気づき」がありましたか。
私はというとこの夏休み中にたくさんの「気づき」を経験しました。
私は学校に出勤した日はほぼ毎朝いつものように正門に立ちましたが、みなさんは気づいていましたか。またどうして立っていたか想像できますか?もちろん部活動や進学講習、文化祭の準備で登校するふじもりメンバーにいつものように声をかけるためでもありましたが、その他にも正門前を通る人たちといつも通りの日常を共有するという意味がありました。仕事に向かう人、散歩やジョギングをする人等々、地域の方々ともいつものように挨拶を交わしていました。また陸上部や女子バスケットボール部の河川敷でのランニングや硬式野球部の清掃活動等、正門に立っているだけでも、夏休みならではの部活動の様子に気づくことができました。
また夏休み期間全体を通じて、近隣の学習塾に資料を持って回りました。たくさんの塾関係者の方々と話す中で、富士森がどう思われているかに気づくことができました。それと同時にやはり「立ち居振る舞いを見られている」という意識が大事だということを感じました。1学期の終業式で伝えた「気づき」「想像」「看板を背負う」を意識してもらうことがとても大事だということです。
皆さんも学校の内外でいろいろな形で活動しましたね。全てというわけにはいきませんが、できるだけ皆さんの活動を見ようと努力はしてみました。どうですか。何か気づきはありましたか。
例えば合宿一つとっても、人それぞれ「気づきのポイント」は違うと思います。違っていいんです。ただ、同じ目標に進んでいるならその「気づきの違い」を共有することで、さらに進化することができると思います。
「気づき」を確実に進歩につなげてください。
2学期を迎えるにあたり、あと2つ皆さんに意識してほしい言葉があります。手短にですが是非伝えておきたいので聞いてください。それは「当事者意識を持つ」と「思考停止しない」です。この2つの言葉は「気づき」と「想像」とも深く関連すると思います。
自分の事、いやそれ以外に目を向けた時でも、何かに「気づいた」時に、いかに「当事者意識を持って」「想像」するか。困難な課題に直面していることに「気づいた」時に、いかに「思考停止しない」であきらめずに課題の解決に立ち向かっていくか。
意識的にこの力を養うことは、勉強ができるできるないとは違った「生きる力」そのものを養うことにつながると考えています。
2学期はまずは文化祭がありますね。夏休み中の準備をしっかり活かして、同じ目標に向かって一人ひとりが「当事者意識を持って」「思考停止しない」で思い出に残る充実した時間にしてください。飲食以外の団体も含めて、特に新型コロナウイルスその他に関する感染対策を徹底してください。ここでも「当事者意識を持って」「思考停止しない」という意識が大切ですよ。来校者に対するホスピタリティと併せて、徹底してください。
3年生はいよいよ一人ひとり違った進路に向けての活動が具体的に始まります。ここに「当事者意識」を持てない人はいないと思いますし、「思考停止」している暇はありません。しばらく緊張は続きますが、誰もが避けて通れない道として、しっかり向き合ってください。1・2年生はしっかりその様子を自分のこととして「想像」して備えてください。
また2年生は11月に修学旅行が控えています。こちらも最大といっても過言ではない特別な行事ですので、準備を怠らずに望んでくださいね。
2学期は長いようでも、行事が多いのであっという間に過ぎてしまいます。「気づき」「想像」「看板を背負う」「当事者意識を持つ」「思考停止しない」、一つでも多く意識して、日々を過ごしてください。
以上で、校長の話を終わります。
①今朝の校舎の様子と、南浅川の様子です。もうだいぶ水は減っていますし、濁りもなくなってきていますね。良かったです。今日は2学期初日ということもあり、全体打ち合わせがありいつもより早く正門から離れたので、おはようカウンターは181回でした。
②【再掲です】夏休みに行っていた塾訪問の際にいただいた塾の先生方からのアドバイスを受けて、「塾対象の授業公開」を新たに開催することにしました。実際の富士森の授業の様子を見ていただくことに併せて、私が富士森をどういう学校にしてどのように成長した生徒を社会に送り出したいと想像しているかを御説明する絶好の機会だと思っています。こちらもホームページからお申込みいただけるようにしましたので、塾の先生方の目にたまるといいなぁと想像しています。塾に通っている受検生の皆さん、リンクを貼っておきますので、ぜひ塾の先生に紹介してください。
https://www.metro.ed.jp/fujimori-h/news/2024/08/newsentry_58.html