7月24日(金)「生物」夏期講習――本校生物室にて生徒の前に並んだのは、ブロッコリー、トマト、にんじん。ブルーベリー、バナナ、マンゴー。さらに鶏レバー。料理の材料のようでいて、今日はすべてが「観察対象」です。テーマは 「さまざまな細胞からDNAを抽出する」。生命の設計図を、目で見えるところまで引き上げます。
すりつぶし、溶かし、そっと重ねる。手順は同じでも、試料が違えば反応も表情も変わります。あるものは白い糸のように静かにまとまり、あるものは淡く広がり、またあるものはなかなか姿を現さない。生徒たちは、試験管の中に起きた“わずかな違い”を見逃さず、「細胞のつくりが違うのでは」「含まれる成分が影響しているのかも」と、観察から仮説へと言葉をつないでいきました。
DNAが見えた試料だけが“正解”だったわけではありません。思うように抽出できなかった試料ほど、議論は熱を帯びました。「溶液の役割は?」「操作のどこが結果を左右した?」――結果を眺めるだけでなく、手順の一つ一つに意味を戻し、原因を探る過程そのものが学びになりました。
目に見えないものを、見えるところまで連れてくる。観察と対話を重ねながら、生物の世界の奥行きを確かめた90分でした。
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