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東京都立田柄高等学校 全日制

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2021/09/03 TGR光が丘今昔

TGR光が丘今昔13 「飛行第47戦隊」と「第43飛行場大隊」(2)

「飛行第47戦隊」と「第43飛行場大隊」(2)

成増飛行場には、庶務や経理の担当部門と工場担当の補給中隊、警備中隊、整備中隊を担当する第43飛行場大隊がありました。元々は飛行第47戦隊にあったものですが、戦局が悪化する中で、戦隊から独立した組織となりました。第43飛行場大隊の任務は、成増飛行場の施設管理、維持、敵戦闘機への機関砲による迎撃、飛行第47戦隊の援護等でありました。その組織は、本部が大隊長、大隊事務室(人事、戦功、日誌等)、大隊兵器委員(兵器の補給他)、経理、医務室(戦隊の救護)、電気班、将校假泊所、下官、気象班、酒保(酒、煙草、日用品等を販売した物品販売所)からなりました。補給中隊は、銃鍛工場、縫装工場、炊事等を担当しました。警備中隊は、周辺警備や対空射撃他を行いました。整備中隊は、整備小隊とは異なり、周辺及び全体に対して、被爆箇所の穴埋め、不時着機の収容を行いました。具体的には、墜落した飛行機の回収、掩体壕からの戦闘機の準備、施設の補修、木造の掩体壕の麦や藁での偽装を行いました。昭和20年2月の大雪時には、近隣町会も動員して滑走路の雪掻きもしたそうです。戦隊勤務者には、十分な食糧が与えられていたそうですが、大隊勤務者は劣悪な食べ物しかもらえなかったそうです。(第12代校長 加藤竜吾 記)

sentaihonbu戦隊本部の建物(木造二階建て)【昔の学校のように見えますが違います】

P1010053.JPG現在の戦隊本部があった付近