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東京都立両国高等学校・附属中学校

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2025/01/15 高校生

カンボジアスタディツアー帰国報告会

1月11日(土)午後にカンボジアスタディツアーの帰国報告会を行いました。ツアー参加者は帰国後、ツアーでの学びをレポートにまとめました。その内容を中心に、写真を使って1人3分で発表しました。

発表には慣れている両国生。しかしリハーサルでは、発表にキラリと光るものが足りないように感じました。そこで参加者の皆さんには次のように伝えました。

「例えば『バイヨンの生徒とコミュニケーションがとれて嬉しかった』ということは、参加者なら誰でも言えることかもしれない。『自分にしか言えないこと』をほんの少しで良いので足してください。自分の心が揺さぶられた部分について語ってください。」

 

当日は参観者の方に伝えたいという想いが力になり、各自が情熱的に語っていました。

「医療格差を無くすべきと考えていたけれど、現地に暮らす人が何を必要としているか、を考えるべき。」「外部の人間が関与することで壊れるものもある。繊細な問題。」「発展することばかりを求めすぎると、何かを失うこともある。」「カンボジアの人々はコミュニティや文化を大切にして生きている。人間味を感じた。」「子供が売りに来た土産物を買ってしまったが、正しかったのか。」「人の命を奪うことのできる兵器の重みに、心まで押しつぶされそうになった。」「事前にクメール語のミニレッスンをしておいて本当に良かった。ユタでの英語による交流とは違った楽しさを感じた。」「カンボジアの音楽は『間』を感じるもの。音楽と舞踊がマッチし、自然体だと思った。」「若いうちから外国を訪れ、多種多様な困難に直面することで人生が濃くなる。」「多くの人は『挑戦が大事!』と言うが、KUMAEの山勢さんは、『挑戦で終わらず継続することの大切さ』を教えてくれた」…それぞれの感受性や言葉の選び方で、自らの旅について表現することができました。

 

このスタディツアーには「私の未来を探す旅」というタイトルがついています。カンボジアでの様々な出会いは、両国生に「君ならどうする」と問いかけます。生徒が自分の生き方や未来について思いをはせる旅です。報告会を通して、多くの方にこの旅の意義を伝えることができました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。送り出してくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。

帰国