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東京都立田柄高等学校 全日制

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2021/09/07 TGR光が丘今昔

TGR光が丘今昔14 「鍾馗(しょうき)」

「鍾馗(しょうき)」

「鍾馗」と言って思い浮かべるものは何でしょうか?西日本の人なら、家の守り神を思い浮かべる人も多いことでしょう。

ここでは、成増飛行場の主力戦闘機のことです。鍾馗は中島製の「二式単座戦闘機(キ-44)」のことです。この戦闘機は、小さな期待に爆撃機用の二重星型の大型馬力エンジンを架装し、高高度(高度一万メートル)の攻撃に対応したものです。機能性能は14気筒1200馬力、時速580粁、上昇限度10820米、全長8.75米でありました。「二式」というのは、昭和17年製を意味します。(昭和15年が皇紀2600年ですので、「零」と数えます。いわゆる「ゼロ戦」は昭和15年製ということです)鍾馗の機体は、ずんぐりとしており、一人乗り(単座)で操縦は決して楽な飛行機ではなかったようです。一部のパイロットには「殺人機」とも呼ばれ、相応の操縦経験者でなければ飛行できなかったともいわれています。鍾馗は、3枚プロペラも特徴です。成増では最初30機から配備が始まり、多い時には90機になりました。(第12代校長 加藤竜吾 記)

shoki婦人会の慰問 背後の飛行機が「鍾馗」(壁面に「山鹿流陣太鼓」が描かれているので特攻機)