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東京都立竹台高等学校

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2026/06/15 お知らせ

【地理総合】国境の門番、再び――トランプ相互関税から読む貿易―1年生

IMG_22936月15日(月)1時間目、教室は小さな「港」なりました。行き交うのは船ではなく、イヤホンやスマートフォン、そして私たちの生活そのものです。1年生「地理総合」では、単元「貿易によって結びつく世界」で、世界がどのように“つながっているのか”をたどる授業を行いました。

始まりは、身近な問いから。「日本の主な輸出品・輸入品は?」隣の人と声を交わすと、「自動車」「石油」といった答えが次々に出てきます。資料で確かめると、日本は工業製品を輸出し、原材料を輸入している――この“国のかたち”が、教室にくっきり立ち上がりました

本時の中心の問いは、「国同士の貿易は自由に行われるべきか」。でも、すぐに結論は急ぎません。生徒が取り出したイヤホンを裏返すと、そこにあるのは Made in China、Vietnam の文字。さらにスマートフォンの中身を想像すると、画面は韓国、カメラには日本の技術――一つの製品の中に、いくつもの国が登場します。「なぜ、こんなに多くの国が関わるの?」。書く、話す、聞く、つなげる。対話を重ねるうちに、各国が得意分野を持ち寄る「国際分業」という言葉が、“知識”から“実感”へ変わっていきました。

次に登場したのは、国境の門番のような存在――「関税」です。外国産の米を例に、関税が価格をどう変えるかを具体的に確かめました。すると問いが生まれます。「高い関税は誰を守るのか」。消費者、国内産業、働く人、地域、食料の安定…。貿易は“正しい・間違い”ではなく、“誰の暮らしにどう影響するか”で姿を変えることに気づいていきます

そして終盤、ニュース(トランプ関税)が教室へ届きます。関税引き上げをめぐる映像や記事を手がかりに、「この関税は誰のため?」を考えました。自由貿易を進める枠組み(WTO、FTA/EPAなど)が広がる一方で、保護主義へ傾く動きもある――現代の揺れを確かめながら、多様な立場から意見を組み立てました

授業の終わり、生徒たちはワークシートに自分の結論を書き込みました。同じ問いでも、理由は人の数だけある。けれど共通していたのは、「世界は遠い場所の出来事ではない」という実感です。身近なモノから世界を読む力を、これからも育てていきます。IMG_2294IMG_2296