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東京都立富士高等学校・附属中学校

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2024/06/25 SSH

高大連携授業(生物)を実施しました

6月24日(月)に高大連携授業(生物)を実施しました。

講演タイトル:生物学の研究・生物学オリンピック
講演者:東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 教授
    国際生物学オリンピック日本委員会 委員長 道上達男先生

対象:高校3年生「生物演習」選択者8人、高校2年生「生物」選択者45人

前半は、道上先生の研究分野の発生生物学について、カエルの発生のしくみや研究の紹介をしていただきました。iPS細胞から細胞分化させるときにどのような試薬を添加するとよいか、実際の体のつくり方を手本に調べているという話をしていただきました。また、大学の研究室、カエルの水槽、実験器具の写真を見せていただき、大学でどのように研究が行われているのか紹介していただきました。

後半は、日本生物学オリンピック日本委員会の委員長も務める道上先生から、日本生物学オリンピック(予選・本選)、国際大会(IBO)の説明と、出題範囲、出題問題、勉強方法について説明をしていただきました。最後に道上先生からは「生物の勉強は人生の役に立つ」「興味関心を大切に」というメッセージもいただきました。授業後のアンケートからは、生物学や生物学オリンピックに前向きな気持ちで取り組んでいきたいという回答が多く見られました。

生徒の感想の一部を紹介します。
「私は医療に関心があるため、最先端技術であるiPS細胞についてより理解を深めたいと思っています。そのために発生について学ぶことも必要だと感じました。」
「生物学オリンピック本選では、同じ高校生どうしが2泊3日、生物の深いところまで関わることができるというのは、とても良い経験になるのだろうと思いました。受験勉強のために生物を学ぶのではなく、本質に触れ、今後も楽しく生物と関わっていけると良いと感じました。」
「生物学オリンピックは、文章を読んだだけでは全く分からなかったのですが、先生の解説を聞いて、それぞれどういう点に注意して取り組めば良いのか知れたことで、生物学オリンピックに挑戦することへのハードルが低くなりました。前回よりも良い点が取れるように頑張りたいです。」
「昨年、生物学オリンピックを受験したときは、生物基礎を学び始めたばかりということもあり難しいと思ったが、先生のお話の中で「出題者の意図を考え、問題文を読み解くことが大切だ」と教えていただき、問題文を一つずつ読み解いてみると、言っていること自体は大して難しくないのだと思った。難しいと先入観を持たずに読み解くことを意識したいと思う。」
「私は数学が好きだが、生物では数学が大切だと知り、実際に組み合わせについて考えたことで学ぶ意欲が高まったと思う。普段の授業でも、身のまわりのことや好きなことと結びつけて考えることで、興味をもつようにしたい。

「道上先生のように、1つのことに興味をもって、好奇心と共に研究することは、とても難しいと思うけれど、楽しそうだと思った。」

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写真1:高校3年生「生物演習」の授業

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写真2:高校2年生「生物」の授業 その1

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写真3:高校2年生「生物」の授業 その2