2022/01/31 TGR光が丘今昔

TGR光が丘今昔53　グラントハイツ返還式

グラントハイツ返還式

昭和47年7月31日，グラントハイツの第1次返還（29.9[ha]）が実現し，昭和48年7月18日には，グラントハイツの第2次返還（48.7[ha]），昭和48年9月30日には，グラントハイツの第3次返還（104.6[ha]）によって，全面返還がなされた。第1次返還式は，将校クラブで日米両国が参加して行われました。

これによって約55万坪，練馬区の4[%]にあたる土地がついに消えました。成増飛行場以来30年，そして戦後25年余り，治外法権のため生活や交通が経ち切られ，住民にとっては目の上のたんこぶであった基地がなくなった瞬間でした。

しかし，跡地開発までは，更に紆余曲折と開発のための時間が10年以上必要となりました。グラントハイツ跡地には，置きざりにされた犬たちが野犬化していきました。しばらくの間，都会の雑踏とは無縁で，かっこうが囀るだけの異様なくらいの清閑が漂っていました。

第1次返還後の睦台地区は，1216戸にも及ぶ住宅公団のむつみ台団地3棟がまず開発され，昭和48年に完成し，入居がなされた。昭和48年5月1日には練馬区立光が丘保育園が開園しました（練馬区史編さん協議会；1981，練馬区総務部情報公開課；1995）。