プラネタリウム100周年 プラネタリウム巡り 第1回 多摩六都科学館
2023/11/06
2023年10月21日(土)は、プラネタリウム100周年記念の日に当たり、
全国各地のプラネタリウムでプラネタリウムに関連するイベントが行われました。
天文部では、プラネタリムに関する専門知識を深めることを目的に、
プラネタリウム100周年記念のイベントを見学に行きました。
第1回は、11月5日(日)に昨年まで世界一の投影数を誇っていた「CEIRON Ⅱ」を有し、
企画展「プラネタリウム100年 歴史としくみ」を行っている『多摩六都科学館』に行きました。
多摩六都科学館前にて
プラネタリウムでは、
生解説プラネタリム「ロクトのプラネタリウム大解剖」として、
今日見れる星空と「CEIRON Ⅱ」の仕組みについて学びました。
「CEIRON Ⅱ」には、光学式とデジタル式の2つのシステムが備わっています。
中央の球体部分から恒星原版からの星が映し出され、
4台のプロジェクターにより映像が投影されていることを知ることができました。
そして、太陽や月、惑星の動きは手前にある装置がそれぞれ投影することで、
星とは別の動きを再現していることも学びました。
「CEIRON Ⅱ」の惑星投影装置
大型映像として「VOYAGER/ボイジャー終わりなき旅」を鑑賞しました。
1977年にNASAにより打ち上げられ、現在も新たな発見をしているVOYAGERの探査記録について勉強をしました。
また、多摩六都科学館には等身大のVOYAGERの模型があり、その大きさについて実感することができました。
VOYAGERとゴールドレコードの模型(異星人に向けた地球のメッセージを記録している。)
最後に、多摩六都科学館のスタッフの方から企画展「プラネタリウム100年 歴史としくみ」を解説していただきました。
プラネタリウムは、1923年10月21日にドイツ博物館でカールツスァィス社で開発した
「ツァィスⅠ型」が公開されたのが最初で、この装置はドイツで見られる星空を再現することができました。
その後の「ツァィスⅡ型」では世界中の星空を映し出すことができるようになり、
1937年に大阪市立科学館に日本で初めてのプラネタリウムが設置されました。
現在まで続く、プラネタリウムの仕組みは、恒星原版に書かれた星が投影されています。
これだけでは、太陽や月、惑星の動きは再現できません。
惑星棚という装置で惑星の動きを再現することで、実際の星空の動きを再現しています。
現在も当時と大きな仕組みは変わらず、恒星原版の精度が高くなりより多くの星を投影可能となり、
プロジェクターや惑星の投影装置が独立してプログラムで動くようになりました。
その他にも、光学式とデジタル式の使い分け方、日食や月食を再現する装置、
客席に星が映らないように水銀で下の半分の光を取り除く装置など、
普段は学ぶことが難しいプラネタリウムがの投影装置の仕組みについても学ぶことができました。
ご説明いただきありがとうございました。
惑星棚の解説。
プラネタリウムの操作盤の操作体験
カールツスァィス社「ツァィスⅠ型」のポスター前での記念写真