校章

東京都立調布北高等学校

監督が怒ってはいけない大会 in 金田スイミングクラブ立川立飛(協賛スポーツジュエン)

2024/09/30

記念キャップ

 

元日本代表の益子直美さん(バレーボール)が主催するイベントで、水泳大会としては初の開催となりました。

元日本代表の竹村幸さん(競泳)の進行の元、以下の選手たちがゲスト参加してくださいました。

 


・鈴木聡美さん(競泳オリンピアン、ミキハウス所属)

・鈴木孝幸さん(競泳パラリンピアン、ゴールドウィン所属)

・木村敬一さん(競泳パラリンピアン、東京ガス所属)

・久保大樹さん(競泳パラアスリート、元体育教師)

 

パラリンピアンと

(写真左から、久保選手、木村選手、鈴木孝幸選手。真ん中3名の生徒は、都立東大和南高校の選手です。)


スポーツ監督といえば、「怒って指導するのが当たり前」みたいなところがありますが、脳の構造や人間の心理の部分から、

「その指導では選手が育たない」という理念に基づいて、開催された水泳バージョンの大会です。

(バレーボールやバスケットボールでの開催実績多数)

 

パリパラ金メダル

 

今では認知度の上がっている言葉として、「アンガーマネジメント」がありますが、水泳の場合、選手がレース後に指導者と会えるのは、どんなに早くても30秒ほどかかります。

そのため、指導者はすでに理性が介入しているため、怒った状態での指導という場面は多くありません。

しかしながら、練習中はそうもいかないので、日々生徒への声掛けや、コミュニケーションの取り方に細心の注意を払いながら、活動しているところです。

 

また、参加ゲストの方々から多くの貴重なお話を聞くことができて、選手はもちろん、指導者である私自身がとても刺激を受けました。

特に、木村敬一選手が「スポーツマンとは、周りの人に対して、ありがとう、と言える人」とおっしゃっていました。

「自分がこの場所にいられるのはなぜか…。家族、チーム、仲間、友人、スタッフなど、多くの人から支えてもらっているからだ。」

当たり前のことかもしれませんが、忘れがちなことで、大切なことに気づかされた瞬間でした。

 

全体集合写真

(写真左から、木村選手、鈴木聡美選手、益子直美さん、鈴木孝幸選手、竹村幸さん。)

 

いきなりですが、皆さん、目を閉じてみてください。

木村選手は全盲で、皆さんが目を閉じたときに感じる”光”すら認識できないそうです。

しかし、パリパラリンピックで、50m自由形を25秒98で泳ぎました。

日本新記録であり、もちろん、自己ベスト更新です。

しかも、今年34歳で今までの自分の最高記録を塗り替えたのです。

木村選手のように、自らの限界を決めず、一心不乱に努力し続ける姿勢を見習って、教員として、生徒たちの指導に当たっていく所存です。

 

長文になりましたが、水泳に限らず、スポーツは素晴らしいものです。

しかし、諦めずに、地道に続けていくことは、とても大変です。

それでも、実直に続けていくことでしか味わえない感動や、できない経験があります。

私自身、水泳がまさにそれで、今こうして仕事の一端を担っています。

この素晴らしい機会を生かして、今後の調布北高校水泳部の発展に貢献していきます。

須田

(顧問の須田です。益子直美さんのアンガーマネジメント講習中に失礼いたしました。)