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2024/03/28 校長室ブログ
令和4、5年度 校長ブログ
校長室ブログ 

このページでは全日制課程の生徒の活動や園芸高校の四季おりおりの様子をお伝えしてまいります。
農業を仕事として考えるための講演会を実施しました
3月19日に1・2年生を対象とした「東京から挑む農業への道」と題した講演会の設定に対して、一次産業に特化した支援企業として、データプラットフォーム事業と人材支援事業の2つを柱に、一次産業に関わるあらゆる課題解決に取り組んでおられるYUIME株式会社の代表取締役社長、取締役副社長ほか2名の皆さまに御来校いただき、講演をしていただきました。
前半で取締役より「農業の労働力支援と事業概要」と農業界の最新動向について、加えて人の話を聴く力=理解する力であることなども話をしていただきました。後半ではデータプラットフォーム事業本部の副本部長より「農業を仕事にする魅力(農業を始める・農家に就職する)」といったテーマでお話をしていただきました。講演後の質疑応答では生徒から積極的な質問が出ておりました。農業を仕事として考える上で必要な情報を得る有意義な機会となりました。
豊かな心を育む体験活動事業を行いました
3月18日に、生徒が日々の学習や販売実習、各種発表会等で学んだ内容を他者に伝えるアウトプットの活動の充実に向け、話し方のプロであるTBSの4名のアナウンサーによる、相手に伝わる話し方に関する講演、相手に伝わる話し方についてグループ活動を交えた活動を行いました。また、3月21日には代表生徒が赤坂のTBSを訪問し、放送局での仕事内容やどのような事を重視した取り組みが行われているかを見聞させていただきました。さらに、地域交流の拠点としてBS放送センターの屋上で飼育しているミツバチプロジェクトの様子も見学させていただきました。
第76回卒業式を挙行し134名が卒業いたしました
3月12日、園芸科68名、食品科32名、動物科34名 合計134名の生徒が園芸高校から巣立っていきました。会場装飾で使用した草花やランはすべて園芸高校で栽培したものです。卒業生と卒業担任、御来賓、校長、副校長、経営企画室長、司会者が胸に着けたコサージュは園芸科2年生が制作しました。
今回卒業した生徒の進路状況です。学校全体では進学が83%(四年制大学43%、短大・農業大学校4%、専門学校36%)、就職が13%でした。園芸科、食品科、動物科の学科ごとの進路状況はグラフのとおりです。進学者は、園芸科73%、食品科81%、動物科100%でした。進学希望者の進路決定率は100%、第1志望実現率は98.2%でした。就職希望者の進路決定率は100%、第1志望実現率も100%でした。
ベトナムの歴史や文化を学ぶ講演会
2月28日(水)にベトナムの歴史、文化、産業についての理解を深めることや7月に実施予定のベトナムスタディツアーに向けての意欲向上を図ることなどを目的として講演会を実施しました。講師として駐日ベトナム社会主義共和国大使館 一等書記官で労働部部長様にお越しいただき、ユーモアあふれる自己紹介に始まり、ベトナムの基本的な情報や農業、国民性、本校との連携など多岐に渡った講話をしていただきました。随行として労働部の三等書記官にも御来校いただきました。
校長室へ御案内の際にはLife Field with Flowers Project(LFP)プロジェクトの生徒5名が「Xin chào」のあいさつでお迎えし、生徒が制作したコサージュとLFPの活動を御紹介し、胸に着けていただきました。部長からベトナム語の発音の上手さを褒めていただきました。
今回の花材としては、ガーベラ(赤)、スプレーバラ(黄)、ミモザ(黄)、ゲイラックス(葉)、ツバキ(葉)を用い、込めた想いとして、「園芸高校に来てくださった歓迎の意を込めてコサージュを制作しました。
ガーベラの赤、スプレーバラとミモザの黄色の花からベトナムの国旗をイメージしました。コサージュのメインである赤いガーベラには「限りなき挑戦」という花言葉があります。今日の交流が今後も続くようにと願っています。また、このコサージュからお花の魅力が伝われば嬉しく思います。」と力強く生徒は説明してくれました。
御講演後には、生徒7名による御礼の歌として「Hello Vietnam」を演奏・歌唱させていただきました。御礼の言葉は生徒を代表して、生徒会長がベトナム語で話をしました。記念品として園芸高校のブランドジャムである「マーマレード」と校内で採蜜したハチミツをお渡ししました。講堂からお見送りする際には、「Xin cảm ơn」と感謝を伝えました。
校内見学では徳川家光公遺愛の松や日米友好の100年ハナミズキなどを御覧いただきました。
祝 農林水産省関東農政局 「みどり戦略学生チャレンジ」で準グランプリに選ばれました
農林水産省が2021年5月に策定した政策方針である「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、関東農政局管内9校17グループの学生たちが環境保全型農業などを実践する「みどり戦略学生チャレンジ」が2023年にスタートしました。園芸高校のソーラーシェアリング・プロジェクトチームの活動、「~「新しい農業」の発信で日本の農業を応援しよう!~」が栄えある準グランプリに選ばれました。
(追加情報 3月15日には本校において、農林水産省関東農政局次長 様より賞状をいただきました。)
外部リンク 関東農政局ホームページでの園芸高校活動ページ
2月21日(水)発行の日本農業新聞首都圏版でも紹介されました。
3学科(園芸科、食品科、動物科)合同の課題研究発表会が行われました
各学科の3年生は1月に1・2年生の前で1年間の「課題研究」で取り組んだ内容を発表しました。その中で優秀な研究内容と発表であったと判断された6編の発表を2月14日に3学科の1・2年生に対して3年生が発表しました。また、特別研究プロジェクト2編も発表を行いました。指導講評として、日本獣医生命科学大学から3名の教授にお越しいただき、発表内容に関する講評や助言、研究の着眼点、大学での学び等についてお話をしていただきました。発表者には校長より表彰を行うとともに、同窓会より記念品があり、同窓会長より発表者に渡していただきました。
園芸科3年「マスカットオブアレキサンドリアの無核化により成長曲線に変化は生じるのか」
園芸科3年「若年者ものづくり競技会における石張りの表現方法」
食品科3年「園芸高校に生息する植物から健康かつ安全性の高い着色料の作成」
食品科3年「購買意欲向上を目指して カヌレードⓇ」
動物科3年「イヌのトレーニング」
動物科3年「園芸高校ブランドのはちみつを作る」
高大連携プロジェクト 園芸科3年 早稲田大学の研究室と連携した放線菌プロジェクト
企業連携プロジェクト 食品科3年 東京都教育委員会の事業を活用した商品開発プロジェクトと商標登録まで
アメリカで農業を学ぶ学生・生徒の組織であるFFAとの交流会を行いました
日本のFFJ(Future Farmers of Japan)はアメリカのFFA(Future Farmers of America)をモデルに作られました。日米の農業を学ぶ生徒・学生の交流は70年以上にわたり続けられてきました。全米FFAの組織を代表する学生役員(National FFA officers)6名とFFA CEO(最高経営責任者)など8名が園芸高校を1月30日に訪問し、園芸高校をはじめ東京都連盟各校のFFJメンバー(農業クラブ員)と交流会を行いました。
学校に到着後、校長室にて茶道部による一服の歓迎と園芸科生徒によるフラワーロスを減らすプロジェクト(Life Field with Flowers Project)のメンバーが制作したコサージュを着けていただきました。視聴覚ホールで歓迎式典を開催し、日本学校農業クラブ連盟代表、園芸高校校長、東京都学校農業クラブ連盟会長(本校農業クラブ会長)があいさつをしました。その後は全米会長からのあいさつをしていただきました。全米役員6名の日本語を交えた自己紹介ののち、FFAの活動やアメリカの農業などについてのプレゼンがありました。FFJ側は園芸高校の学校紹介をプレゼンしました。プレゼンや校内の案内では事前に英語科の先生やJETの支援を受けながら準備し、立派に英語で説明することができました。(とても感心しました。)
交流会の時間ではスカベンジャーハント(Scavenger Hunt)の手法を使ってAからCの3グループに分かれて校内見学を行いました。主要なポイントとして、日米友好(親善)の100年ハナミズキ、日本庭園、徳川三代将軍家光公遺愛の五葉松を設定しました。交流後の閉会式ではFFJとFFAからのあいさつに続き、記念の盾と記念品の交換を行いました。記念撮影ののち、名残惜しい中でお別れして一行を乗せたバスをお見送りしました。
フラワーロスを減らすプロジェクト(Life Field with Flowers Project)について
「花に満ち溢れた生活を」をキーワードに、フラワーロスをなくすためにお花の魅力を知ってもらうための生徒の活動です。フラワーロスとは、きれいな花が使われることなくさまざまな理由で廃棄されてしまうことです。フラワーの廃棄率は30から40%程度あると言われています。冠婚葬祭やイベント等できれいなお花が役目を果たすことなく捨てられてしまっています。
私たちの活動は、廃棄されてしまう規格外の花を購入する→規格外の花を用いたアレンジメントの講習会→活動の発信→生花作品の販売 のサイクルを作ろうとしています。
今回の作品は、茎が短くて授業でアレンジメントに使えなかった、バラ、カーネーション、トルコキキョウを使用して卓上のフラワーリースを作製しました。「最近、肌寒い日々が続いていますね!このリースのコンセプトは、温かみのある色で一足先に春の訪れを感じさせる!」作品に仕上げました。
東京都教育委員会事業貢献企業等に関する表彰について
本校生徒のインターンシップや東京都教育委員会の事業支援等で継続的に御支援をいただいております、株式会社ル・サントノーレ様(世田谷区)が都立学校の産業教育等に関する支援への貢献として、東京都教育委員会教育長より企業表彰を受けられました。生徒のインターンシップでは、菓子製造の補助業務や販売に向けた袋詰めや梱包作業等の経験をさせていただいているほか、新商品の開発への監修、新商品選定の審査員及び事後指導と講評、新商品の具体的な商品化に向けた支援などをしていただきました。御支援いただいた結果、都立高校としてはじめて東京都を商標権者として商標登録(カヌレードⓇ)をすることができました。
安城農林高校とミツバチを介した交流を開始しました
国内友好校の愛知県立安城農林高等学校と養蜂に関するオンライン交流を1月29日に実施しました。園芸高校からは動物科の3年生と2年生が参加しました。安城農林高校と園芸高校では校内で二ホンミツバチとセイヨウミツバチを飼育しています。昨年10月に安城農林高校を訪問した際に、校内のミツバチの状況を拝見して、共通の活動として取り組むことが決まりました。11月には安城農林高校の先生が園芸高校までお越しくださり、具体的な活動の展開について話し合いをしました。その中で、まずは生徒同士のオンライン交流から始めましょうとなり、この日に実現しました。
両校の蜂群の状況やこれまでの活動に対するQ&A、安城農林高校の研究内容について話をしていただきました。今後は二ホンミツバチの蜂群の交換や安城農林高校からキンリョウヘンの提供などを受けながら二ホンミツバチを中心とした活動やIoT機器を活用したスマート養蜂に一緒に取り組んでいきます。次回は2月にオンライン交流を実施する予定です。
オンライン交流のようす
安城農林高校の二ホンミツバチ 園芸高校のセイヨウミツバチ
スマート農業技術に関する講演会とドローンのデモフライトを実施しました
園芸科と動物科の生徒を対象としたスマート農業技術に関する講演を農研機構職員の方からしていただきました。農業界ではデータで農業を担う人材教育が重要とされています。農業デジタル教育の最先端を本校が実践していることを、これまでの本校の取り組み事例をあげて生徒に説明していただきました。1年生の時に農業情報の活用及びICT等の基本を学んだ上で、農業情報ポータルサイトアプリの活用が有効であることも紹介していただきました。
続いて、NTT e-Drone Technologyの方からドローン発達の歴史、農業用ドローンの活用事例や農業分野で活用が期待される事などを紹介していただきました。質疑応答では園芸科と動物科の生徒から積極的な質問が相次ぎました。
講演会後は園芸科の圃場へ移動し、NTT-Meのパイロットと補助者の方により、小型ながら高性能の4G・LTEに対応したAI搭載の最新型産業用ドローンを使って、マニュアル航行と自動航行のデモフライトを見せていただきました。ドローンを飛ばすことではなく、ドローンから得られるデータの活用が重要であることを話していただきました。
「課題研究」での研究の進め方を学ぶ講演会を実施しました
本校では3年生になると卒業研究にあたる科目「課題研究」において研究活動を行います。12月15日に2年生を対象として、研究機関での取組内容やその意義を知ることと、研究の進め方を学び、4月からの「課題研究」に活かすことを目的として実施しました。
講師として東京都農林総合研究センターの研究企画室長と主任研究員のお二人から、(1)研究とは(研究の基本)、(2)失敗を恐れない、(3)考えてみよう(実験の計画)と題して、実際の研究事例に触れたり演習を行いながら今後の課題研究に活かすヒントを得ることができたと思います。
令和5年度「大切な命を守る」全国中学・高校生作文コンクールで入賞しました
東京都内の中学校・高等学校・中高一貫教育校25校から5586名の応募があった中で動物科2年生の作文が警察庁長官官房審議官(犯罪被害者等施策担当)賞に選ばれ、12月13日(水)に玉川警察署において校長と担任が同席のもとで、玉川警察署長より表彰状と記念品をいただきました。本校では毎年、「命の講話」を実施し、犯罪被害者の生のお声やお話をお聴きすることで命の大切さを学び、考える機会としております。
農業情報の活用に関する研修会を実施しました
本校は11月から農研機構のクラウドサービスであるWAGRIのアカデミア割会員として登録しました。11月29日には農研機構のWAGRI推進室の職員の方に来校していただき、全日制と定時制の農業科教員が参加して研修会を行いました。研修の前半は農業情報の総合的なポータルアプリ「FarmChat」について、アプリ開発したソフトビル様と各種ICTサービスを提供しているファームアライアンス様にもオンラインで参加していただき、FarmChatの特徴や機能について具体的にアプリを操作しながら説明をしていただきました。
FarmChatとWAGRIなどを結び付けて、気象情報はもとより、病害虫情報、農薬検索、匠のアドバイス機能など、実際の授業や栽培管理、収穫予測に活かせるポータルアプリとしての活用についても農研機構の方から解説をしていただきました。教員と生徒、教員間の情報共有ツールとしての活用も期待されます。
ベトナムの友好校とオンライン交流を行いました
本校はベトナムドンタップ省にある省立ドンタップ高等専門学校と友好校の締結を行っております。11月17日に生徒9名がドンタップ高専の学生とオンライン交流をしました。本校に配置されているJETにも交流を支援してもらいました。
お互いの学校や言語、日常生活について、友好的な雰囲気で情報を共有しました。約1時間30分の濃密な交流の中で、生徒たちは異なる文化を理解し、グローバルな視野を広げる貴重な経験となりました。当日は多くの学生に加え、校長先生にも参加いただきました。校長先生は「学校のことを知れたり、園芸高校の生徒と話すことができてとても楽しかった。いつでも学校に来てください。園芸高校を歓迎します」と仰っていました。
園芸高校では令和6年7月に「ベトナム・スタディツアー」としてドンタップ省を少人数で訪問する準備を進めています。
TOKYOデジタルリーディング・ハイスクールの実践
本校は令和4年度と5年度の2年間指定を受け、新しい農業のカタチとしてのスマート農業に取り組んでいます。11月に動物科、食品科、園芸科の授業において、センシング機器や動画カメラから得られた(得られる)データとICTを活用した授業が行われました。
1 動物科1年生 科目「農業と情報」
動物科では9月に出産したミニチュア・シュナウザーのチロルの出産前後の動画カメラのクラウドデータを活用した授業「Webカメラ画像を活用した犬の分娩過程に関する行動解析」が行われました。犬の分娩兆候やその過程を事前学習した後に、この日の授業として、班ごとに設定した陣痛等の犬の分娩兆候について該当箇所の動画を選定しスライドに集約しました。授業の終わりでは班単位で発表を行いました。
2 食品科1年生 科目「農業と環境」
園芸高校の食品科棟前にあるソメイヨシノの開花をデータから予想していこうという授業でした。本校で設置しているセンシング機器は用途に応じて容易に場所を移動させることができるのが特徴の1つです。2本あるソメイヨシノの間にセンサーを設置しています。桜の開花に関する法則で最も有名なのは、桜の開花600度や400度の法則です。実際には2月1日からの毎日の最高気温を足していき、累積が600度になったときに桜が開花するというもです。本校にセンサーが設置されてから3年目なので過去2年間と東京地方の気象庁データ等を活用しながら令和6年の開花予想を科学的な根拠を使いながら予想しました。また、2月1日からのデータを蓄積し、予想(仮説)に対して開花日がどうであったかを、計測するデータを使って今後検証していきます。
3 園芸科1年生 科目「農業と情報」
「農業情報の分析と活用」という単元を参観しました。園芸科の畑や温室には各種のセンシング機器(センサー)が設置されています。みどりクラウドのデータをクラウド上からCSVファイルをダウンロードし、エクセルブック形式にて保存します。保存したデータをグラフ化(可視化)しました。校内のソーラーシェアリング圃場のデータと静岡県下田市にある本校の下田農場の平均気温を比較しました。次に、計測値、1時間平均、1日平均、1日の最高気温・最低気温、気温差を読み取りました。また、年間気温の変化を詳しく見るため、箱ひげ図を作成しました。得られたデータやグラフから、温室の気温と土壌温度、土壌温度と日射量の相関について仮説を立てたのちに、検証を行いました。
カヌレード®誕生の成果報告会が行われました
11月17日(金)東京都庁の会議室において、令和4年度に東京都教育委員会の「社会の人材を活用した教育を実現するための授業支援」の指定校として、食品科2年生(当時)が商品開発に取り組んだ成果報告会が行われました。
フランス菓子の「カヌレ」と園芸高校産の柑橘(かんきつ;夏みかんなど)を使って製造した本校ナンバー1のブランド品である「マーマレード」を使った「カヌレード」が誕生しました。令和5年度は食品科の商品開発チームに引き継がれ、改善と改良を加えてきました。「カヌレード®」は7月に東京都を商標権者としての商標登録が都立高校として初めて登録されました。報告会では食品科3年・2年生3名がチームを代表して、教育庁教育監、指導部長、高等学校教育指導課の皆さま、都立学校教育部高等学校教育課計画担当の皆さま、東京都産業教育振興会の皆さまへ活動報告をさせていただきました。
令和5年度園芸展を開催いたしました
11月11日(土)と12日(日)の2日間、4年ぶりの一般公開として園芸展を開催し、両日で4700人を超えるお客様に御来校いただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。「園芸祭」ではなくなぜ「園芸展」と称するのか? さかのぼる事、大正4(1920)年に新宿の百貨店において「園芸展覧会」としてスタートした起源がございます。日ごろの本校での学びや作品を「展」として発表する成果発表会の要素が強いのです。体験・体感できるクラスや学科、授業や部活動の展示など、体験も農業や各学科に関するクイズに挑戦いただいてから行うなど、園芸高校ならではの「園芸展」を開催することができました。また、秋咲のバラ園にも多くの皆様に足を運んでいただきました。
令和5年度園芸展。クラス発表 最優秀賞は、園芸科3年1組の「和」な教室でおみそしるを。でした。優秀賞は動物科3年のじゃ・JA・ジャングル冒険隊~再来~と定時制4年生の、苔魂 the Final 2nd でした。立て看板賞は動物科2年生でした。
第6回愛知県立安城農林高等学校との友好校交流
愛知県立安城農林高等学校とは、安城農林高校の初代教頭を務められた熊谷 八十三先生が本校の初代校長を務めたご縁で、平成27年7月に友好校の締結を行い、隔年での相互交流などを実施してきております。第6回の交流事業は本校から10月28日・29日の2日間、代表生徒10名と引率者、PTA、同窓会の総勢20名で愛知県を訪問して実施されました。
安城農林高校に到着すると吹奏楽によりFFJの歌で歓迎されました。
両校の学校紹介、自己紹介後、本校から記念品を贈呈しました。安城農林高校の生徒の皆さんの案内により、5グループに分かれて校内見学・農場見学を行いました。また、体験活動として竹とんぼを森林環境科の先生のご指導で作成し、グランドで飛行させました。
記念写真を入れる額の枠装飾、熊谷 八十三先生の石碑、過去の交流事業の記念写真も展示していただきました。
2日目は見学研修でした。不動産事業からの異業種参入でスマート農業による高糖度ミニトマトを栽培されている、刈谷市にある「でんでん村」を見学させていただきました。自動車のエアコン技術を応用し、ハウス内の温度や二酸化炭素濃度を均一に制御しているシステムに感心しました。次いで、岡崎市にあるカクキューの八丁味噌史料館を見学し、八丁味噌の歴史や製造法を学びました。
3か所目は名古屋市にある東山動植物園です。バックヤードツアーとして、実際にゾウが飼育されていた場所を環境教育解説員と飼育係員の方から解説をしていただき、ゾウの生態や動物園の重要な機能について学びました。生徒相互の交流はとても深まり、名残惜しく愛知県を後にしました。
SETAGAYAアロマフローラルウォーターが販売されました
地元企業の SeaAroma社様と協働して取り組んでいる「アロマフローラルウォーター」が二子玉川で開催されるキネコ国際映画祭のせたがや土産ブースにて販売されました。11月3日(金)・4日(土)・5日(日)の3日間 二子玉川公園 河川敷エリアのSeaAroma社様出展ブースです。アロマフローラルウォーターは「世田谷みやげ®」2024にも選ばれた商品です。原料となるバラの花びらやハーブ、かんきつ類など、園芸高校内で栽培している草花や果実から作られる100%天然のフローラルウォーターです。SETAGAYAブランドのフローラルウォーターにはいくつか香りの種類がございます。今回はユーカリやローズマリーも新商品として販売されました。また、女優の大沢逸美さんのブログで、都立園芸高校とSeaAroma社様とのコラボ商品記載をしていただきました。
外部リンク 世田谷みやげ®2024 アロマフローラルウォーターのご紹介ページはこちらです。
天然植物芳香成分100%です。天然植物の優しい香りで、季節ごとの香りがございます。有難いことに、「SETAGAYA Natsumikan」は完売になりました。
画像左から、「SETAGAYA」は季節のハーブ キーワードはリラックス・安眠です。次は「SETAGAYA Rose」でローズとジャスミンから抽出しています。キーワードは幸福感と癒しです。3番目は「SETAGAYA Eucalyptus」でユーカリを抽出しています。キーワードは殺菌・抗ウイルス・呼吸器です。一番右は「SETAGAYA Rosemary」です。ロースマリーから抽出しキーワードは血行促進やアンチエイジングです。
農研機構のWAGRIを活用した授業を展開します
農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)が運用している農業データ連携基盤(WAGRI)を園芸高校でも活用することになりました。
本校ではスマート農業技術を農業学習に積極的に取り入れております。本校で得られるセンシング機器からのセンサー等のデータに加え、WAGRIから提供されるデータ(気象データ、農薬データ、肥料データ、土壌データ、病害虫データなど)を活用して生産性の向上や高品質な農産物の生産などの実現に役立つものとして期待されています。また、生徒は科目「課題研究」などでの活用が見込まれます。11月下旬には教員向けの研修も実施する予定です。
本校で導入しているセンシング機器の一例です。
上野恩賜公園開園150周年 総合文化祭に参加しました
上野公園の開園150周年を記念して総合文化祭が10月19日(木)から22日(日)までの4日間竹の台広場で開催され、園芸高校は3日間生徒が参加しました。展示としては東京都立の農業系高等学校の紹介、ワークショップの体験として「苔玉づくり」、販売として園芸科、食品科、動物科の生徒が製造した実習生産品や農福連携として上町工房と協働して生産しているジャム類やバターピーナッツなどの販売、ステージでは生徒の活動発表を行いました。
デパートの限定おせちの食材として提供されます
高島屋の「未来にやさしいおせち(関東地域お届け)」の食材の一部として園芸高校園芸科で栽培している大蔵大根が北海道帯広農業高校のにんじんを使った「紅白なます」として使われることになりました。多様な食の担い手や、環境を考えた食材で未来を応援とのコンセプトで次世代の作り手を目指す高校生、障がいのある方の積極的な雇用に取り組む企業と一緒に作り上げられます。
画像はイメージです。
園芸科3年生、野菜部で育てた大蔵ダイコンが、おせちに加えて、高島屋の地下食料品売り場でも総菜として使われることになりました。①まつおか(日本橋店、玉川店)12/1から12/5ごろまで(大根が終わり次第終了)、②ゑびすDaikoku(日本橋店) 12/1から12/7ごろまで(大根が終わり次第終了)
チロルの子どもが産まれました
動物科で飼育している、ミニチュア・シュナウザーのチロルの子どもが3匹産まれました。画像は生後8日目です。
出産前から出産後のチロルや子犬の様子は動画カメラによりモニタリングしています。動物科ではスマート農業の一環で「スマート畜産」として、加速度センサーと動画カメラをIoTとして活用しています。カメラの画像はクラウド上に保存され、生徒が自宅等からも視聴することが可能です。
動物科3年生の科目「課題研究」でも動画カメラが使用されており、令和5年度の研究テーマ「カイコ飼育と動物性飼料の利用」、「インコ類の睡眠改善」、「モルモットの繁殖と馴致」でも生徒が活用しています。
「カヌレード®」の商標登録を行いました
令和4年度の教育庁指導部事業「社会の人材を活用した教育を実現するための授業支援研究指定校」での取り組みとして、企業のデザイナーと連携し、新たな商品開発やブランディングなどの実践的活動を行いました。
商品の開発・販売の視点を取り入れ、「世の中で売れるような商品は何か」、「園芸高校自慢のマーマレードを活用した新しい商品の開発」をテーマに食品科2年生(当時)が商品のコンセプトから商品の提案までを行い、園芸高校の静岡県下田農場産マーマレードを利用したフランス菓子「カヌレ」を商品開発し、「カヌレード®」として命名し、新商品として生まれました。園芸高校産のマーマレードはかんきつ特有の苦みがあり、控えめな甘さが特徴なので、ビターで上品な甘さが楽しめるカヌレとよくマッチしています。授業で商品開発したカヌレード®を食品科商品開発チームの生徒たちがさらに改良を重ねて現在の「カヌレード®」となりました。
3月16日に特許庁に出願し、7月27日には晴れて、カヌレード®が特許庁長官により商標登録原簿に登録されました。都立の学校として学校自身が取得した初めての登録商標となりました。今回の商標登録を契機に、知的財産教育やスタートアップ教育にも一層力を入れてまいります。
生徒役員・実行委員が農業クラブ関東大会を成功に導いてくれました
8月24日と25日に開催された、関東地区学校農業クラブ連盟大会令和5年度東京大会の運営を園芸高校生徒と教職員が担い、大会を成功させました。
1年以上前から大会事務局校として企画・立案を行い、関東ブロック内への実施要項提示、東京都学校農業クラブ連盟内での周知や実行委員会を重ね、大会を運営いたしました。大会役員会、プロジェクト発表会、意見発表会、大会式典を東京農業大学において、農業情報処理競技会を都立園芸高校にて実施しました。
大会の受付、来賓接待や案内、お弁当やお茶の配布と回収、大会式典の会場準備や大会の司会・進行など、事務局校生として多岐にわたる仕事をしっかりと達成することで、大会に参加した生徒や先生方へのホスピタリティと確実な運営を行うことができました。
祝 優秀賞受賞
選手としては、プロジェクト発表会分野3類(ヒューマンサービス)園芸科3年生ほか9名の発表、発表題目「学びの発信で日本の農業を応援!」、意見発表会分野3類、動物科1年生、発表題目「あの頃の私に誇れる私―動物飼育を通して―」農業情報処理競技会に園芸科2年生が東京都代表として出場し、いずれも優秀賞を受賞しました。 学校としては定時制生徒もプロジェクト発表会に出場し、優秀賞を得ました。
祝 第18回若年者ものづくり競技大会で銀賞を受賞しました
令和5年8月1日(火)と2日(水)の両日、静岡県のツインメッセ静岡を主会場に、職業能力開発施設や農業高校などで技能を習得中の若年者338名が、全15職種でものづくり技能を競う大会が開催され、園芸高校園芸科3年生が職種「造園」に東京都代表として出場し「銀賞」を受賞しました。
祝 農業クラブ関東大会へ出場が決まりました
7月9日に開催された東京都学校農業クラブ連盟主催のプロジェクト発表会東京都大会に園芸高校から分野3類(ヒューマンサービス)に出場し、最優秀賞となりましたので、8月25日に東京農業大学を会場に実施される、プロジェクト発表会関東大会への出場を決めました。農業情報処理競技会に続く3競技目の出場決定です。また、本校定時制も分野1類(生産・流通・経営)に出場し、最優秀賞となりました。全日制と定時制両方の関東大会出場となります。
祝 明日の農業コンテストで銅賞に入賞しました
公益財団法人セディア財団主催、第7回高校生が描く明日の農業コンテストに応募し、園芸科3年生と園芸科2年生の作品が「銅賞」に選ばれました。
園芸科3年生「情報発信による農業理解の向上~農業の魅力を多くの人にアピール~」
園芸科2年生「新たな技術で農業を変えていく!」
祝 農業クラブ関東大会へ出場が決まりました
6月24日に開催された東京都学校農業クラブ連盟主催の農業情報処理競技会東京都大会に園芸高校から3名(動物科3年生、園芸科2年生、園芸科1年生)の生徒が学校代表として出場しました。園芸科2年生は優秀賞となり、8月25日に園芸高校を会場に実施される、農業情報処理競技会関東大会への出場を決めました。意見発表会に続く2人目の出場決定です。
農作業事故をVRで体験する安全授業を実施しました
農作業事故は年間約7万件発生し、1日あたりでは約200件発生しています。今回、JA共済連様のご協力とご支援を得て、JA共済の地域貢献活動の一環として、6月21日に園芸科1年生を対象とした「農作業事故体験VR」のプログラムを実施しました。VR動画を共同で制作された農研機構の方にもご支援いただきました。
園芸高校では生産工程管理学習として、全校をあげてGAPに取り組んでおります。生徒や教職員の農業実習中や管理作業中の事故防止のため、事故の未然防止と安全に実習を行うための適切な知識や対処法を、VR教材を使い、「自分ごと」として学びました。日ごろの農業実習において危険やリスクを回避する行動につなげていきます。プログラムを参観した教員も体験を行い、最後は、代表生徒から謝辞を申し上げました。
農作業安全授業の様子は、6月22日発行の日本農業新聞で掲載していただきました。また、JA農業協同組合新聞電子版でもご紹介いただきました。
6月23日発行の東京新聞、6月27日発行の日刊 アグリ・サーチでも掲載いただきました。
スマート農業の学習の一環としてスマートグラスを活用した授業を実施
園芸高校はTOKYOデジタルリーディングハイスクールの指定を受け、IoTやAIなどのスマート農業技術を農業学習に取り入れる教育活動を実践しております。今回は園芸科果樹分野におけるDX技術活用について、山梨大学大学院総合研究部工学域教授で、ブドウ栽培におけるAI技術の研究についての第一人者であられる茅 暁陽先生と助教、大学院生にお越しいただき、園芸科2年生を対象に授業をしていただきました。ブドウの摘粒作業を行う際、スマートグラスに装着しているカメラの映像から、作業中の房に含まれる粒数と摘果すべき粒を推定できるAI技術の活用を知ることを目的として実施しました。
講義では茅 先生から「AIとARによるブドウの摘粒作業支援」と題して、映像から粒数推定を行うAI技術として、ディープニューラルネットワークモデルにパラメータ推定アルゴリズムを組み合わせることで高精度で粒数を推定できるなどの仕組みをわかりやすく説明していただきました。また、今後の開発の方向性や可能性についても触れていただきました。
授業の2時間目はブドウ温室において、2台のスマートグラスを使用して、実際に摘粒の作業を体験しました。順番を待っている間、パソコンの画面上に表示された画面を見て、瞬時に山梨大学にあるコンピュータと蓄積された情報との交換が行われ、粒数や摘果すべき対象が表示されることに生徒は驚いていました。学校におけるブドウ栽培の学習では、粒数と摘粒の関係性が見える化されることで学習の深化が期待できる技術であることがよくわかりました。スマートフォン用のアプリが開発されたら本校でもぜひ利用したいと強く思いました。
海外友好校(アメリカ)の生徒が短期留学で来校しました
6月19日から30日までの2週間の予定で、アメリカバージニア州にある海外友好校(アーリントン・キャリア・センター)の11年生(高校2年生相当)が短期留学として来校しました。食品科2年生のクラスを中心に授業や実習に参加しました。
祝 農業クラブ関東大会へ出場が決まりました
6月10日に開催された東京都学校農業クラブ連盟主催の意見発表会東京都大会に園芸高校から3名の生徒が学校代表として出場しました。園芸科3年生は「情報開示による生産品のアピール」、動物科3年生は「小さな主人公」、動物科1年生は「学校飼育動物について」の発表題目で発表しました。この意見発表会は農業クラブ員(生徒)の身近な問題や将来の問題について抱負や意見を交換し、クラブ員の3大目標を高めるとともに、主体的に問題を解決する能力と態度を養うことを目的としています。
動物科1年生は分野Ⅲ類ヒューマンサービス「動植物や地域資源の活用に関する意見、地域の食文化や伝統文化の継承に関する意見」の分野で最優秀賞を得ましたので、8月25日に東京都で開催される関東大会への出場が決まりました。
学校見学会を実施しました
3月28日に中学校1・2年生を対象とした学校見学会を行い、91組の御参加がありました。御来校ありがとうございました。
校長あいさつ・目指す学校像の紹介に続き、園芸科・食品科・動物科の概要を御紹介いたしました。
続けて、生徒によるプロジェクト活動の実践報告をいたしました。「ソーラー・シェアリング・プロジェクト」と「ミツバチ・プロジェクト」のプレゼンテーションを行い、日ごろの学びを「アウトプット」する活動にもなりました。生徒の活動報告後は校内の施設見学をしていただきました。
スマート農業に関する講演会を実施しました
3月20日に園芸科と動物科1・2年生を対象としたスマート農業講演会を行いました。
講師として、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 基盤技術研究本部 農業情報研究センター WAGRI推進室の営業・マーケティング総括責任者の方にお越しいただき御講演いただきました。
農業もDX化の時代がきました。農業でわからないことがスマホでわかる時代となってきました。講演ではスマート農業で未来の農業はどうなるのか、便利な農業データはどのようなものか。など、農業を効率化するデータ駆動型農業についてスライドを活用してわかりやすく解説していただきました。
園芸高校では東京都教育委員会指定「TOKYOデジタルリーディングハイスクール」としてセンシング機器などのスマート農業技術を活用した新しい農業のカタチを研究しています。今後もセンシングで得られた農業に関するデータの活用などについて取り組んでいきます。
3科合同の課題研究発表会を実施しました
2月15日に園芸科、食品科、動物科3年生が1年間かけて取り組んだ「課題研究」の中から特に優れた成果をあげた研究課題を1・2年生に発表することで、「課題研究」という授業に対する理解を深め、自らが取り組む時の参考にする。3学科でどのような研究が行われているのかを知る機会として実施しました。
代表発表を行った研究主題・学科は以下のとおりです。
・「最も効率的な除草方法」(園芸科)
・「冠婚葬祭どちらでも活用できるフラワーアレンジメントの制作」(園芸科)
・「植物の成長と音の関係性」(園芸科)
・「梅加工品の抗菌作用について」(食品科)
・「園芸高校に生息する植物の生理活性作用について」(食品科)
・「アクアポニックスの実現 ~金魚の感覚器官調査~」(動物科)
・「園芸ブランドのハチミツをつくる ~ミツバチの現状を伝える~」(動物科)
また、特別発表として畜産ティーン育成プロジェクトに参加した動物科2年生から「新しい畜産のあり方」と題して研修報告がありました。
発表に対する指導助言として、東京農業大学農学部デザイン農学科の先生にお越しいただき、今回の発表7編についての講評と今後課題研究や大学等で研究をする際に必要な視点についてお話をいただきました。優秀発表者の11名には校長から表彰状と同窓会長より副賞が授与されました。
動物科2年生の動物園実習
1月13日に動物科2年生が恩賜上野動物園にて3年ぶりに動物園実習を行いました。動物園職員の方から「動物園の概要」「飼育係の1日」「動物園で働くために」「動物園による保全」「動物園における動物の飼育管理」について講義を受けました。その後は、見学ノートを使って園内の見学研修を行いました。
生徒は動物園実習に参加することで大きな変容をみせます。生徒の見学ノートに記された感想をいくつか御紹介します。
・動物園実習で講義を受け、レポートでブリーディングローンについて調べることで、動物園は貴重な動物を見るだけの場所ではないことを学ぶことができた。今後、動物園に訪れた際は今までとは視点を変えて見てみようと思う。また、動物園が抱えている問題点は、園芸高校の動物で考えた時にも共通する点が見つかったので、来年の「課題研究」で取り組んで生かしていきたいと思う。
・1943年から動物園では猛獣処分が始まった。これは空襲で猛獣が逃げ出し、人に被害が出ることを防ぐためだ。こんな悲惨な出来事があったことにとても驚いた。そして、何も罪のない動物が処分されることはとても悔しく、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。戦後しばらく経つと、パンダが来園し、施設や動物舎が完成するなど、凄まじい勢いで復興した。戦争の跡形もなく、綺麗に整備された今の上野動物園にはあのような悲しい出来事があったとは思えないが、昔起きた事実を忘れずに過ごしていきたい。
・動物に関わる仕事は地道なことが多いが、講師の方が仰っていたように急にプロフェッショナルになったりはしないため、一日一日を大切に物事に取り組んでいきたいと思った。
・動物園で働く人は飼育員さんしか思い浮かばなかったが、裏で動物や園の運営を支えている人がいるのを知って、他の方面からでも動物園に関わることができるのだと将来の選択肢が増えたように感じた。また、動物園を見学して、動物が最大限活動できるような飼育環境作りと動物の紹介をするパネルや現在の動物の健康状態と飼育方法が書かれたポスターが貼られており、動物を飼育するだけではなく、その動物の野生下にある現状を伝え、来客に種の保存を行う必要性を伝えようとしているのがとても印象に残った。
私は将来農業系の職業に就こうと考えている。一見動物とは関係ないように思えるが、農地や里山を整備することで、そこに住んでいる昆虫や野生動物の住処や食料を保ち、種の保全に貢献することができると考えている。これからも、自分の生活を見直して動物を絶滅から守れるような選択をしていきたい。
・自分は将来動物園の飼育員になりたいと思っているため、作業を体験することができなくて残念だった。しかし、実際に働いている方の話を聞くことができるのはとても良い経験になった。自分では動物園や飼育員について調べて知っているつもりだったが、感染症の蔓延を予防するために入浴してから帰宅することやブリーディングローンなどについて初めて知ったことがあった。様々な仕事について話を聞くことで、改めて飼育員は動物と人とのよりよい共存のために働ける尊い仕事だと感じた。
・動物園で働くことを目指す人は、飼育員になりたい人も数多くいると思うが、飼育員のように表に出ることはなくても、裏方で動物たちの大量の飼料を管理したり、動物に関する知識を世に広めたり、野生の環境を再現したり、様々な人たちのおかげで飼育員は輝けるのだなと感じた。私はまだ将来就きたい職業は決まっていないが、例え自分の望む職業に就けなかったとしても必ずその仕事は誰かを支えていて、自分の成長を促すきっかけを与えてくれるものだと思うので、いつでも動物と自分の成長のために行動できる人になりたいと思った。
・表では分からない裏の動物園の背景が見えてとても貴重な体験ができた。園内には、大工さんなど想像していなかった事業部の方々がいて、多くの人たちの協力の上で成り立っていることを知った。また、飼育員にも課題が1つ1つあって、失敗と改善を繰り返しながら成功し、達成感ややりがいを感じていることを知れて、良い体験になった。私は、自分で課題を見つけ試行、失敗、改善と繰り返しながら学んでいくことが足らないところだと思ったので、今後は挑戦していきたい。
JGAPの継続認証・追加認証を受けました
園芸高校では安全・安心な農業を客観的な外部評価基準に基づき取り組んでおります。これまでトマト、いちご(全日制園芸科)、きゅうり(定時制園芸科)でJAGP認証を受けておりましたが、今回あらたにブルーベリー(全日制園芸科)でも認証を取得しました。
JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2022
園芸高校動物科2年生が「真の持続型農業」とタイトルで作品を応募し、高校生の部24,048作品の中から7~10番目に相当する「審査員特別賞」を受賞しました。
令和5年 新年のご挨拶を申し上げます
昨年中は園芸高校の教育活動に対する御理解と御協力をいただき、誠にありがとうございました。
令和5年も生徒の成長と園芸高校の発展のために教職員が力を合わせて取り組んでまいります。園芸高校への入学を希望している受検生の皆さん、受検をお待ちしています。
今年は卯年です。うさぎには跳ねる特徴があるため、景気が上向きに跳ねる、回復すると言われており、縁起の良い年として知られています。また。跳躍する姿から「飛躍」、「向上」を象徴するものとして親しまれてきました。他にも「植物の成長」という意味もあり、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われています。園芸高校では「不易と流行」を大切にして、新しい園芸高校のカタチも模索していきたいと考えています。本年もよろしくお願いいたします。
卯年の主役、園芸高校動物科で飼育しているうさぎに登場してもらいました。動物科の生徒は1月4日から管理実習として当番の生徒が登校して飼育している動物たちの世話をしていました。うさぎの画像は動物科の先生に撮影してもらいました。
深沢・等々力クリーン作戦2022を実施しました
都立園芸高校では19年前から、地域にある都立高校として、日ごろから地域の皆さまから御支援いただいたり、御協力をいただいている事に感謝をするとともに、地域を再発見する事などを目的として地域清掃(クリーン作戦)を実施してまいりました。12月20日に令和4年度の活動を行いました。空気は冷たかったものの、天気にも恵まれ、生徒たちは担当した区域に出かけ落ち葉などの清掃を行いました。クリーン作戦実施にあたっては、世田谷区の御協力をいただきました。
友好校との交流事業を実施しました
都立園芸高校では国内に2校、海外に2校の友好校があり、交流活動を行っています。平成27年7月に愛知県立安城農林高等学校と友好校の締結を行い、相互訪問などの交流事業を行ってきました。コロナ禍で2年中止となり、今回3年ぶりに5回目となる直接交流を再開できました。12月17日は園芸高校において、18日は都内見学をとおした交流を行いました。安城農林高校から生徒さん、校長・教頭・担当の先生、同窓会会長と役員、PTA会長と役員で17名の方にお越しいただきました。
開会式での園芸高校 校長あいさつ 安城農林高校の学校紹介 園芸高校の学校紹介
園芸高校生徒による校内見学ガイド
園芸高校同窓会長による友好校の歴史に関する講演 浅草・仲見世から浅草寺 東京スカイツリー見学
天気にも恵まれ360度のパノラマを満喫できました。令和5年度は安城農林高校を訪問する予定となっています。
安城農林高校より名古屋の伝統工芸品である有松絞りのタペストリーをいただきました。視聴覚ホールに掲出いたしました。
園芸高校生の海外派遣について
東京都教育委員会では、海外と東京の高校生同士の交流等を通して、異文化を理解し、多文化共生社会の実現に向けた意識を醸成するとともに、他者と協働して世界的な課題の解決に取り組む姿勢を育むため、今年度、新たに海外派遣事業に取り組んでいます。農業科の学びに関連した海外での取組や技術を視察し、自らの学びをよりよい社会づくりに結び付ける機会とするため、園芸高校から選ばれた3人は令和5年3月中旬に、農業コースとしてニュージーランドに派遣され、ホームステイをしながらスマート農業の現状を視察予定となっています。
スマート農業に関する研修会に参加しました
12月2日(金)に東京都教育委員会主催の「スマート農業研修」が開催され、園芸高校から全日制14人、定時制1人の先生が参加し、スマート農業に関する研究の第一人者である、北海道大学大学院農学研究院の野口 伸 教授の講演を拝聴しました。
園芸高校はスマート農業に関する学習展開を積極的に行っています。今回の研修を今後の展開に活かしていきます。
園芸展を開催しました
11月12日(土)と13日(日)の両日、令和4年度の園芸展を在校生保護者と中学校3年生とその保護者様(270名様あまり)までを公開対象として、全日制と定時制で合同開催しました。
海外学校間交流推進校の活動(2) アメリカ・姉妹校との交流
平成30(2018)年11月にアメリカ合衆国バージニア州にある、アーリントン公立学校(Arlington Career Center 以下、ACCとします。)と姉妹校の協定を結びました。コロナ禍前は代表生徒によるACC訪問を2回実施し、Japan Dayにおける園芸高校のプレゼンなどを行いました。
令和3年度は園芸高校とACCの生徒がそれぞれに学校紹介動画を作成し、2回にわたり、YouTubeの限定公開による交流を行いました。8月26日から30日にかけて、アメリカ東海岸、首都 ワシントンD.C.に隣接するバージニア州アーリントンを訪問しました。ACCは、日本では専門高校は農業科、商業科、工業科などに分けられていますが、ACCでは学校として様々な専門科目が用意されています。大学に進学した際の単位認定など、提携大学の単位を在学中に取得できるなど、かなり複線的な教育課程が用意されています。Margaret Chung 校長先生も「非常にフレキシブルです。」とおっしゃっていました。
ACCの外観などです。本校の設置学科に関係する「食品」と「動物」に関する実習室を中心に見学しました。
Margaret Chung 校長とお会いし、ACCの教育について説明いただいた後、校内を案内していただきました。
学校中心にあるホール 教室の一例
カフェテリア 「調理技術と科学」の実習室
校外での活動用にフードトラックを所有しています。 「動物科学」 動物の飼育室
図書室というより図書コーナー 航空工学に関する授業や美容に関する授業もあります。
東京消防庁より感謝状をいただきました
本校では防災に対する意識高揚を図り、有事の際に救護行動を主体的に行うことのできる救命法の技術習得を目指して毎年普通救命講習会を行っています。講習をとおして心肺蘇生やAED、異物除去、止血法など映像学習及び実技講習を継続的に毎年実施してしてきたことに対して、東京消防庁救急部長様より感謝状をいただきました。今後も「自助」「共助」の場面で主体的に行動できる園芸高校生を育成してまいります。
第6回高校生が描く明日の農業コンテストで受賞しました
公益財団法人セディア財団主催の上記コンテストで2名の生徒が受賞しました。
このコンテストは、私たちの暮らしに欠かすことのできない「農業」は、どうすれば持続可能で発展的な産業になるのか。農業高校に通う生徒の皆さんの、日々の学びの中から「自分ならこうする!」と考えた農業に関するアイデアをまとめたレポートとして応募しました。
園芸科2年生 銀賞受賞 「ソーラーシェアリングが繋ぐ、露地栽培と施設園芸の両立」
動物科2年生 銅賞受賞 「真の持続型農業」
本校は応募者数に対して最終審査に残った作品数と最終的に受賞した数が優秀との事から「学校奨励賞」をいただきました。
9月1日の始業式において、アグリマイスター顕彰、日本農業技術検定、色彩検定の合格者とともに全校生徒の前で表彰しました。
海外学校間交流推進校の活動(1) ベトナム・ドンタップ省との交流
本校は東京都教育委員会より海外学校間交流推進校に指定されています。(単年度指定の2年目)
平成30(2018)年11月にアメリカ合衆国バージニア州にある、アーリントン公立学校と姉妹校の協定を結びました。
平成29(2017)年2月に、ベトナム社会主義共和国ドンタップ省の人民委員会委員長(県知事に相当)が園芸高校を訪問し、園芸高校での教育方法をドンタップ省でも取り入れたい旨の希望が伝えられました。令和元年(2019)年7月に2回目の来校があり、その際にドンタップ省への訪問を要請されました。コロナ禍での渡航制限があり、訪問が実現していませんでしたが、ようやく可能性が出てきたため、8月8日から13日にかけてドンタップ省訪問を行いました。省都はカオライン市(Cao Lanh)、人口は160万人ほどです。
ドンタップ省はベトナム南部のメコンデルタ地方にある省です。南部の経済都市ホーチミン市から154㎞の位置にあります。ベトナムには63の省(県に相当)があり、メコンデルタ地方には12の省があります。メコンデルタはメコン川河口の湿地帯でメコン川の洪水と共存してきた豊かな自然のもとで稲作が盛んにおこなわれています。上の地図の緑色の部分がドンタップ省です。
今回の訪問では現地で活動するNGOからの要望に基づき、日本の農業高校、農業教育と園芸高校の教育について1時間の講演を2日間で2回行いました。
会場となったドンタップ省立コミュニティー高専(3年制と2年制のコースがあり)では、農業水産科と技術工芸科があり園芸や食品加工を学んでいます。今後は、コミュニティー高専と連携協定を結び、両校の学生・生徒の交流を計画していきます。県知事、副知事にもお会いし、園芸高校との交流をぜひ進めて欲しいとおっしゃっていました。
園芸高校に比べると温室の規模や食品実習室の充実はまだこれからですが、付加価値の高い農産物の生産や衛生的で価値の高い食品の製造に力を入れていくという方針です。高専の校長先生との記念撮影を行いました。下の画像が水産加工実習室です。魚の養殖を行う大きなタンクがたくさんあります。
講演会に先立ち、高専の校長、副校長先生、ドンタップ省教育局、農業局、労働局の局長の皆様方と打ち合わせを行いました。今回のベトナム訪問に合わせ、ベトナム語の園芸高校案内を作成し、参加した生徒や先生方にお渡ししました。
NGOの協力により学校菜園が作られ技術指導が行われています。ドンタップ省では体験を重視した教育を行おうとしています。画像の右側は観賞用の木なのですが、たくさん鉢に入ったまま置かれています。どうして地植えしないのですかとお尋ねしたところ、かつては堤防がなくメコン川の洪水が繰り返されてきました。メコンデルタは洪水になると何か月も水が引かないので、大切な木を移動できるように鉢に入れきたとの事です。堤防により洪水が起きにくくなった今日もこの考え方が続けられています。
省庁舎でも同様に鉢植えされていました。ドンタップ省では作物の生産量を得るために大量の農薬等を使用してきて環境汚染や地力の低下が著しいため、環境保全型の有機農業への切り替えを省政府をあげて取り組もうとしています。有機農業に先進的に取り組んでいる農家グループの農場を2か所見学しました。魚の養殖も盛んです。
メコン川の川幅はとても広いので対岸への移動はフェリーとなります。どこに行ってもたくさんのオートバイです。ちなみに50cc以下であれば16歳から乗れます。50cc以上は18歳からです。コミュニティー高専の広場にはオートバイ練習用のスペースがありました。
ベトナムの国の花はハス(蓮)です。省都カオライン市のようすです。ドンタップ省のマスコットキャラクターは、「ベーセン(蓮ちゃんの意味)」でピンク色のハスの花をモチーフにしたもので、町の至るところにあります。コミュニティー高専の校長先生から大小2体のマスコット人形をお土産にいただきました。
センシング機器を使ったスマート農業の展開
本校は東京都教育委員会より「TOKYOデジタルリーディングハイスクール事業(先端技術推進校・センシング機器等を活用する学校)」として指定を受けています。
農場や温室、学校(世田谷キャンパス)とは離れた場所にある2か所の農場などにセンシング機器(スマート農業ソリューション)を設置し、気象データや土壌に関するデータをクラウド上に集約し、そのデータを活用した授業に取り組んでいます。
とうきょうの情報教育【東京都教育委員会YouTube】に本校の活動とセンシング機器が紹介されています。
「とうきょうの情報教育」でのTwitter情報発信もしていただいています。
7月12日(火)東京都教育委員会 社会の人材を活用した教育を実現するための授業支援研究指定校 全校講演会を実施しました。
政府は今年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、アントレプレナーシップ(起業活動)への関心が高まっています。日本語では「起業家精神」と訳されることが多く、起業する人に特有の資質であると誤解されがちです。しかし、実際は、新しい事業を創造し、リスクに挑戦する姿勢であり、あらゆる職業で求められるもので、精神というよりは、「起業家的行動能力」と訳すことが、より基本概念に近いと言われる事に同感です。
東京都教育委員会は、起業・創業学習を通して起業・創業への関心を高め、都立高校生等の起業家精神を醸成するとともに、起業に必要な知識やスキル等、新しい価値を創り出す力を育成するための取組のモデルを作るために指定校を定め、園芸高校でも取り組んでいます。
生徒の社会や組織の課題を発見できる力、解決までの道のりを不確実性と向き合いながら解決する力を講師の「未来をより良くするパッケージデザインとは」の話を通して考える機会としました。
生徒からは活発に質問が出ました。
食品科では引き続き、園芸高校特産のマーマレードを通して、より良い未来を創るには何ができるだろうかを、マーマレードの再発見、商品名、デザインコンセプトなどのワークショップを実施しました。
第16回若年者ものづくり競技大会「造園」職種 金メダリストインタビュー!
令和3年8月に愛媛県で開催された、若年者ものづくり競技大会の職種別競技(造園)に出場し、みごと栄えある金賞/厚生労働大臣賞を受賞した園芸科3年(当時2年生)の 並松 大惺 君のインタビューがYouTubeで公開されました。
https://youtu.be/Yv-pMA0ajm0
校内意見発表会が開催されました。
5月9日(月)、令和4年度校内意見発表会が開催されました。意見発表会は日ごろの農業学習を通して学んだり考えたりしている身近な問題や将来の問題についての抱負や意見をまとめ、聴衆(生徒)に前で発表し、その内容や発表の仕方について7人の審査員による審査が行われました。意見発表会に取り組むことで、問題を解決する力、表現力、思考力および積極的な態度や自信を付けることができます。
クラスの代表15名が以下の発表題目で発表を行いました。
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学科・学年 |
発 表 題 目 |
1 |
園芸科3年 |
観葉植物による効果の活用について |
2 |
動物科3年 |
ミツバチを守りたい |
3 |
動物科1年 |
持続可能な利用を地域全体で |
4 |
園芸科2年 |
社会に適応した健康的な農業を実現するために |
5 |
園芸科1年 |
文化の中にある賢く生きるためのヒント |
6 |
食品科3年 |
食品ロスの要因について |
7 |
園芸科2年 |
大気汚染対策「マイ植樹帯制度」 |
8 |
園芸科2年 |
ソーラーシェアリングが繋ぐ露地栽培と施設栽培の両立 |
9 |
園芸科1年 |
日本の食生活の行方 |
10 |
食品科1年 |
日本の食文化について |
11 |
動物科2年 |
地球の救世主 |
12 |
動物科2年 |
真の持続型農業 |
13 |
動物科3年 |
稲城市の名産物について |
14 |
園芸科3年 |
花に触れるきっかけづくりを |
15 |
食品科2年 |
外来種を活用する |
祝 最優秀発表(3編) 東京都学校農業クラブ連盟意見発表会に園芸高校代表として出場
・動物科2年 真の持続型農業
・動物科2年 地球の救世主
・動物科3年 ミツバチを守りたい
バラ園公開
5月7日(土)、2年ぶりにバラ園公開を行いました。感染拡大防止のため、保護者限定の事前申込制としました。天気が心配されましたが、朝には止み、バラ園プロジェクトの生徒たちがバラ園にて来園者への説明を行いながら、さまざまなバラの花や芳香、撮影を楽しんでいただきました。生徒にとっても日頃の学びをアウトプットするよい機会となりました。
園内の随所には、バラ園プロジェクトの生徒が作製した案内表示が置かれました。園芸高校のバラ園は創立80周年を記念して、本校の卒業生でMr.Roseとも呼ばれた育種家の鈴木 省三氏が作出や収集したバラの寄贈を受け、卒業生の協力を得て誕生しました。原種バラからモダンローズまでの主要な品種が系統的に植栽され、バラの品種改良の歴史が学べる日本で初めての理想的なバラ園として評価されています。
ソーラーシェアリングのプロジェクトがスタートしました
園芸高校は東京都教育委員会より、TOKYOデジタルリーディングハイスクール(先端技術推進校・センシング機器等を活用する学校)の指定を令和4年度からの2年間で受けました。IoTのセンサーやデータを活用した農業教育、スマート農業技術を授業や課題解決型学習に活用する取り組みを今後展開していきます。
デジタルリーディングハイスクールの活動の一環として、ソーラーシェアリングに関するプロジェクト研究が園芸科と動物科の生徒を中心に活動が始まりました。
ソーラーシェアリングとは、農地に支柱等を立てて、その上部に設置した太陽光パネルを使って日射量を調節し、太陽光を農業生産と発電とで共有する取組をいいます。
営農を続けながら、農地の上部空間を有効活用することにより電気を得ることができますので、農業経営をサポートするというメリットがあり、農林水産省をはじめ自治体の支援が始まっています。
本校では民間団体と協働して、太陽光パネル下でのトウモロコシの栽培とセイヨウミツバチの利用、発電された電気を蓄電池に充電し虫よけや電気式の農業機械に利用するなど、日照量と生育の関係等について生徒が取組んでいきます。同時に環境配慮型の農業教育を進めていきます。
祝 御入学
4月7日は天気に恵まれ、令和4年度全日制課程入学式を挙行し、144名の新入生が園芸高校生の仲間入りをしました。
入学許可 校長式辞
新入生代表挨拶
令和4年度がスタートしました
明治41年の開校以来、明治―大正―昭和―平成―令和と歴史と伝統を積み重ねてまいりました都立園芸高校は114年目に入りました。令和4年度も教育目標、目指す生徒像の達成、生徒の進路希望実現などにしっかりと取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。