ニュース
2025/11/21 SSH
高大連携授業(物理基礎・地学基礎:高校1学年)を実施しました。
11月14日(金)に、東京大学 生産技術研究所 准教授の川越至桜先生をお招きして、高校1学年の生徒を対象とした高大連携授業(物理基礎・地学基礎)を実施しました。
「星の終わりと理科」と題して、物理基礎で学習する運動方程式や化学基礎で学ぶ気体の状態方程式が、重力崩壊型超新星爆発の原理に関係していることや、ニュートリノ振動の数式についてもご紹介いただきました。
私たちの体を構成している様々な元素は、超新星爆発によって作られ、宇宙空間にまき散らされたものが元になっています。超新星爆発のしくみを調べることは、私たちのとても遠いルーツを調べることにつながっているという壮大なお話に、生徒も興味津々でした。
藤原定家によって鎌倉時代に書かれた日記の「明月記」の中に、1054年の超新星爆発の記載があり、現在私たちが見られる「かに星雲(M1、おうし座)」はその900年後の姿です。理科だけではなく、古典や情報、数学など幅広い学問を融合させて研究が進められていることもご紹介いただきました。
受講後の生徒からは、「超新星爆発が私たちの体を作っていったと考えるだけでワクワクした」「発見だけでなく『記録をしっかり残す』ということが重要なのだと知った」「人類の『知』を広げるための基礎研究をすることが、その後の探究をする上で大切だということがわかった」といった感想が寄せられました。
