第一寺島小学校での観望会を実施しました。
2023/11/20
11月18日(土)午後6時から第一寺島小学校にて
「親子DE天体観測」と題して、第一寺島小学校の児童を対象に観望会を実施しました。
第一寺島小学校の約三分の一の児童が参加し、親子での参加人数が204名と、
とても多くの方に楽しんでいただきました。
1か月前から部員たちは事前準備を始め、初めて天体を見る児童にどの星を観望してもらうのがいいか、
何について説明をするのが児童に分かりやすいかを考え、天文に関する簡単なクイズなどを入れながら、
専門的になりすぎず小学生でも楽しめるようなスライドを作成しました。
観望会の最初に、体育館の壁にプロジェクターでスライドを投影し、
20分ほど「本校天文部について」「惑星と衛星の違い」「木星」「土星」
「カペラ」「しし座流星群」などについて解説し、その後、観測会を実施しました。
説明の様子。
小学校の望遠鏡、墨田川高校の望遠鏡、地域ボランティアの方の望遠鏡を含めて全部で8台の望遠鏡を使用し、
1台に生徒2名がついて観測会を実施しました。
望遠鏡の足にルミカライトをつけて、児童がぶつからないようにしています。
最初は、「木星」と「土星」の観望を行いました。
木星の観望では、4つのガリレオ衛星のうち3つを観測することができました。
土星の観望では、土星の輪を実際に観察してもらいました。
土星の輪を見た瞬間に大きな感動の声があがっていました。
その後も、
ぎょしゃ座の一等星カペラを見て虹色に星が瞬く様子を見たり、
夏の大三角形であるベガやアルタイルなどの星やおとめ座のスピカ、
そして、月のクレーターなど望遠鏡ごとに様々な天体を観望しました。
11月18日は「しし座流星群」の極大の日であったこともあり、
夜空を見ていて光の強い流れ星が見えたときは思わず歓声が上がっていました。
本校の渡邊校長先生も参加しました。
墨水会に提供していただいた『eVscope2』も活躍し、
通常の望遠鏡では見ることのできない星団の様子を投影して観望していただきました。
eVscope2での投影の様子
まだまだ観望を続けたいとの声もありましたが、午後8時に終了としました。
今年の観望会は、快晴で風もない最高の観測条件での実施であり、
多くの児童に本物の星を見てもらう体験をしてもらうことができました。
ここから未来の科学者が育ってくれることを願います。