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2025/03/08 今週の七高
令和6年度 第77回 卒業式
3月8日(土)午前10時から「令和6年度 第77回卒業式」を挙行いたしました。
77期卒業生304名は、
コロナウイルス感染症拡大の生活から通常の学習活動や学校行事などの従来の日常を取り戻しながら、本校の教育活動に全力で取り組み、本日の卒業式を迎えました。
校長先生からの「式辞」では
「人生を歩む上で気に留めていて欲しい言葉『ウィーク・タイズ』を紹介します。『ウィーク・タイズ』とは社会学者が人間関係について述べた言葉で、「弱いけれども緩やかな絆やつながり」のことです。この反対の「日常的で強い絆やつながり」が『ストロング・タイズ』という言葉です。七高で出会った友人同士、先輩と後輩、生徒と先生などの強い絆やつながりを大切にしてきました。伝統ある体育祭の『族』はまさに『ストロング・タイズ』の代表例かもしれません。しかし、卒業後には、かつての友人とはなかなか会えなくなり、否応なく、緩やかな弱いつながりである『ウィーク・タイズ』に変化していきます。この将来にわたって継続する七高生の『ウィーク・タイズ』こそ、必ず皆さんの財産となります。この言葉をいつまでも大切にするよう意識し、仲間と共に活躍することを期待しています。」との激励の言葉がありました。
そして、在校生からの「送辞」では
「先輩方に教えていただいた様々なこと。何気なく交わした会話や厳しい指導。振り返ると一緒に過ごしていた時間すべてが大切だったと感じています。私たち在校生は、卒業生の皆さんが残してくれた大切なことを忘れず、より良い学校づくりをしていきます。目標に向かって突き進んでいた先輩方は私たちの憧れです。2年間本当にありがとうございました」と範を示しくれた卒業生の姿とお礼の言葉が述べられました。
さらに、卒業生の「答辞」では
「進路のこと、将来のことなど答えの見えない不安を抱えながら一日一日を懸命に過ごしました。思うようにならない日もありました。何度も自分の限界を感じた日もありました。でも、そのような時に支えてくれる方々がいました。先生方は私たち一人一人の可能性を信じ、背中を押し続けてくださいました。時には厳しく、時には優しく、面談のたびに私たちの悩みに真剣に耳を傾け、私たちに道を示してくださいました。そして、家族もどんな時でも私たちを支え続けてくれました。不安で挫けそうな時、そっとかけてくれた『大丈夫』の一言がどれほど心強かったか分かりません。普段は照れくさくて言えないけれど、今日という日だからこそ伝えたい。先生方、家族のみんな、三年間本当にありがとう」と仲間・家族などに対する感謝と墨田川で学んだことで今後の不安を乗り越える強い意志が述べられました。
そして、卒業生は高校生活最後のHR終了後には、グラウンドにおいて「体育祭」の族ごとのお別れ会や部活動の送別会などに参加し、1・2年次生に温かく見送られ、本校を巣立っていきました。