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2025/12/22 中学生
道徳授業地区公開講座
11月29日(土)に行われた道徳授業地区公開講座では、各学年特色のある内容を扱いました。
中学校1年生は、昨年度に続き「横田めぐみさんとの再会を誓う会」代表の池田正樹さんをお招きし、講演をしていただきました。当日はお電話にて、横田早紀江様(めぐみさん母)より残されたご家族の声を直接お聞きしました。また、チェコ在住のソプラノ歌手・日向野菜生さんより、早紀江様が大切にされている曲であるカッチーニの「アヴェ・マリア」を歌っていただきました。
同じ中学生1年生のときに拉致された横田めぐみさんに思いをよせ、拉致問題について考え続けるきっかけになりました。
中学2年生はトルコ大使館より外交官の方をお招きし、日本とトルコ両国の関係から、国と国の絆を学びました。
1985 年、イラン・イラク戦争の渦中、テヘランに取り残された在留日本人を、トルコ政府が危険を顧みず救出しました。その背景には、約100年前の日本とトルコとの間に結ばれた強い絆がありました。1890 年、和歌山県沖にてトルコ軍艦「エルトゥールル号」が遭難しました。その際、現地の樫野の人々は懸命に救助にあたり、69 人のトルコ人が無事帰国しました。トルコの人々はエルトゥールル号遭難事故を語り継ぎ、日本に対する感謝を忘れませんでした。来年度のユタ州での海外研修に向けた国際理解教育として、講演は英語で行いました。
中学3年生は、世界120か国を旅し全国で講演活動を行う“旅人先生”こと藤本正樹氏をお迎えし、「世界を知ることは、自分を知ること」をテーマに、写真や動画を交えた講話と対話型ワークを行いました。生徒たちは、ユタ州での海外研修を振り返りながら、世界の文化や暮らしの違い、情報とリアルのギャップ、偏見を持たずに世界を見るために必要な視点について考えました。さらに、ホセ・ムヒカ氏のスピーチを通じてSDGsや人権、環境問題にも触れ、「自分はどう生きたいか」を真剣に語り合う姿が見られました。今回の講座を通じて、生徒たちは世界への関心を高めるとともに、日本の良さや自分自身のアイデンティティを見つめ直す貴重な機会となりました。