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東京都立田柄高等学校 全日制

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2021/09/01 TGR光が丘今昔

TGR光が丘今昔11 「成増飛行場?練馬飛行場?高松飛行場?」

「成増飛行場?練馬飛行場?高松飛行場?」

光が丘にできた「成増飛行場」ですが、東上鉄道(東武東上線)の成増駅からは一番近い北側の部分で1㎞少々です。しかし、当時戦隊本部があった現在の光が丘七丁目付近は3㎞近く離れていました。それでは、練馬にあるのに何で「成増」としたのでしょうか?

名称の候補は3つありました。第一候補は「練馬飛行場」です。しかし、練馬の特産品であった練馬大根のたくあん漬けは当時も海外輸出もされていた程でした。ですから、「練馬」では場所が特定できてしまいますので外されました。第2候補は練馬高松町にあるので「高松飛行場」です。しかし、香川県木田郡林村(現在の高松市)にあった「高松飛行場」との区別をするためにこれも外されました。しかし、ちなみに米軍機が空撮した成増飛行場にTAKAMATSUCHO A/Fの記録がある写真も残されています。そして、残ったのが、第3候補の「成増飛行場」となったのです。日本軍は「成増」はマイナーな地名と考えたのでしょう。

ですから、最寄駅は成増駅より武蔵野鉄道(西武池袋線)の石神井駅(現 石神井公園駅)か貫井駅(現 富士見台駅)からの利用(当時は現在の練馬高野台駅はありません)の方が便利でした。

「成増」の名称は、グラントハイツ期にも、グラントハイツ内の高校(Tokyo American High School-NARIMASU)成増ハイスクール(NHS)でも使用されましたから、現在のアメリカ人にとって「成増」は、「練馬」や「高松」と同様メジャーなものかもしれません。(第12代校長 加藤竜吾)

Takamtsuchoaf

米軍が撮影した写真 成増飛行場のところにTAKAMATSUCHO A/Fとある。(A/FとはAir Field(飛行場)のこと)