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東京都立富士高等学校附属中学校

日本水産学会春季大会で生物班が発表しました

2023/03/30

日本水産学会春季大会で生物班が発表しました

3月30日(木)の日本水産学会春季大会、高校生発表で、科学探究部生物班4人が、「ミジンコの飼育に適切な飼育水の検討」という題目で、オンラインでスライド発表(発表10分、質疑応答3分)をしました。

題目は前回の日本生物教育学会のポスター発表時と同じですが、その後、実験結果を追加して発表内容を再構成していました。今回は、ミジンコの飼育水は、汲み置き水、ミネラルウォーター、イオン交換水の中では汲み置き水が適しており、餌としての生茶濃度は100倍希釈であることが分かったという報告です。

日本水産学会への参加は、12月の東京大学訪問(中学2年生)時に、「植物プランクトンで「石油」を作ろう」の話をしてくださった岡田茂先生(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏天然物化学研究室:富士高OB)に参加を勧めていただいたことがきっかけでした。東大の研究室見学終了後に岡田先生に質問に行き、ミジンコ研究のことでアドバイスをいただく中で、日本水産学会に出てみたらどうか、と参加を勧めていただきました。学会参加は初めてにも関わらず、高校生の発表に中学生として参加を認めていただきました。また、それだけでなく、学会前には岡田先生に発表スライドを見ていただき、内容についてご指導もいただきました。今回は、生物班4人が主体的に研究に取り組む中で自分達で岡田先生から学会に参加するチャンスを得て、さらに岡田先生にご指導もいただいた上で学会に臨むことができました。大学の先生との繋がりを生かして学会に参加することができたことは大きな成果となりました。

生物班4人の振り返りには「発表の流れをスムーズにでき、自分でも納得のいく発表ができた。また、質問を受けたり他の発表を聞いたりしたことで、私たちの研究の良い点はもちろん、改善したい点も見つけ出すことができ、考えを整理することができた。」「話し方やスライドのレイアウトなどで、与える印象や理解のしやすさが違ったので、きちんとした話し方とまとまったスライドを今後も作りたいと思った。」「他の発表から、生き物に関する研究で大切なのは丁寧さだと思ったので、作業は一つ一つ丁寧にやるようにしたいと思った。」と、成果と課題、他の発表を聞いての気付きが述べられていました。

入賞はできませんでしたが、今回の経験を糧に、今後の研究に一層励み、ミジンコの食用化を目指して精進してほしいと思います。

写真1枚目 東大訪問で岡田先生に質問をする生物班

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写真2枚目 学会で発表しているとこら

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写真3枚目 質疑応答で質問に答えているところ

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写真4枚目 モニターの前で記念撮影

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生物班顧問 塩入 直也