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2025/11/12 SSH
高大連携授業(数学Ⅰ:高校1学年)を実施しました。
10月30日 (木)、明治大学総合数理学部現象数理学科の中村和幸教授よりご提供いただいた教材をもとに、高校1学年の生徒を対象とした高大連携授業(数学)を実施しました。
富士では、数学Ⅰや数学Bの学習に先立ち、「富士未来学(探究)」の中でデータ分析の方法について学んでいます。しかし、実際に課題研究の中で質問紙調査や実験を行い、データを収集した際、その扱い方に戸惑う生徒も少なくありません。
そこで今回は、本校の探究活動でもよく用いられるT検定・分散分析・回帰分析について、具体的な活用場面を想定した演習を行いました。
演習では、生徒たちはこれまでの富士未来学や数学Ⅰで学んだ内容を思い出しながら、Excelで出力されたデータを基に分析を実践していました。特にT検定の演習では、得られた出力結果と既存の知識を照らし合わせ、考察している生徒が多く見られました。また、レストランの売上予測を題材とした回帰分析の場面では、生徒たちがデータに基づいて根拠を示しながら予測を立てる様子が印象的でした。
授業後の感想では、
「Excelでの分析手順が分かっただけでなく、それぞれの分析方法をどんな場面で使うと効果的かを学ぶことができた」
「中学3年生の時のゼミでは相関係数しか使えなかったが、回帰分析を使うことができていれば、より深い考察をすることができたということに気づいた」
といった声が寄せられ、データ分析に対する理解が一層深まったことがうかがえました。
