校章

東京都立富士森高等学校

ふりがな Language

33本目:経験を無駄にするもしないも自分次第

2024/07/16

 三連休が終わり、いよいよ今週末で1学期も終わります。この三連休もいろいろありました。

 土曜日は午前中に八王子市立四谷中学校の「上級学校の話を聞く会」に参加してきました。前半に都立高校、後半に私立高校という構成で、八王子北高校の後に高校生活についてと富士森の説明をしました。当日はまず出勤してから自転車で四谷中学校を目指しましたが、今回は迷うことなく無事に到着することができました。会場は空調の効いたとてもきれいなホールでした。普段は剣道や卓球で使っていると生徒に教えてもらいました。

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 今回話す内容について、富士森のこと以外は八王子北高校の説明者である副校長先生に休憩の合間に話をうかがって、中身を調整しました。重複する内容を避けて、富士森のことをしっかり説明するためです。今回は都立高校の特徴等の話を省略して、単位や学校案内の見方に重点を置いて話をしました。毎回のことではありますが、生徒たちは時折うなずきながら真剣に話を聞いてくれました。また直近の学校の様子や部活動の写真や動画は真剣に見てくれていました。「文武不岐」の富士森のことをしっかり想像してもらえたら嬉しいです。

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 翌日の日曜日は富士森硬式野球部の3回戦を観に再び府中市民球場に行きました。今回はダンス部だけでなく吹奏楽部の応援もあり、とても充実した応援体制でした。

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 試合は1点を争う緊迫した「しびれる」展開でした。私はというと相変わらず保護者席の1つバックネット寄りのブロックで一人でスコアをつけながら観ていました。実は今回は緊迫した展開ということもあり、思わず大きな声を出してしまう場面がありましたが、気づかれていないといいなと思っています。

 試合結果は残念でしたが、試合後の保護者の皆さんを含めたふじもりメンバーの様子を見ながら、「富士森の良さ」に改めて気づきました。試合が終わってから、吹奏楽部やダンス部のふじもりメンバーがそれぞれ野球部に対して感謝の言葉を伝えていましたよね。また保護者の皆さんは試合終了後にゴミが落ちていないかを三塁側スタンド全体見て回ってくださっていました。そして最後まで少し離れた所から野球部ふじもりメンバー達を見守ってくださっていました。その様子を見て気づいたんです。保護者の皆さんを含めたふじもりメンバーの、その行為のどれもが野球部ふじもりメンバーを支えたいという主体的な思いから出ていると想像できたからです。その場にいる富士森関係者の全員がつながっている、「富士森が一つになっている温かい空間」を感じました。これは幸せなことだと想像しています。

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 試合終了のあいさつの後にしばらく立ち上がれないでいる選手の姿に40年以上前の自分をオーバーラップさせていました。私も「その時」には、それまでに経験したことのない(今もまだないのですが)腹の底から湧き上がってくる嗚咽と脱力を経験しています。しばらくは緊張の糸が切れたような精神状態になるかも知れないことも容易に想像がつきます。特に3年生の野球部ふじもりメンバーの皆さんはその気持ちが強いかも知れません。しかし、これはどんな競技でも訪れる「誰もが必ず経験する感覚」です。別に野球に限ったことではないことだと想像しています。そしてこれは高校生の間にできることに精一杯取り組んだ者しか味わえない大切な感覚です。

 3年生の皆さんへ、どうかその「貴重さ」気づいてください。そして前を向いて進んでください。皆さんには、高校生の間にやらなければならないがまだありますから。そしてこれからの人生でも皆さんのプライドのよりどころとしてしっかりと心に刻んでおいてください。この「貴重な経験」を無駄にするもしないも、皆さん次第です。

 

 今日は長くなってしまったので、1年生の球技大会の様子は次回のブログで報告します。

 明日は成績会議です。ふじもりメンバーの皆さんの1学期の頑張りについて校長として報告を受けます。どんな報告を受けることになるのか想像して、今から楽しみです。

①今朝も小雨が降っていて、奥多摩方面の稜線も曇っていました。朝から対応案件があって正門に行くのが遅れたので、今日のおはようカウンターは91回でした。

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