校章

東京都立富士森高等学校

ふりがな Language

3本目:校長の日常 その2 正門で元気をもらっています

2024/05/16

 今日もゴミを拾いながら出勤しました。正門前の東横山橋を渡り終えて横断歩道の信号待ちをしていると、ふとこんなものがあることに気づきました。

 240516長靴

 子供用の長靴のようです。どうしてそこにあるのかなかなか想像しづらい場所です。なぜなら人が入ることができない場所だからです。靴は片方だけでは用をなしません。ここにないもう片方の靴は今どこにあるのだろう、この靴の持ち主の子供は今どんな気持ちだろう、と想像してしまいました。

 さて、今日は2本目でお話しした手順で拾ったゴミを捨てて校長室に入った、その後の話をします。まずPCを起動して簡単にメールチェックをして、その後正門に立つことにしています。私が出勤する頃には既に正門を通った所に立っている先生がいて、少し早めに登校してくる生徒ふじもりメンバーに「おはよう」と声かけをしてくれています。かなり早い時間からなので、頭が下がります。

 私は正門の外に陣取って「おはよう」と声をかけるようにしています。それと同時に、視線を合わせてくれたり、返事をしてくれたり、声をかけてくれたり、会釈をしてくれたり、さまざまな形で反応してくれた人たちの数をおはようカウンターでカウントしています。

 もし、こちらの声かけに無反応な生徒ばかりだったら、どんな思いになるか想像してみてください。しかしありがたいことにほとんどのふじもりメンバーが反応してくれます。ですので、タイトルにある通り、正門で元気をもらっているのです。他の先生方と違い授業をすることがないので普段なかなか生徒と接する機会が少ない校長としてはとてもありがたいと感じています。

 しばらく立っていると登校してくるふじもりメンバーに声をかけるために多くの先生方が立っていることに気づきます。また何人かの生徒もあいさつの声かけのために正門に立ってくれています。富士森では各学年各クラスの生活委員が交代で正門に立つようにしているそうです。インタビューしたところ、今週は各学年5組の生活委員の生徒たちが当番とのことです。「おはようございます」と声をかけながら、登校してくるふじもりメンバーを迎えてくれていました。多くの教員と生徒というふじもりメンバーで「おはよう」の声が毎朝正門近辺にあふれています。とても素敵な光景です。写真は今日の当番の生活委員の皆さんにブログ掲載の許可をもらって撮影したものです。正門はこの後登校のピークでたくさんのふじもりメンバーでにぎわいます。

 240516生活委員会

 1本目でも書きましたが、おはようカウンターの数字はふじもりメンバーの人数だけではありません。私のあいさつに反応してくれた正門前を通過するあらゆる人達(ふじもりサポーター)の人数も入っています。

 ふじもりサポーターには様々な方がいるようです。もちろん私には何の情報もありません。ただ正門前を通過しているだけの人たちです。でもそのうち、顔見知りになり、場合によっては会話をするようになるのは前任校で経験済みです。富士森では正門前を通る幼稚園バスの運転手さんが会釈して反応してくれます。最近心なしか正門前を通過する時にスピードを緩めてくれているのではないかと気づきました。なぜだろうと想像してみました。おそらく私がバスの車内に向かって手を振りながら「おはよう」と声をかけていることに気づいてくださっていて、車内で気づいている園児たちが手を振れるようにしてくれているのだと気づきました。車内の園児たちが手を振ってくれるのも前任校で経験済みですので、富士森でもそうなったらいいなと想像して今から楽しみです。

 また東横山橋を挟んで対角の位置にある八王子桑志高校の生徒も「おはようございます」と返答してくれるようになっています。これも正門に立つ楽しみの一つになっています。

 ずっと正門前に立っていたいとは思うのですが、打ち合わせがあるので後ろ髪を引かれながら、でも心はフル充電済みにして正門を後にするのが「校長の日常 その2」です。

①昨日は夕方から天気が崩れましたね。今朝も霧雨が降る中、西八王子から歩きました。今朝は空がどんよりと曇っていました。

 240516正門風景

②今日のおはようカウンターはなんと606回で、昨日のほぼ倍でした。

 240516おはようカウンター