月面Xの観測

2024/01/22

１月１８日（木）１８時５０分の１時間前後見られる「月面X」を観察しました。

２０２３年は、残念ながら日本からの観測ができませんでした。

２０２４年は、この日を除くと月面Xは深夜にしか見られないため学校で観測できるのはこの日のみでした。

当日は、雲が多くぎりぎりまで見えるか難しい天候でしたが、

なんとか雲の間に「月面X」を４０分間観察することができました。

「月面Ⅹ」は、上弦の月の頃、月の明暗の境に「Ⅹ」の文字が浮かび上がる現象で、

プランキヌス・プールバッハ・ラカイユの３つのクレーターの稜線にわずかに当たる光がＸの字を浮かびあがらせます。

その後、クレーター全体に光が当たり見えなくなるため、継続時間が1時間程度と短く条件が揃ったときにしか見えません。

２０２２年に、本校の天文部は「プロジェクト月面X」と題して本現象を室内に再現し、

日本学生科学賞にて都大会最優秀賞を受賞するきっかけとなった天体現象です。

１年次生は、２年次生から「月面X」という現象の研究をしていたと伝えられていた実物をやっと見ることができました。

入賞記事については、以下をご参照ください。

天文部 日本学生科学賞東京都大会「最優秀賞」受賞 ｜ 東京都立墨田川高等学校 | 東京都立学校 (metro.ed.jp)