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東京都立田柄高等学校 全日制

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2021/12/28 TGR光が丘今昔

TGR光が丘今昔42 Narimasu High School(NHS)2

Narimasu High School(NHS)2

NHSの教育課程及び評価基準

NHSの学校の教育課程は,TOKYO AMERICAN HIGH SCHOOL-NARIMASU(ed.)(1961;pp.6-8,p.12)のSTUDENT HANDBOOKの中で述べられています。このときは4年制の高等学校のため,9年次(中学3年相当)~12年次(高校3年相当)の生徒を本国と同じように,Freshman, Sophomore, Junior, Seniorと呼ばれていました。第2章の一般教育課程によると,在学中に英語,数学,社会科学,外国語,理科,商業,音楽,手工科及び家庭科は,学校の教育課程に沿って履修する(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳの順のこと)こととされていました。このうち,Freshmanの代数学Ⅰor(7),国語Ⅰ,体育(4年間)は,必修科目とされていました。履修に当っては,担任(the guidance councillor)に事前の承認を受けることとされていました。この中で特に特徴的なことは,日本において在学していながら,外国語科目の中に日本語科目が全くなかったことです。この理由は不明ですが,国際的に必要な語学を重要視していたためのことのように思われまするが,非常に不思議なことと云えます。しかし、末期のNHSでは日本語も学べる科目があったようです。更に,タイピングや商業科目などの充実もNHSの特徴として掲げることが出来ます。

次にNHS卒業後の進学システムです。NHSは,North Central Association of Colleges and Secondary School, U.S.A.によって承認を受けているため,卒業生はアメリカ本国の大学(university)や専門学校(tertiary schoolやcommunity college)に進学することができました。そのためには,各州の大学側が求める履修条件と入学試験に合格する必要があります。入学試験の受験資格は,本校の各学年で与えられる。3年次終了時の志願者は,入学するために必要な科目を履修している大学に取り,入学の詳細について調査することとされていました。そのための情報は,NHS図書室や105と202のguidance counselorの部屋で,必要な情報や奨学金,資格などについて知ることが出来ました。

科目の履修は,大学に入るための一つの基本要件です。特徴的な修得要件は,次の16単位です。まず,必修科目としては,国語(4年間)・・・4単位,代数学と幾何学(各1年)・・・2単位,外国語(1つの外国語が各2年間)・・・2単位,理科(物理学又は化学を含む)・・・2単位,社会科学(1科目はアメリカ合衆国史を含む)・・・3単位の小計13単位であり,選択科目としては,数学,外国語,商業,科学及び社会科学から…3単位の合計16単位でした。これらは,一般的な傾向であり,例えば,工学部では,数学と科学を最も重要視しているし,文学部では,より外国語を要求しているとされていました。更に,多くの大学では,最低限平均“B”を要求されたと言います。

さて、田柄高校の生徒の皆さん、あなた方は、ここ「光が丘」にあったNHSを進級・卒業できそうですか?(第十二代校長 加藤竜吾)

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