卒業生紹介

2021年3月 動物科卒業

阿部 葉さん

帯広畜産大学 畜産学部 畜産科学課程 1年

中学生の頃は、高校卒業後に専門学校で学び飼育員になるというプランが頭の中にありました。しかし園芸高校に入学し、インターンシップで牧場実習に行って実際に酪農の現場を見た時に、アニマルウェルフェアについて学びたいというはっきりした目標ができました。また姉妹校であるアメリカの高校に研修に行った際、英語で自分の気持ちさえ伝えることができず悔しい思いをしました。帰国後、単語を1つ覚える度に外国人と話せる内容が広がった気がして英語の勉強が楽しくなりました。また3年間で様々な資格を取得してアグリマイスタープラチナを獲得しました。入学時は飼育員になるという選択肢しかありませんでしたが、高校3年間で経験した全てのことが自分の武器となり、入学時には想像もしていなかった北海道の国立大学合格につながりました。

現在は帯広畜産大学で農畜産の基礎から学んでいます。今私は、大学でアニマルウェルフェアについて学び、その学びを生かして飼育員になるというプランがあります。高校生の時に、帯広畜産大学に合格するという目標や飼育員になるという具体的な夢をもち、様々な経 験をしたからこそ今の自分がいます。まずは高校生の時に、何か小さな目標を立ててみるとそこから自分の世界が広がると思います。

小さな目標でも大きな目標でも園芸高校の先生は寄り添ってくれるはずです。私の大学受験の際も、小論文を添削するだけでなく小論文の問題を先生自ら作ってくれたり、面接の練習のために多くの時間を割いてくれたり、志望理由書も時間をかけて何回も何回も先生と吟味して仕上げました。園芸高校で、自分と丁寧に向き合ってくれる先生に出会えて本当に良かったです。

2018年3月 動物科卒業

坂本 藍香さん

日本獣医生命科学大学応用生物科学部動物科学科2年

高校は「自分が興味を持ったことを学べる学校」を探しました。動物が好きで、初めはトリミングに興味がありました。入学後、「環境」系の授業で、校内の昆虫や鳥について学びました。自分の視野や興味の幅が広がり、専門の授業がどんどんおもしろくなっていきました。

「園芸高校でしかできないことをたくさんやろう!」と思い、資格取得もがんばりました。日本農業技術検定2級の勉強で「牛」について学んでから、畜産分野についてより深く知りたいと思いました。この経験は大学進学に大きく影響しています。

園芸生は虫が苦手でも<実習着を着れば自信がわいてきて、『最強』>になります。放課後実習も1年生から3年生まで協力してやります。授業だけでなく、部活動、イベント参加のチャンスが多く、高校生活では「やりがい」があります。管理する動物の種類も多く、大変勉強になります。
先生たちのサポートもアツいので、ぜひ園芸高校で学んでください。

2017年3月 食品科卒業

亀井 日向子さん

株式会社レパスト 栄養士

特色のある高校に興味を持って、いろいろと調べていき、園芸高校を見つけました。特に食品科の学習内容に魅かれ、入学しました。

2年生から栄養類型で「食」についての実験や分析についての基礎を学びました。食品科で学びながらわかったことは、「料理」には「作り手の思い」が込められていて、特別な価値を持っているということです。「食べる」ことから多くの学びがあります。いろいろな料理は、いろいろな国、文化、味に触れられ、人とのコミュニケーションをとる1つの手段にもなります。

現在、ホスピスで患者さんの健康を考えた献立を考え、食事を提供しています。出来上がったものをそのままでなく、手作りの味を大事にした食を届けたいです。高校時代、園芸展でよりレベルの高い料理を来場者に提供しようと企画から練りに練って成功させました。今でも相談相手になる強い絆の友達が作れたのも、行事を一緒に全力で取り組んだからだと思います。

2016年3月 食品科卒業

石井 仁菜さん

株式会社虎屋 製造部 赤坂御用場 勤務

高校入学前は洋菓子に興味があり、将来の就職も考えて、高校選びをしました。何校か調べて「園芸高校食品科」が一番自分に合っていると思い、受験しました。

高校の授業・実習では『食』の理論と技術がきちんと学べます。『食』に対して正しく理解でき、とても興味深かったです。和菓子の実習では、1つ1つを丁寧にきちんと完成させる工程に大変影響を受け、和菓子職人の夢を描くようになりました。専門学校の先生からの技術指導や現在勤めている会社のインターンシップ参加の機会にも恵まれました。

行事では、体育祭で応援団を3年間やりました。食品科の1年生から3年生まで1つにまとまり、団結して応援合戦をしました。

高校の先生や先輩方からも勉強や進路についてアドバイスがもらえ、充実した高校生活でした。園芸高校に入りたいと思ったなら、「高校でどんなことに挑戦したいか」「何を学びたいのか」をしっかりと伝えられるように頑張ってください。

2016年3月 園芸科卒業

半澤 大樹さん

有限会社うねめ農場 農作物栽培生産

NHKの「ブラタモリ」で園芸高校を知りました。幼い頃から農業に興味があり、将来は「農家になりたい」と思っていたので、入学を決めました。

普通の高校生と同じような高校生活でしたが、時期により授業前に野菜や花に水やりの管理を行うことがありました。印象に残っている授業は、1年の時の「農業と環境」です。初めて、作物の種まきから収穫までの農業の一連の流れを学び、収穫物を食べたときの嬉しさと達成感は今でも忘れられません。

三宅島緑化プロジェクトに3年間所属し、2年生からはリーダーも務めました。この活動では三宅島の方々と植樹や花壇装飾の交流をしました。プロジェクト活動では、イベントを運営し、多くの人の前で話す機会が多く、人前に出て話すことには抵抗がなくなりました。

農業についてより深く学ぶため、農業大学校に進学し、現在は稲と野菜の栽培をする会社で働いています。普通高校とは違い、生き物に触れられる面白い学校です。卒業後に農業に携わらなくても、高校3年間で自分の武器になる技術や夢を見つけてほしいです。

2013年3月 園芸科卒業

宮下 友幸さん

株式会社澤光青果 仕入本部仕入課長

中学校までは野球一筋でした。高校受験を控え、中学の担任の先生が園芸高校に行った先輩たちから、とても充実した高校生活を送っていると話を聞いて、私に勧めてくれました。親の手伝いで、青果販売にかかわっていたこともあり、この学校の学習内容に興味があり、園芸高校を目指しました。

野菜や果樹の実習で学んだ内容はとても身になり、特に「モモ」や「ダイコン」を自分たちの手で栽培し、収穫した時の味は忘れられません。<皆の気持ち>が込められた特別な味がしました。

高校での友達や先生方(特に副担任の先生)との出会いは、自分を大きく成長させてくれました。また、伊豆の農場でのカンキツ栽培実習や園芸展では自分たちが栽培した野菜でスープを作り、試食に出すなど、貴重な経験を積むことができました。

受験生の皆さん、人との出会いは大切です。人だけでなく、農作物とも会話することを教わったのも、園芸高校でした。そのことが今の仕事の原点になっています。