校章

東京都立富士高等学校附属中学校

学校からのメッセージ

学校名プレートの写真

校長挨拶

統括校長 勝嶋 憲子

 現在、私たちの生活や考え方は大きく変わってきています。ますます、これから先、国際化や情報化が進み、「急激に変化する予測が難しい社会に生きている」ことを、自覚することになります。
皆さんがこれから生きていくためには、「自ら未来を切り拓く力」を身に付けることが大切です。
新たな課題解決に取り組むために、確かな学力、学び続けられる力を蓄えることが必要です。このことが自分の生き方を自分で選択していく力になっていきます。
富士には、今までの自分を変える、新しい自分を発見できる課題研究「富士未来学」があります。富士の課題研究は、本物です。

 さて、本校は、大正九年(1920年)に東京府立第五高等女学校として開校し、平成22年度には中高一貫教育校となりました。本年度(令和5年度)、創立103年目となり、新たな2世紀を歩み出しています。本校は、【自主自律】【文武両道】の精神の下、「知性を高め、教養を深める」「品性を養い、感性を磨く」「自ら判断し挑戦する精神を高める」の3つの柱を目標として歩みを重ねてきました。
創立以来、地域に愛され、文化と伝統が脈々と息づく進学校です。

 富士高等学校、富士高等学校附属中学校では、確かな学力を身に付けさせるとともに、科学技術が進展する社会において、必要とされる論理的思考力や批判的思考力等を育成して、新たな価値を創出する探究的な学習に重点を置き、その中核にSTEM人材育成の考えを取り入れたSTREAMS教育(富士未来学)を位置付け、中高6年間を一気通貫した教育を全職員体制で実施しています。
 令和3年度、富士の理数教育の実績が高く評価され、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を令和3年度から令和7年度までの5年間、受けました。都立高校普通科において、スーパーサイエンスハイスクールの指定を受けているのは、日比谷高校、戸山高校、立川高校、小石川中等教育学校、富士高校の5校です。今後3年間、スーパーサイエンスハイスクールとして、世界最先端の理数教育を学ぶことができる学校です。

 さらに、本校の取組や実績が東京都教育委員会から高く評価され、「Global Education Network 20」「Sport-Science Promotion Club」 「体育健康教育推進校」の指定も受け、富士の教育プログラムを展開しています。

 また、グローバルイノベーターの育成を実践している本校では、イギリス国立4大学、アイルランド国立大学、アメリカの私立大学の海外6大学と指定校協定を締結しており、令和3年度からは、高校2年終了後に試験を受けて合格した後、高校3年5月から週末等を利用したファウンデーションコース(オンライン授業)を受講(認定5大学)できるようになりました。高校3年1月頃には渡英し、9月から学部生として通常より1年早く入学できます。そして、3年後には大学を卒業し、学位を取得します。
 このように、難関国公立大学をはじめとする国内の国公立・私立大学だけではなく、海外大学への進学の道も拓いています。そして、昨年度はいち早く、本校で8月と3月にイギリスのバンガー大学へ研修、3月にはアメリカのシリコンバレー研修を実施しました。今年度は、8月にオーストリア語学研修へと、海外の短期留学研修も充実しています。世界に興味のある小学生は、本校への入学を是非、考えてみてください。

 富士の同窓会である「若竹会」の皆様は、社会で御活躍されている方も多く、また、富士の教職員は、自己の授業力の向上に努め、日々の生徒の成長を支援しています。「若竹会」と教職員は、富士ブランドと言っても過言ではありません。伝統を受け継ぎながらも、著しい科学技術革新の起こる社会にあって、一歩先行く新たな富士を創造してまいります。さらに大学進学実績は、めざましく伸びています。
 小学生の皆さん、富士には、自らの可能性を最大限に発揮し、学校生活を充実させる環境が整っています。恵まれた富士の環境の中で、熱意ある先生の指導、高め合える多くの仲間とともにその先の自分を磨いてみましょう。

令和5年4月