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2026/06/12 お知らせ
【政治経済】青汁か炭酸か、それとも牛乳か。選挙のしくみで結論が変わる!―3年生
6月12日(金)1時間目、3年生「政治経済」では『政治参加と民主政治の課題』をテーマに、私たちの一票が社会の意思決定とどのようにつながっているのかを探究しました。授業開始前から生徒は端末を立ち上げ、授業の立ち上がりと同時に学びの準備が整う雰囲気の中で出欠確認を行いました。冒頭はスライドを用い、「直接民主制」と「間接民主制(議会制民主主義)」を復習。政治参加の基本となる“しくみ”を確認したうえで、本時の中心となる問いへ進みました。
最初の問いは「選挙はなぜ必要なのか?」。端末に配信された設問に対し、生徒は教科書の記述を手がかりに自分の言葉で解答を組み立てました。個人で考えた後はペアで解答を照合し、根拠を確かめながら理解を強化。続いて選挙の四原則について、言葉の意味だけでなく「なぜその原則が必要なのか」という理由まで踏み込み、公正さを支える考え方として整理しました。
次に、スライドで日本の選挙の歴史を示す資料を読み取りました。第1回衆議院選挙で投票できた人は人口のわずか1.13%であった一方、2015年には83.72%へと大きく広がっていることを数値で確認し、「投票できる人が増えてきた」事実の重みを確認しました。「より公正な選挙を実現するために、選挙のしくみはどのように変わったのか?」という次の設問(Q2)では、教科書を参照しながら制度の変化を“民意をより広く・より正確に反映する工夫”として捉え直しました。
後半は、制度の違いが結果を変えることを体験的に理解するために、身近な題材を使った「架空の選挙」を行いました。校内の自動販売機で何を売るべきかを、青汁・炭酸・牛乳から選ぶとした場合、集計のしかたを①「学年ごとの投票で決める」方法と、②「学校全体(投票者300人)の総得票で決める」方法の2通りで比較すると、同じ投票でも結論が一致しない場合があることが分かります。生徒は「どちらがより納得できる結果か」を根拠とともに説明し合い、意見の違いが生まれる理由を言語化しました。
この具体例を、日本の政治の選挙制度に接続し、①を「小選挙区制」、②を「比例代表制」の特徴として整理しました。「小選挙区制」は政権をつくりやすい一方で死票が生まれやすいこと、比例代表制は多様な民意が反映されやすい一方で多党化による不安定化の可能性があることなど、メリット・デメリットを対比しながら理解を深めました。さらに衆議院が小選挙区と比例代表を組み合わせている理由、参議院と衆議院で選挙方法が異なる理由についても、「視点やしくみの違いで結果は変わる」という本時の学びをもとに考察しました。
最後に、政治経済の授業は「しくみ」や「ルール」を覚えるだけでなく、その背景にある人間の思い・願いを読み取る学びであることを確認しました。社会を動かす手続きは、誰かの意図や価値観と無関係には存在しません。だからこそ、制度を学ぶことは、社会の在り方を自分の言葉で考え、よりよい選択へつなげる第一歩になる――そのことを実感する授業となりました。
