
校長あいさつ
東京都立田柄高等学校長
沖山 栄一
田柄高等学校のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。
◆「次の一歩」を踏み出します
本校は「規律ある学校生活の中で、確かな学力を身に付け、国際社会に生きる広い視野をもった人を育成する」という目標を掲げ教育活動を行っています。約30年間続けてきた「外国文化」等のコース制を令和3年度に募集停止し、現在は「田柄にしかない」といえる特色と魅力をもった普通科高校をめざして「次の一歩」を踏み出そうとしています。
◆多様性・公正性・包摂性に溢れた学校へ
「田柄にしかない」といえる大きな特色は、都立高校で最も生徒の多様性(ダイバーシティ)が大きな学校環境であることです。本校は早くから在京外国人生徒等を対象とする入試を実施すると共に、日本語の習得や学校生活の継続を支援してきたことにより、年々日本語以外を母語とする生徒の入学が増加し、現在は在籍生徒に占める割合が半数を超えています。
したがって、日常の学校生活が多言語・多文化の環境となっていることで、全ての生徒が体験的に多様な価値観に触れ「国際社会に生きる広い視野」を身に付けることが期待できます。もとより言語や文化の違いに留まらず、人間は多様な存在ですからあらゆる「ちがい」を超えて理解し合い、支え合う経験ができることが「田柄にしかない」といえる大きな魅力だと考えています。
そこで、生徒の多様性が大きな学校で「ある」というだけでなく、違いを認め合い支え合うことができる学校に「なる」ことをめざしてDiversity,Equity&Inclusion(多様性・公正性・包摂性)に溢れた学校をめざしていきます。
◆日本語入門初期指導と田柄ベーシック
「次の一歩」として今年度入学生からは新たな取組を始動します。まずは、日本語の習得支援として入学前の春休みと4月の毎週末に田柄生のみを対象とした「春期・土曜日本語講座」や、1学期は週10時間の日本語授業の実施により入学から短期間のうちに日本語習得を進める「日本語入門初期指導」を行います。1年後には全員が日本語能力検定試験でN3以上に合格することが目標です。
このことは、日本語を母語としない生徒のその後の学習の充実と進路選択の幅を広げるだけでなく、何よりも日本人生徒とのコミュニケーションに役立ち、本校で共に学び合う関係がこれまで以上に豊かになることが期待されます。
一方で日本人生徒は、一人1台端末に対話型生成AI学習アプリを導入して、「何をどのように学ぶか」を自分で決定する学校設定科目「田柄ベーシック」に週6時間取り組みます。これは基礎学力の定着だけでなく「自らの学びを選択し調整する力」の育成を目指す「自己調整学習」へのチャレンジです。
また、2つの海外派遣体験を実施し、共に学ぶ生徒の母国訪問により相互理解を深め、日本よりも多文化共生が進む先進国の視察を通して日本社会における「共生」を考える機会にすることがねらいです。
こうした「次の一歩」の積み重ねにより全ての生徒が「田柄でしか経験できない高校生活、田柄でこそ身に付く力、田柄だから叶えられる未来」を実感でき、「田柄を選択してよかった」と思えるような学校をめざしていきます。本校で学ぶ皆さんが卒業後にはダイバーシティが広がる将来社会で人々をつなぐ「架け橋」のような存在になってくれることを期待しています。
【あわせてご覧ください】
「教育目標・カリキュラム」のページに更新したスクールポリシー、グランドデザインと補足資料を、
「学校運営方針」のページに学校経営計画を掲載しています。