校章

東京都立飛鳥高等学校 定時制

ふりがな Language

卒業生紹介

卒業年度 令和5年度

進路先  東洋大学イブニングコース文学部日本文学文化学科

 私にとって、飛鳥高校での三年間はどれも新鮮なものばかりでした。私は、小学校・中学校と不登校で、中学校卒業以降の三年間何もせず、十分な教養を持ち合わせていませんでした。加えて、社会的なコミュニケーションの経験も乏しい状況にありました。これではだめだと考え、19歳の時に夜間中学に一年間通い、学問の基礎を固めた結果、飛鳥高校定時制に合格することができました。入学を目前にすると、不安で押しつぶされそうになりましたが、入学後、懇切丁寧に接して下さる先生方や共に学ぶ友人達との出会いで、抱えていた不安はなくなりました。そして、過去の自分と決別するために、学校の活動に力を入れることにしました。授業は欠席や遅刻をせず、しっかり取り組むことを心がけました。部活動の美術部では賞を頂き、生徒会活動では一年次から三年次まで生徒会長を務めました。すべてのことに全力で臨むことができたのは、先生方や友人達の支えがあったからだと考えています。
 飛鳥高校定時制の魅力は三つあります。
 まず一つ目は、働きながらでも通いやすいこと。三年制か四年制を選ぶことができて、仕事に合わせて通学することも可能です。私は高校入学とともに一人暮らしを始め、生活費と学費を自分で支払うことにしましたが、都立高校の学費は比較的安価で、一人暮らしでも通うことができました。また、先生方が、就学支援制度の案内や、高校の奨学金などの情報を逐一教えて下さったため、安心して学業に専念できました。
 そして二つ目は、少人数で授業を受けられること。生徒数が全日制よりも少ないため、先生が生徒一人ひとりに親身になって教えてくださいます。授業を受ける生徒の平均は大体15人ほどです。単位制であるため、二年次からは高学年の生徒と一緒に授業を受けることもありますが、先生が個々を指導してくださる場面が多く、学びやすい環境となっています。
 そして三つ目は、様々な国籍の友人ができること。飛鳥高校の定時制の特色として海外にルーツを持つ生徒が在校生の半数を超えます。国籍や文化の異なる彼らとの出会いにより、私の価値観は大きく変化しました。最初はコミュニケーションが取れるか不安でしたが、お互いに思いやりをもって接することで、その不安は解消されました。地理や世界史を学ぶ際、宗教やその国の文化等、詳しいことも近くにいる友人に聞けるので、授業がより頭に入りやすいと感じたものでした。
 何もなかった私にとって飛鳥高校定時制での出会いは、私を大きく成長させてくれるきっかけとなりました。国も文化も違う彼らと過ごした、夕日と紫色の雲が窓外に広がる教室の思い出は、宝物です。様々な特長があり、とても通いやすい学校だと考えています。

卒業年度 令和5年度

進路先  文京学院大学保健医療技術学部看護学科

 私の高校生活は普通だったかもしれません。例えば、友人と休みの日に遊びに行ったり、笑い合ったりしました。そして、大変なこともお互いに打ち明けたりもしました。ごく普通といわれる高校生活を、飛鳥高校でも経験することができました。ある方は、「定時制」と聞くと何か思われるかもしれません。ですが、私も飛鳥高校定時制に入学してからその考えが180度変わりました。
 入学してからは、担任の先生だけではなく、教科の先生も、生徒一人ひとりのことを気にかけてくれました。飛鳥高校定時制の先生方は、優しく心が温かい方ばかりでした。そのため、安心して学校生活を送ることができました。
 進路先の入試対策も先生方が根気強く向き合ってくださり、無事、志望校に合格できました。受験に向けた戦略作りはもちろんのこと、志望理由書の書き方指導や小論文対策も毎日してくださいました。
 飛鳥高校定時制では、たくさんの先生が味方でいてくださいます。どの生徒の長所もしっかり見つけてくれます。そのため、私自身も先生方や友人達のお陰で人として大きく成長できました。この経験は私にとっても宝物です。皆様にもこの経験をしてほしいと願っています。