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東京都立田柄高等学校 全日制

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2022/01/13 TGR光が丘今昔

TGR光が丘今昔46 軍票(Military Payment Certificates“MPC”)

軍票(Military Payment Certificates“MPC”)

軍用手票(通称 軍票)は,外貨とのレイトの関係で物価格差に対応して外地における通貨として使用されていたものです。ドル軍票は,Military Payment Certificates(米軍支払証明書)といい,“MPC”と呼ばれていました。第二次世界大戦中,日本でも円の軍票が南方戦線でも使用されていたことはよく知られていますが,ここで使用されていたドル軍票は,そのアメリカ合衆国版と考えれば良いわけです。当時は,1ドル360円の時代ですから,そのレイトで交換されていたと考えられます。ドル軍票は,3年に1度定期的に仕様が交換され,交換された日の正午以降は,従前の軍票は全くの紙屑でした。これは,日本人従業員がドル軍票を不正使用することを避けることもあったようです。初めの二つの写真は,シリーズ541(Series 541)と呼ばれるMPCで昭和33(1958)年5月27日から昭和36(1961)年5月26日まで使用されていたものです。おもちゃのようなお札であることがお分かりでしょう。三番目の写真は,シリーズ591(Series 591)のMPCでシリーズ541と比べると同じ1ドル軍票でも仕様が全く異なることが分かります。又,1970年初め頃からは,green back(単位を問わず米ドル紙幣は裏が緑色)になったようです。これらのMPCはグラントハイツ内の通貨として使用されていました.

ちなみに昨日のニュース等では,アメリカでは黒人女性を讃える新しい25セント硬貨(quarter)が発表されましたが,当時は1ドル以下も紙幣だったようです.

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