校長あいさつ

鳥屋尾 史郎
東京都立両国高等学校、両国附属中学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。私は令和7年4月1日に校長として着任した鳥屋尾(とやお)史郎と申します。
本校は、明治34(1901)年に東京府第三中学校として開校以来、120年を超える歴史の中で、各界の第一線で活躍する大勢の人材を輩出してきました。自ら考え、自ら学ぶ「自律自修」を校訓とし、質の高い授業と、生徒の興味・関心に応じて主体的に研究する「探究活動」などの取組によって、高い「志」を実現し、意欲をもって行動できるリーダーを育てる学校です。
さまざまな分野で活躍した卒業生がいる両国ですが、最も有名な卒業生は芥川龍之介でしょう。本校正門脇には、芥川龍之介の文学碑が建てられていて、「大川の水」の末文が刻まれています。芥川龍之介がこの地を深く愛したことが感じられ、芥川の創作の背景の研究を行う上で重要な作品と思います。文学碑に刻まれている大川とは、江戸、東京を流れる吾妻橋より下流の隅田川のことを指し、「両国」の地名も武蔵国と下総国の境をなす隅田川に架けられた「両国橋」がその名前の由来とされています。
本校は、平成18(2006)年に附属中学校を開校し、中高一貫教育校として新たな道を歩み始めて20年目を迎えました。6年間の一貫教育によって、生徒たちはアメリカでの海外語学研修をはじめとして在学中にいろんな体験を積み、高い志を抱いて社会に出ていきます。これからの未来は、新しいテクノロジーやAIによって大きく変化し、予測がつきにくい世界となっていますが、どのように世の中が変わっていったとしても、困難を切りひらき、人々の幸せために貢献することができる、生涯に渡って探究を深める未来の創り手となることができる、そうした若者を世にして送り出していきたいと考えます。
ホームページを見ていただき興味をおもちになった方は、ぜひとも本校の授業公開で実際に生徒の学びの様子をご覧ください。皆様のご来校を心よりお待ちいたします。